Hello my friends. Hello stranger.

Thursday 31 July 2008

Un dieu de perdu, un autre de retrouvé.


もう、アパート問題が、Parisで住む予定のアパート問題が辛い。
ショックだよ、ガーンと。心底落ち込むなぁ。
日本語使ってもわかり合えないって何だろう。

当たり前のことが当たり前には進まないって、こんなに大変なことなのね。
でも実際フランスに住み始めたら、こんなもんじゃないんだろうな。経験者みんなが言ってるように、日常のちょっとしたことすらスムーズに上手く行かないんだろうな。日本ならその場で終わるような簡単な手続き一つに数ヶ月かかったり。しかも担当者の機嫌が悪いから、なんて理由で。

まぁ、それはお国柄もあるし、Parisっていう独特の枠組みの中だし、フランス語に問題ない人でさえそういうことには手を焼いてる訳で。

出発前の予行演習だ、という気持ちでいるけど、今日はさすがに心が挫けそうになった。

けど、しぼんでいても仕方ないので、絡まった糸をほぐすように、一つずつ問題解決を試みる。感情的にならず、冷静に、簡単なところから。ここで出方を誤ったら、この糸はもっともっとこんがらがる。逆に、うまく対処できれば、この先に希望も繋がる。よし。


深夜、ある程度のところまで復活。問題が解決した訳じゃないけど、気持ちが復活。

こういう風に、何か問題が起こったときに自分の力でそれを解決する、という力を身につけたいって渡仏を決心した時に思ったはず、と思い出したら、問題に直面すること自体がやりたいことの一部だと気づく。力をつけるチャンスだと気づく。そうするとありがたい気持ちにすらなる。



どこまで人を信用するかって難しい。すっかり安心しきってると、不意に傷ついたりする。でも警戒しすぎても、真意が読めない。修行中の身であるわたしの現段階での見解は、多少警戒しつつも基本信用、というか信頼する方向で。それで失敗したら、その都度加減を学べばいい。
自分を信頼してもらうには、まず相手を信頼しなきゃ無理だろう。


辞書によると、
「信用」相手や相手の言うことが確かであると信じて疑わない

「信頼」相手の能力を信じて頼りにすること

なるほど。
近しい人たちのことは、その人まるごと信頼してるはず。だから自分とは違う意見を持ってても、一時的に不安定な状態だったとしても、その人の力を信じているから、安心して一緒にいられる。こういうことを考えながら、自然と友達の顔が次々と浮かぶことは、きっとすごくしあわせなんだろう。


ショックでガーンとなっているところに、とびっきりのラッキーが!
モトくんが余分にもらったSUMMER SONIC 2Daysのチケットをくれるって!

やったー、夏のお楽しみがまた一つ増えた。

なんて喜ぶ余裕もやっと出てきた。
捨てる神あれば拾う神あり。
今日、モトくんはわたしの神様。

Tuesday 29 July 2008

le croisement


道に落ちてたロールパン。

今日も休暇にして、これで今年の夏休みはおしまい。
昨日帰宅が遅くて夕食をとれなかったので、目が覚めたらおなかがペコペコ。

パジャマのまま、中国の映画を眺めながらぼーっと
もぐもぐしていたら、携帯電話が鳴って、Parisの同居人からだった。
そういえば、日本の18時に電話するってメールが来てたけど、
今は11時。あれー。
時差のせいか、メールの受信日時にも実際の時刻とずれがあって、このフランスの何時に、日本の何時にという申し合わせがうまくいってない。

寝起きだし、もぐもぐ中だし、不意打ちだったのであわてたけど、急いで辞書を手元に準備しながら対応。
とりあえず今日は休暇だったので、電話に出られてよかった。

用件は2つ。
・彼が不安に思っていることの確認
・わたしに了解を取っておきたいことの確認

後者の内容は、彼とわたしの他にもう一人colocataireがいてもいいか、ということ。
今月中旬から、日本人女性の学生さんが短期でわたしが借りる予定のお部屋に住まわれている。
そして今現在、彼の知り合いが彼の部屋を使っているらしく、家主本人はサロンで眠っているらしい。
なので3人暮らし。9月からは学生さんとわたしが入れ替わっての3人になるけど、それでもOKかという確認だった。
わたしはまったく問題ないので、
Pas de problème!と、そう答えた。
その新たな同居人がどういう人なのかまったく知らないけど、3人の方がなんとなく気楽な気がしたし、家賃も多少安くなるかと思って。2ヵ月の期間限定らしいけど。

そしてわたしからのお願いとして、今住んでいる学生さんとコンタクトをとりたいので、連絡先を教えてもらえるか聞いてもらいたいと言った。実際そのアパートで3人生活を送っている訳だし、日本語でいろいろな細かいことを聞けたらとても助かる。
これは昨日、Camilleから言われた。何としても彼女と直接コンタクトをとるべき!と。
明日の朝11時に、また電話をしてそのときに彼女に代わるよ、とのこと。メールの方が時間を気にせず、たくさん聞けていいんだけどな・・・。
そして、今日はずいぶん上手に話せてるね、と言われた。昨夜Camilleのクラスを受けたばかりだから、きっと。

夜、ダンスレッスンを2本。
MAGNETICに来てくれた先生が、今日は代行でやって来た。
終わって、エリーと先生と待ち合わせのため、コーヒーを飲んで時間をつぶしていたら電話が鳴る。
再び同居人から。何だ?と思って出てみると、そうか、明日の11時は、今日だった。どおりで不在着信があった訳だ。また時差を読み違えた。
そして日本人女性に代わってもらう。午前中の電話で同居人が不安に思っていること、わたしは説明したけど言葉が足らなかったみたいで、それを彼女にまた確認されたので、日本語で説明し、彼に伝えてもらう。上手く伝わって欲しい。
わたしは直接やり取りをさせてもらいたいと彼女にお願いした。連絡が来るといいな。

出発がだんだんと近づいてきてるのを最近実感する。

Monday 28 July 2008

l'âge


気に入ってる写真。ノゾミとわたし。
最初の写真2枚は2003年のONE LOVE。
そして3枚目は2008年のONE LOVE。

昨日、思いがけず突然に感じた年の差について。

なんだか、こう、自分は生物なんだなと実感したというか。
赤ちゃんを間近に見ると、肌なんか本当にできたてで、当然毛穴なんかないし、これから何百回もターンオーバー可能で、電車で見かける小学生や、中高生の子の肌なんかももうどこまでもす
やかで、つるんとしてて、へーっと思う。わたしが10年長く生きてたとしたら、10年余分に使ってるんだから当たり前だけど、肌や髪や外からは見えない中のパーツはそれだけ古くなってるのだね。


なので、この最初の2枚は5年分、わたしたち二人のすべての部品が新しい。でも好きな遊びやお楽しみは相変わらず。

でもそういうこととは別で、女の人でもある程度の年齢になったら若く見られるといことは、
褒め言葉でなくなることもある。わたしは特別小さいし、顔の作りも幼いから、実年齢を言っても見えないねーなんて言われがちだけど、この場合は規格外というような意味だと思う。だから仕方ないとは思うけど、いつまでもそんな言われようじゃ格好悪い…。

30代直前。そろそろでしょう。
考え方や今までのあれやこれ、その他諸々の中身が外に、顔に出始めるのは。ひねくれず、乾かず、柔軟でしなやかに。
そういられれば、いい顔になってくるだろうか。


今日も夜はCamilleのクラスで3時間の会話の授業。
Parisで借りる予定のアパートに関しては、未だ心配事が絶えず。

やっぱりフランス語でのメールで、微妙なニュアンスを読み取るのは難しい。でもその微妙なところにとっても重要な情報が詰まってるから、ここはネイティヴの力を借りるしかないだろう。Camilleがいろいろアドバイスをくれるので、慎重に見極めよう。時々ぐーっと暗い気分になるけど、そこだけ見ててもしょうがない。もっと長い目で考えなきゃ。別にアパート探しのために渡仏するんじゃないんだから。と、言い聞かせる。

夜23時近くになったけど、エリーが待っていてくれたので会って少し話す。
偉そうに「別に死ぬ訳じゃないから大丈夫だよ」なんて言ってるけど、それをそのまま自分に言いたい。
世の中で、死ぬか生きるかよりも大切な問題なんてないんだから、それ以外のことはどうにかなるんじゃないだろうか。というような心積もりが、今わたしにも必要。

Sunday 27 July 2008

un long week-end


すーっと意識を失うような感覚で眠りに落ちたのが午前9時。
その割に深く眠れずにすぐに目が覚めた。

夕方、ダンスのレッスンに向かってスタジオに入ると、
ぼーっとしたまま整髪料をつけるのさえ忘れて、
我ながら相当ボサっとした冴えない顔のわたしとは裏腹に、
顔色もよくスッキリとした表情の、いつも通りのエリーがいた。

この回復力の差は・・・。
有名な年の差ってやつを感じたかもしれない・・・。

4つ違いでこの差ということは、夜通し遊んで、今日朝からお仕事のアユミちゃんなんて
さらにさらに清々しい様子で働いているに違いない。素晴らしい。

気を取り直して、2本続けてレッスンを受ける。
存分に汗をかいて、ようやくスッキリした。頭も顔も体も。

それにしてもB-BOYのカラーリングに懸ける情熱って。
タカフミもだけど、最近習ってる新しいダンスの先生も毎回完ぺきで感心する。
今日なんて、
・青いハンチング(白いKANGOLのロゴ付き)
・青いTシャツ(胸にワンポイント、バックに大きく白いプリント)
・青いリストバンド
・白に細く青いライン入りのシューズ
それにグレーのスウェットパンツ。毎回楽しみにしよう。

レッスン後、エリーとコーヒーを飲みながら恋の話をしたりして、
盛りだくさんのlong week-endが終了。隅から隅まで楽しく遊べた3連休で大満足。

Saturday 26 July 2008

l'été parfait











夕方からムギちゃんのお家に集まって、みんなで花火を見る日。

お部屋でのんびりおしゃべりをしながら、後半30分のクライマックス部分を待つ。
ドーンって大きい音で、お部屋を飛び出して、非常階段へ出ると大きな輪っか。
この音に反応しているのか、先週よりもぐっと大きくなったノゾミのおなかの中の赤ちゃんが
ぼこぼこ動いていると言うので、さわったらグッグッと押してきた!











第一と第二、両方の会場の花火が見渡せる立地だったから、大人っぽいしだれ柳やいろとりどりのかわいらしいのを存分に満喫。
豪華なフィナーレを迎えて、お部屋に戻り、すいかを食べた。
夏らしい夏の一日で、きゅーっと奥歯を噛み締めるような楽しさがこみ上げる。
友達と花火とすいか。夏のお楽しみは、こどももおとなも一緒だ。


そして夜、わたしはMAGNETICヘ。
たくさんの友達が集まって、新たな友達も出来て、
その隙間は音楽で満ち満ちて、一晩中1分1分を楽しみ尽くした。今回は200人もお客さんが集まったんだって。どうりでどのフロアもぎゅうぎゅうだったはず。

実習の後、そして翌日も朝からお仕事なのに、わたしに会いに来たと言って駆けつけてくれたアユミちゃん、会えてほっとした。今夜もニコニコとしっぱなしで、彼女に接した人もみんな楽しそうに笑ってた。
若さあふれる真っすぐさと包容力を併せ持っていて、やさしい言葉使いながら率直に核心をついた物言いをして、余分なものをとりはらった、シンプルな行動力で動いているところがアユミちゃんの好きなとこ。

先月までハウスダンスを教わってた先生も来てくれた。エリーはフロアで個人レッスンを受けてた。
MAGNETICの一幕。



ふざけてる真っ最中のアツシ。こんなにステキなのを作る人なのに…。

アツシとジンくんとトーマン
第2弾のオリジナルTシャツを来たタカフミとうに

そして朝方のエリー

かわいい…。

あっという間に朝になって、夜の間は写真を撮るヒマもなく遊んでいたので、カメラの中には朝日の射す写真ばっかりだった。6時半を過ぎても、みんなが代わる代わる順番にレコードをかけて楽しそうに遊んでる。それを聞きながら、マキさんは最後のワインと言ってたはずが、それから3杯も続けて飲んで、唇が赤紫に染まってた。
夏はいいなぁ。
渡仏までに、会うのは今日がひとまず最後という人もたくさんいたと思う。
海外生活経験者が多いクルーだから、先輩がたくさんいて、そのうちの一人トモミチくんが「一つ確実に言えることは、帰ってきたら確実に何かが変わる。それが良いことか悪いことかはわからないけど変わるのは確か」とのこと。なるほど。

帰って眠って、わたしとエリー、夕方にはまたダンスだ。

Friday 25 July 2008

la sirène


今日は夏休みにした。

午前中、役所に行って渡仏に伴う諸々の手続きの下調べ。
以下覚書き。

○住民票
これは渡仏までに抜く。9月から海外転出の予定で、いつでも転出届を出すことが出来るけど、その時点で住民登録がなくなるので、それ以降住民票を発行できなくなる。なので、あまり早すぎても不具合があるかも。


○住民税
住民登録がなくなっても、今年度は税がかかる。お給料から天引きされている場合は、来年の5月までが今年度。なので、かなりの額になるなぁ…。その代わり、来年の1月1日に日本にいない(予定)だから、来年度は住民税は0円。

○確定申告
年末調整ができないので、個人で申告が必要。今回のような理由の場合、税務署に行けばいつでも確定申告が可能。でも源泉徴収票が必要なので、退職日の翌々日に日本を発つわたしの場合は、事前に申告する事が不可能。5年分は遡っての申告ができるので、帰って来てからにしようかと。所得税の場合は、払うのではなく、還付されることがほとんどなので、延滞金がかかることはないはず。

○健康保険
社会保険から国民健康保険への切り替えと、保険料の支払いについて。退職日までは社会保険に加入。その翌々日には住民登録がなくなるので、国民健康保険への加入権利も喪失。なので、これは切り替えの必要なし。

○年金
厚生年金から国民年金への切り替えと支払い。切り替えには資格喪失証明書か退職証明書が必要。退職日までにこれらをもらえるか分からないのが難。もらえなかった場合は、身内に切り替えの手続きをお願いするしかないみたい。海外転出するので、強制加入ではなく任意加入に。未加入という選択肢もある。


年金…。
わたしはこのシステム自体を無視して、未納だった時期があったけど、
いろいろと考えも変わって厚生年金を払いながら、遡れる2年分の未納だった国民年金の保険料も少し前に払い終えたところ。

好きなところに住んで好きな仕事ができて、義務教育を受けられて、 具合が悪ければ病院にかかれて、
っていう日常の当たり前のことは日本に国籍があるからできることも
多くて、
だから国民としての最低限の義務は果たさなきゃなって思ったので。


もらえなくていいから払わない。もらえないかもしれないんだったら払わない。

その個人だけがこれで済むなら、みんな好きにすればいいと思う。

でも、若い世代がきちんと払わないせいで、こつこつと真面目に払ってきた人たちが

満足に受け取れないとなったら、そうはいかないと思う。
自分たちが感じている理不尽さよりも、
自分の親やその周辺の世代が感じているそれの方がずっと深刻だと思う。
わたしはたかだか10年くらいだけど、彼らはそれこそ何十年も払い続けている。

システム自体に綻びがあろうと、疑問を感じようと、
だから払わないっていうのは理由にならない気がする。
自分のために払うものじゃないような気がする。

例えば、おいしいものを食べて、気に入った洋服や趣味のものを買って、車も持ってたりして、

旅行に行ったりもするけど、それは払わないっていうのは、どうだろう。
最近よく聞く、払う余裕はあるのに給食費を払わない人たちと同じだと思う。
自分のことしか考えてない。
それによって他の人たちに、義務を果たしている人たちにしわ寄せがあることを考えてない。

ってことなのでは。


どんなに立派な考えがあっても、興味深い意見を持ってても、魅力的な人でも、

最低限の義務すら果たせない人は信用できないような気が。

そして将来もし自分がこどもを持ったときに、年金を払ってないって言うのは
情けないなぁとも思って。
自分一人でもそうだけど、こどもを持てば国からいろいろな補助を受けるし、
権利を行使するだけで、義務は果たさないっていうのはあまりに無責任で格好悪い。
というのが、以前未納者だったわたしが今思っていること。権利と義務はいつでも一対だ。


5つの窓口をくるくると回って、手際よく情報が集められて満足。
あらかじめ、質問も決まってたし、必要な手続きも分かってたからそうできたけど、
何を聞けばいいかわからない!というような場合は調べようがないと実感。
聞いたことには答えてもらえるけど、何を聞かなければいけないか、は教えてもらえない。

午後、「崖の上のポニョ」を見た。さかなの時のポニョとやっちゃんの赤ちゃんは本当に、ほんとうにそっくり。
あ、似てる!って思ったら、もうやっちゃんの赤ちゃんとしか思えなかった。


夜、うにとエリーとインド料理屋さんでカレー。
お喋りしながらもぱくぱくと食べ進むわたしとうに。
そしてナンもカレーも一向に減らない胸がいっぱいのエリー。


そしてよい知らせ。
Parisでの同居人から返信が来て、
当初の値上がり前の家賃と保証金で部屋を借りられる、とのこと!!!


これを読んだときは、無意識に自分でも見たことのないようなガッツポーズをとっていた。
わたしからの発信に概ね同意してくれて、親切な対応に感謝。
この物件だけでなく、Parisでは軒並み家賃も物価も高騰中だから、
入居後に値上がりがあるかもしれないけど、その時はまた考えよう。
家賃の値上がりは避けられない、
でもわたしの支払う家賃は変わらない=同居人の負担増ということ。
100ユーロの値上げなんてどうってことないわ。というくらいたくさん働けるような仕事をParisでどうにか見つけなければ。

Thursday 24 July 2008

mystery 2


今日、新しく本を読み始めて、扉をめくったら…。

これは!
この前のオースターの本と同じ書き込み!
ぜったい同じ人だと思う…。
ランダムさと○の感じが同じと思う…。

オースターの時はそんなに気にならなかったのに、
今回はこの書き込みが邪魔でしょうがない。
と思ったけど、もう気持ちも軌道に乗ったので大丈夫。


今日はとても残念な知らせがあって、気分が落ち込んだ。
Parisで住む予定のアパートが値上げされてしまった…。
しかも月100ユーロも。

それだけ高くなったら、今まで悩んだどの物件よりも高くなっちゃう。
日本円にすると、10万円超えちゃうし、その額ならstudioを借りて一人暮らしが出来ちゃう。
現実的に考えると、条件の良い仕事が見つからない限り、わたしの資金ではそこに住むのは無理。
値上げの理由は、9月からの同居人が借りているアパートそのものの家賃が来月から上がるから。
大家さんに値上げを宣告されたそう。
あー、最後まで迷ったあちらにしていればよかったのかしら、とか
何とかなると思ってたけど、やっぱり無理かも、と渡仏自体に逃げ腰に。

また1からお部屋探しやり直しか…とどんよりとして、打ち合わせに出かけた遠くから
東京へ戻る道々、いろいろ考えを巡らせていたらどんどん弱気に。

でもよく聞くから、フランスは何でも交渉だよって。
何も主張しなければどんどん弱い立場に追い込まれるし、
交渉次第では事態はあっけなく好転することもあるって。
とりあえず、率直に伝えてみよう。
とは言うものの、深く沈み込んだ気分は変わらず、不安だけが募る。
なんだか無性に節約しなきゃと焦ってきて、
帰りに見に行く予定だったセール中のお店は素通りした。
うー。

Wednesday 23 July 2008

la transparence


この前、駅でばったりとヒメちゃんに会った。
というか、ばったりとしか会ったことのないわたし達だけど、いつも先に気づくのはヒメちゃんの方。

ヒメちゃんは透明感の人。初めて姿を見かけたときは目を奪われた。そして、振り返って目で追ったら、後ろ姿からも透明感があふれてた。

この間のばったりの時、あいさつだけして一瞬で別れたけど、
一緒にいたわたしの友達は「きれいな人だねー」と口をそろえて言ってた。ヒメちゃんのことを男の子の友達に話したことはないと思うけど、
話したらみんな会いたがるだろうな。でも会ったらまぶしいよ、透き通るようなヒメちゃんは。


自分の考えを少しずつ誰かに分け与えて、その人をどこかに導こうとする人がたまにいる。あなたはこういう人、と決められて、「だからこうした方がいい」「だからこうしちゃダメ」といろいろとアドバイスをされていたつもりが、気がつくとその人の望む方向に進みつつあって、望むような人になりかかっている。そしてわたしがある時、あ、とそれに気づいて、そーっと離れると、次の人を探し始める。

○Françoise Sagan 「悲しみよ こんにちは」読了

Tuesday 22 July 2008

bavarde


月曜のフランス語のクラスを、というか1時間目の後の休憩時間を振り返ると、やっぱりわたしは喋りすぎだと思った。
寡黙というか、慎み深い人に憧れる。クラスにひとりいるかいないかだけど、小学校にも高校にもいたと思う、そういう人。あまり話さないけど、思慮深くて、心の奥で大切なことを考えているような。

なんだか時々喋りすぎて後悔する。余計なことを口にしたっていうんじゃなくて、無駄な言葉を無駄に発してた、みたいな感覚が残ったときに。

ノゾミやうにみたいに、仲良しの人とならいくらでも好きに喋りまくればいいと思うんだけど、そうじゃない時はいい加減言葉少なになったら、と思う。

でも昨日は一応、気にしてはいたから、そんなにひどくはなかったけど、例えば3聞かれたら3までで返したい。わたしはうっかりすると3聞かれて10返すこともある。昨日はたぶん、5くらいで返してた。それといろいろ聞かれてイヤな人もいるだろうから、誰にでも話しかけたり、あれやこれや質問したりするのもこれからは
ぐっと控えるつもり。


この前、シホちゃんと遊んだ時にわたしが人に言われることのない言葉を3つももらった。
・小さく見えない
・落ち着いている
・大人っぽい
この言葉が出た原因、わたしが推測するとこの2つ。
・まだ出会って日が浅いので、シホちゃんの勘違いか思い違い…
・シホちゃんが他の人とはまったく違った観点でわたしを見ている


Monday 21 July 2008

la mère


午後、小学校・中学校からの友達トシとしーちゃん、
そしてゆいとんと会う。

ゆいとんは1歳2ヶ月の男の子。

わたしは見慣れない動きや声や、まだまだできたて、
という感じの肌や髪に釘付け。
しーちゃんが「泣き虫だよ」と最初に解説した通り、
しーちゃんが抱っこしていないと泣くゆいとん。

勢いよく反り返って、全力で泣いている・・・。
これはまさに生命力の塊というような感じ。

こんなに大きな声で、あきらめずに延々と泣き続けるなんて無限のパワーだ。

泣き虫とはいうものの、弱虫とかそういう印象じゃなくて、むしろ自分の意志は突き通しますから。
というような逞しささえ感じる泣き姿。


そして、それにまったく動じないしーちゃん。

ゆいとんを右腕1本で抱き続ける華奢なしーちゃん。

その重さ10kg。わたしもしばらく抱っこしてみたけど、ふわふわの触感と裏腹にギュウっと中身が詰まった感じの重量感。

しーちゃんの母としてのメンタルな強さはもちろんのこと、フィジカルな強さに感嘆。
1年で赤ちゃんも大きくなるけど、ママもこんなに立派になるなんて。

すごい、の一言。凄い。


突然、ゆいとんがたまごボーロを振りまいて、頭上からボーロのシャワーを浴びた。

(しーちゃんはごめん!って言ってたけど、わたしはあれ、かなり気に入ってた)

わたしにとって、この非日常な景色や感覚は、しーちゃんの日常。
わたしもトシもしーちゃんも、それぞれの道でぐんぐんと進んでいる。


あー、わたしはいつも自分のことだけを考えて、自分だけに時間を使ってるって、思った。

結局は自分中心に回る世界に生きてる。



夜、半年ぶりにCamilleのクラスに。
渡仏するっていうのに半年以上もサボってしまった。
相変わらずパワフルな授業で、3時間があっという間。
そうそう、これこれ。という感じに、楽しかった。

3年間同じメンバーというこのクラスは知的な人たちばかりで、興味深い。
いろいろ聞いてみたかったけど、新入りなのでおとなしくしておいた。
今日後半のトピックは「次の誕生日に欲しいものは何?」

でも久しぶりにフランス語だけの時間を過ごしたら、 すぐに英語は遠く彼方に消えていった。
駅までの帰り道、Camilleに「それって3倍はするよね」って英語で言いたかったのに、
「3」が言えなかった。

3だけじゃなくて、どの数字も英語で言えなかった・・・。
feistの歌で練習しよう・・・。


Sunday 20 July 2008

la glace


今日も刺すような陽射し。
サングラスの快適さを知ってしまった今、
もちろん毎日大活躍だけど、
今使っているのはうにのおさがりなので、
できれば自分に似合うのを見つけたい。

図書館へ向かう途中、あまりにジリジリと暑くて、
初めて車を運転したいと思った。

立派なカメラを手に、満足げなうに。




上の小さいのはクリームソーダ。
下の大きいのはストロベリーチーズケーキ。
クリーミー&ドリーミーなセレクト。

お腹がぺこぺこの時にアイスなんて、
大人だからできる技。

昨日マキさんは初対面の人に「ぼくなんてカーテンだと思ってください」なんて言ったそう。






今週のThe Creamiest Dreamiest。
さすが。アイスクリームも似合う。

わたしのParis行きについてケンジからの感想。
「何かおいしいお菓子があったら教えてください」だった。
うにのせいで、ケンジがこんなにお菓子好きになってしまった。
ちょっとずつ影響を与えつつも、決定的だったのは、2002年の夏に、ケンジがうにのとこに合宿してた時だと思う。
あの時にケンジはお菓子に目覚めたとわたしはにらんでいる。

Saturday 19 July 2008

la maîtrise


AtomicGreenの秋冬の展示会へ。
明治時代にたてられたという洋館。
宝石のような靴があちこちに転がっていてつらい。

Paris行きに備えて、お財布の紐はきゅっとしめて
おかなきゃいけないのは承知なので、そのつもりで来たけど。
やっぱり目の前にすると…ましてやあれもこれもと試着してしまうと…。

いつの間にか、何色にしようか悩んでたりする。





普段なら絶対オーダーしちゃうところ、奇跡的に我慢できたのはノゾミも我慢の子だったから。


柔らかくて軽くてあたたかい、あのブーツが欲しかったけど、なんとか堪えることができた。
今年の冬も去年のAtomicGreenのブーツで乗り切ろう。

我慢の心で靴を遠くから眺めるノゾミ。 あぁ、どれもすてき。





22.0cmから作ってくれる
さっちゃんがデザインする靴たちは、
足の小さいわたしには頼れる存在だ。


さっちゃんが撮った、会場の風船に埋もれるわたし。

座敷わらしのよう。









夜、うにも一緒にちょっと散歩。

お店を出た時に、ノゾミが道に見つけて拾った花のかたちの小さなボタンみたいなキラキラしたのを「ちょうだい」と言って、すぐにもらっていたうに。

ずっと前に、ライヴペインティングは人の部屋の片付けを見せられてる気分って言ってた。
すっごく好きなアーティストの時は別だけど、
わたしもそう感じるときがある。



4年前、モームの「月と六ペンス」を読んだときに、 普段思ってたようなことが書かれてたところがいくつかあって、これは、と思ってとっておいた。
最近読んだ銀色夏生のエッセイにも、同じようなことが書いてあって、あ、また。と思って、 久しぶりにモームの方を読み返してみたら、ふむふむと再び深く同感。

Friday 18 July 2008

les dents


代休をとった午後。

ジャニスでCDをたんまりと借りて、お昼に向かう道々、 見上げるとなんだか黒い空…。
梅雨明けの嵐のような豪雨には、 おいしくお昼を食べるのに夢中でまったく気づかなかった。


そして、夜。
3年通ってあまり成果が上がらなかったところに見切りをつけて、思い切ってよその歯医者さんに行くという決意の日。

結果、とても気持ちのいい先生で、不安や疑問も一掃。
あぁ、なんてステキ!とフワフワとした足取りで歯医者さんを後にした。


いつの間にか惰性で通ってたけど、思い切って変えてみたら、問題はあっさりと解決。
あんなに長い間もやっとしてたのに、それがすっきりさっぱり片付いてなんていい気持ち!
止まってた時計が動き出したような感じ。

なんでもそうなのかも。ちょっと動けばいいだけなのかも。
面倒だなーって思うけど、重い腰を上げてえい!とやってみると
意外と簡単に状況は前進するものなのかも。


○銀色夏生 「夕方らせん」読了

Wednesday 16 July 2008

un objet perdu


知る人ぞ知る、わたしの特技。
それは道に落ちているパンを発見すること。

バターロールとか。
でもクロワッサンはこの時が初めてだった。

食べかけじゃなくて、つるっときれいなままの
パンがポトリと一つだけ落ちているのを時々見かける。

その度になぜ…?と謎は深まる。



そしてまた見つけたよと、うにに報告するといつも喜ぶ。

Tuesday 15 July 2008

tttravail



1ヶ月前、半年くらいぶりに、フランス語学校に申し込んで会話のクラスを受けてたけど、 結局ほとんど行かなかった。
先週の最後の授業も。
出席したのは8回のうち3回だけ。
全然おもしろくなかったから。

前だったら、そういう理由で休んだりはぜったいしなかった。
せっかく授業料払ったんだし、とか、何かしら勉強になるはず、とか思いつつ出席してた。
でも、そういう風には今回は1mmも思わなかった。

退屈だなぁ、つまんないなぁって思いながら何時間も過ごすのはもったいないし、
面倒だなー行きたくないなーって思いながらその日を過ごすのもいやだったから、

それをやめた。

仕方なく授業に出るなら、同じ時間を一人でぐっと集中して勉強した方が効果的だし、
そうじゃなくても、ゆったりと自由な気分でぼーっとしてる方が有意義な時間だ。
と、気づいたし実際まったくその通りなので、今日は行かないぞと決めたら、

いつもの10倍くらいうきうきとしたうれしい気持ちでその日を過ごせた。

そして、寄り道をしながら帰ったり、夜のテレビを眺めたり開放感を満喫。


どうだろう、やっぱりParisでも学校に行くべきなのかな。

みんな行ってるみたいだけど、できれば学校行かないですぐに仕事を始めたい。

それで仕事の合間に行けるクラスがあれば、学校に通いたい。

果たして外国で仕事なんてできるんだろうか。

根本的なところに立ち返ってしまった…。

そうか、だからみんな学校に行くのか。ちょっと自信もつけるために。なるほど。

でもやっぱりすぐに働きたいなぁ。むー。

マキさんとうにが、セミって言ってたパンは実はトトロだった。

Sunday 13 July 2008

le climatiseur


今日も暑い。
お昼、起きたばっかりのマキさんとうにと、
最近出来たインド料理やさんにカレーを食べに行った。
マキさんのSO MEのTシャツがうらやましい。 わたしも着たい。






好きなタイプの大きいナン。
あまくておいしい。
夕方のダンスレッスンに備えて、たっぷりと食べる。

うにとマキさんは今月のMAGNETICの練習と夕方のスケボーに備えて、
スターバックスで甘くて冷たい飲み物までのフルコース。

うにが飲みきれなくて、しかも暑くて溶けちゃったのを
わたしに
引き取らせようとしたのをうまくかわしてたのに、
最後にうっかり
受け取ってしまった…。





カレーを食べ終えて、お店を出る時に
入り口のメニューを見ながら入るのを迷ってる二人連れがいたから、
うにとマキさんは二人の横を通るときにわざと大きな声で
「おいしかったねー」「おいしかったからまた来たいねー」
なんて言いあってた。
わたしは後からゆっくり出て、二人連れの反応を気にしてたら、
「おいしいんだって」と言いながらお店に入って行った。

気に入ったお店が潰れないように協力したらしい。
でもわたしたちが食べてる間に席は全部埋まってたから、きっと大丈夫と思う。



おなかいっぱいで一度お家に戻ったわたしは、クーラーのない夏の練習をしようと思ったけど、
着いて2分くらいでスイッチを入れてしまった。
どうしよう、耐えられるかな…。

Saturday 12 July 2008

l'ondée


昔、ケンジとうにと夏によくやった大きい桶みたいなのにお水を張って、 そこに足を浸すって遊び。
ただの水道水
だから、手で触れると何てことないんだけど、 足を入れるとちょっと信じられないくらいに冷たくてびっくりする。
一瞬で汗がひいて、ひんやりと気持ちよくなるからおすすめ。

今日はあんまり暑かったから久しぶりにそれをやろうと、小規模に洗面器でやってみた。

狭いから一人ずつやってたんだけど、あんまり気持ちいいからかたっぽずつ入れた。




Parisのアパートには大抵クーラーがない。
でも夏は暑い。
仕事中は一日中空調が効いてるし、エアコンのない夏を過ごすのはいつ振りだろう。
来年の夏はこの作戦で涼をとるつもりなんだけど、
フランスに洗面器ってあるのかな。


激しいお天気雨が降ったみたいだけど気づかなかった。
もう完全に夏だ。



石釜パンのお店に行って、ディジュリドゥみたいなパンをかじるマキさん。

ディジュリドゥと言えば。
ずっと前にそれをリサイクルショップで見かけて気に入って手に入れたノゾミ。
吹いたりして遊んだ後に「女の人がそれに触ったり、吹いたりすると妊娠できなくなる」って聞いて、 えー!となった。
でもさっき検索してみたら、
どうやら「妊娠してしまう」っていう言い伝えが主流みたい。

そして「妊婦が演奏すると流産する」っていうのも言われてるらしい。

ノゾミはアボリジニじゃないけど、念のため赤ちゃんが産まれるまでは、

ディジュリドゥは封印しておいたほうがいいのかな。



夕方一人でコーヒーを飲んでたら、隣の女子高生が「3年間彼氏ができなかったらどうしよう」って話してた。
「そんなんじゃNO LIFE, NO ENJOYだよー」って言ってて、たぶんNO ENJOY, NO LIFEって言いたかったんだと思うんだけど、
言い間違えたっぽい方のが言い得たって感じだった。

○John Irving 「ピギー・スニードを救う話」読了

Friday 11 July 2008

*



来週の月曜に提案するコンペがあって、今日は一日中プレゼンの準備だった。
なんかバタバタしてて、ずっと汗をかいてた。
夏っぽい一日だった。
無事に準備が終わったけど、わたしはプレゼンに参加できない。
退職するから。
自分が作ったものを自分の言葉で説明できないっていうのは、やっぱり淋しいと思った。
でも仕方ない。




わたしがParisに行くことに思い切ったね、とか行動力があるね、みたいな感想を聞くことがあるけど、

本当はそれは違う。
わたしは20歳の時に初めてそこを訪れてから、住んでみたいなぁって憧れてて、
結局それを実現するのにこんなに時間がかかった。
こんなに長々と逡巡してたんだから、ぐずぐずするにも程があるっていうのが本当だ。

思い切ったどころか、行動力どころか、筋金入りの心配性で慎重派で、優柔不断だと思う。

でもそれと同時に、だから行くんだろうとも思う。

行かなかったら後悔するかも、なんて心配性の最たるものじゃないかな。
その時そのとき、瞬間に生きる人ならそんな風には思わないかも知れない。
今はここにいればいいや、行きたければいつでも行ける、なんて思うかもしれない。

後悔しないために何かするなんて、一見前向きだけど、今は後ろ向きに感じる。
できれば出発までに、そういう気持ちじゃない自分になっていたいと思う。



中村くんがくれたてんとう虫の裏側に、keikoって彫ってあるのに今日初めて気づいた。
うれしい。

Thursday 10 July 2008

une dant de sagesse...?

最近気に入ってる曲。




大音量だと、イントロ部分が鳥肌が立つほどに格好いい。
イントロ部分と歌いだしだけを何度も聴いてる。




これは素敵…。うにはイエーイって返事をするぴちょんくんみたいな集団がかわいくて好きって言う。
わたしが「昨日3回くらい観たよ」って言ったら「おれは10回くらい観た」って言われた。


今日大発見をしてしまった。 新しい歯が生えてきてる…。しかもすでに結構生えてる。
毎週のように歯医者さんに行ってるのに、先生もぜったい気づいてないと思う。
気になってしょうがなくて、ついつい触っちゃうー。

Wednesday 9 July 2008

sky lounge





お昼、明治大学の食堂へ。
23階建てのリバティタワー内17階のスカイラウンジ
母校の学食からの眺めとはかけ離れている・・・。
学内に一歩入ると、すばらしく近代的でエレベータも6機あるし、
エスカレーターもある。

どこもピカピカ。
そうか、一般の大学は汚れる要素ってそうないんだ。

学生も小綺麗だし、どこもかしこも清潔。こんな学校もあるんだー。










わたしが学生の頃は縦の移動なんてほとんどなくて、いつも横の移動だった。
正門から食堂まではかなり距離があったし、日陰もそんなにないから、 真夏の日差しはかなり厳しかった。
空調のないアトリエは蒸し風呂だったし、冬はストーブの灯油の配給に並んだ。 高い学費払ってるのにー!って声をよく聞いた気がする。
確かにすっっごく
高かった。 こんなタワーのすぐとなりに、もう一つのタワーまである明治大学の学費って一体どれくらい・・・。




最近、自分で作った崖の上のポニョの歌を口ずさんでて、うにもそれを覚えてよく歌ってたんだけど、今日テレビのコマーシャルでほんものの歌を聞いて、まずい!と思ってうににすぐ電話した。
ケイコ作の歌のまま人に披露したら大変と思って、ほんものの方を留守番電話に吹き込んでおこうとしたけど、留守電にならなかったから、本人に歌って聞かせた。
わたしはタイトルしか知らなくて、どんなお話なのか何も知らなかったけど、うには調べていたようで、歌い終わった後に得意げに説明された。ポニョみたいなのが100人くらい出るんだよって言ってた。


そして、チェブラーシカが映画館で観られるみたい。
なんと予告編では、ケンジもうにも大好きでよく真似をしていたあの名場面が観られる。

ずいぶん前にうににもらったチェブラーシカのカップは片方の耳がなくなって、なんとも物悲しい雰囲気に…。

Tuesday 8 July 2008

un morceau d'étoile


夜、ノゾミと会う。2週間ぶり。
いろいろと話して、今わたしが食べたいもの1位はもちろんフレンチトースト・・・。
一体何年くらい食べてないんだろう。もう思い出せないくらい。
フレンチトーストといえばクレイマー・クレイマーで、あの男の子の髪型には今でも憧れる。

今日もノゾミの赤ちゃんの名前について話す。
これは好き。
果たしてどれに決まるだろうか。
二重国籍みたいに、2つくらい名前を持っていて、ある時期になったら本人が好きな方を選ぶっていう方法があれば結構いいと思う。
香港の友達はみんな漢字の名前と英語の名前を持ってて、なんかそれはいいなと思った。
英語の方が呼びやすいから、普段はみんなその名前を使ってるって。たしかに漢字の方はまったく発音できなかったし、結局誰の名前も覚えられなかった・・・。

そしてムギちゃんとノゾミが買った星のかけらをひとつもらった。かわいい。
これを今度、丈夫な糸に通して、手首につけよう。ムギちゃんのお家でやらせてもらおう。


「赤ちゃんが生まれる前にやっておきたいこと」に倣って「渡仏前にやっておきたいこと」について
考えてみたけど、何も思い浮かばなかった・・・。
フレンチトーストはどこでも食べられるしなぁって思ったけど、Denny’sでそれ食べたいかも。

おかわり自由のコーヒーと一緒に!

Monday 7 July 2008

*


昨日、時間をあらかじめ決めておいて、Jean-Philippeと電話で話した。
同居中、わたしが日本に電話をかけやすいようにと、ネット&電話の年間契約を別のプランに変えなくちゃって言ってた。日本にいる友達や家族との電話はskypeでできるから、そのままで大丈夫って言ったけど、いろいろと考えてくれるのはとてもうれしい。わたしはまだまだ思うように話せないし、わかりづらいところは何度も繰り返し聞き直さなきゃいけないけど、忍耐強くそれに付き合ってくれるのもありがたい。

会ったこともないフランス人の男の人と一緒に住むって、その情報だけ聞けばやっぱり気掛かりなところがあると思う。同僚も友達もうにも、お母さんもみんな正直戸惑うし、大丈夫?って心配をしてくれる。
もちろんわたしも、彼との同居を決めるまではいろいろと不安に思ってたし、
今でもまったくない訳じゃない。


でも、先週彼から来たメールに「数日前、会ったことのない日本人女性を1年間同居人として受け入れることにしたって友達に話したら、みんなものすごく驚いてたよ」とあったのを読んで、はっとした。

わたしが不安に思ったり心配するなら、彼も同じように感じているのは当たり前だった。
だって、お互い会ったことがないから。それぞれについて知っていることはまだまだほんの僅かだから。
自分が安心させてもらおうとばっかりしてちゃダメだ、Jean-Philippeのことも安心させてあげなくちゃいけないんだってやっと気づいた。

わたしがどんなことに情熱を持っていて、どんなことに興味があって、どんなところに暮らしてどんな仕事をしているのか、Parisに来て何を目標に過ごして、何をやり遂げたいと思っているのか、彼がいつもいつもそれを知りたがるのはまったくもって当たり前のことだった。これから一緒に住む人だもの、わたしはどんな人間なのかちゃんと伝えなきゃ。

もし、もしも彼との同居が上手くいかなかったとしても、きっと後悔しない。
まだ一緒に住み始める前から、たくさんお世話になってるし、何よりたくさんの人の中から、仕事も決まっていない謎の日本人であるわたしを選んでくれたこと、そしてわたしの伝える言葉や撮った写真、そういったものを信じてくれていることに感謝してる。遠い異国にいる見知らぬ誰かとこうやって知り合えたこと自体、貴重な経験だ、きっと。

Sunday 6 July 2008

une tenue d'été


今日も暑い。一番楽な服と靴と日傘で図書館へ出かける。

中村くんからもらった手作りのてんとう虫。
成功・財産運・病気平癒がテーマのお餞別、
お守り代わりに大事に持って行きます。
Parisで使う携帯電話につけよう。



そして今年も咲いた謎の花。花なのかな。
形も色もキテレツ。
南国風の植物は何年も謎のまま。
うにのお家の周りは謎が多い。





練習の合間の息抜きに来たThe Creamiest Dreamiest
暇さえあれば甘い飲み物を飲みに行こうとするふたり。
スキップしながら向かった31アイスクリームで
あまりの行列に断念してここへ。






うにの部屋にもどりふたりは練習再開。
わたしはすっかり夏休み気分で、壁のMonsieur Aを眺めながらうつらうつら。
ふたりはカルピスを飲みながら練習してる。





わたしも欲しかったけど、売り切れになったベルト。
マキさんはしっかり手に入れてた。







そして練習風景。
マキさんが頑張って、うには休んでいる感じに見える。
昨日大けがをして帰ってきたぐらを今朝病院に連れて行こうとしたら、
行方不明でみんなで探したらしい。
ノリユキがぐりに探させようと、ゴロゴロしてたぐりを外に出して歩かせて、3人で後をつけて行ったら、土管みたいなのの中に入って寝っ転がっちゃって役に立たなかったそう。
夕方ようやく帰ってきたぐらを病院に連れて行ったら、他の猫に足を噛まれてたみたい。かわいそうに。犯人の猫はもうみんな知ってる。うにはふてぶてしくのそっと歩くそいつを見かけると、どんぐりを投げつけてこらしめようとしている。でもその犯人猫の名付け親はわたし…。