Hello my friends. Hello stranger.

Saturday 28 February 2009

200 chats












よく晴れた土曜日。寝不足で頭痛を抱えながらでも、この陽射しはほんとうに気持ちよくて、そしてあまりにまぶしくてサングラスを忘れたのが悔やまれる。メトロを乗り継いで蚤の市へ。うにとも行った切手売りのおじいさんのストールでまた切手を買う。ねこのだけが100枚詰まってるのを2つ。あとは文房具のストールで昔の化粧品のラベルが詰まってるのを1つ。

夕方、眠気で足下がふらつきながら左岸へ。みんなでおしゃべりしながら甘いものを食べたら急に元気が出てきて週末っぽい気分になってきた。おなかも減ってきた。


そして夜は鶏肉とシードルとひよこ豆と野菜を持って博士のお家へ。紫キャベツと栗のバター煮は、付け合わせっぽいけど、実はそっちがメイン。コンテとブリーもそろってる。フランスっぽいごはんだなぁ。お皿のどの部分を食べてもとってもおいしい夜ごはん。食べながらも眠気が…。デザートまでしっかりいただいて、infusionをおいしく飲み終えると、コトンと眠りに落ちました。何から何まで、博士なくしてわたしのParisでの生活は成り立たないです。

Friday 27 February 2009

Tigré

会社の近くのカフェがここしばらく閉まってる。閉店したのかなと思ってたら、入り口に張り紙が。「冬のヴァカンス中」とのこと。毎日お使いに行く郵便局の窓口には、いつものムッシュ、ことJean-marieに代わってこの2週間くらい別の人が。今日久しぶりにいつもの席に戻ったJean-marieを見つけてあいさつに行くと、「ヴァカンスに出かけてたんだよ」と。フランスの学校の冬休みも今週末で終わり。


毎日仕事の現場で、フランス人の働き方については、本当に度肝を抜くような出来事の連続です。予想の範囲を遥かに飛び越えた、まったく考えもつかないようなことが次から次へと起こります。何ていうか、いつだって本能で生きてる感じ。どうしてこんなんで社会が機能出来てるんだろう、と不思議でなりません。

そしてもっと不思議なのが、しっかり働く人が大半の日本の方が、実はある側面ではここよりずっとひどい問題を抱えてるんじゃ、というところ。日本では一見何でもスムーズでうまく流れているようで、目にしたくない、明るみにしたくない問題は見て見ぬ振りと言う感じにひた隠しにしてるだけで、ここみたいに何でもかんでもさらけ出してみたら、もうこわくて目を開けられないくらいに立ち行かない状況なんだろうな。そしてそれをよく分かってるから、みんなで暗黙の了解という薄い連帯感を持ちながら、片目をつぶって生きているような感じかな。
日本では毎日のたのしいひとときに夢中になっている間は、実社会の方が非現実的なほどに遠く感じられて、身近なはずの政治も社会問題も別の世界のことみたいに思えたし、それで逃げられたりしたけど、ここでは日常とそれらがいつでもぴったりと一緒になっていて。生きていると言う実感はずいぶんザラッとしてる。
どちらがいいかってことじゃなくて、まったく違うっていう実感。

「もっとあちこち旅行しなさいよ!」とか「ずっとParisにいてもったいない」とか、よく言われるんだけど、Parisで起きて眠って、働いてごはんを食べての繰り返しの日々の中ですら、充分すぎるほど、消化しきれないほどの発見も刺激もあって、きっとこれからも享受しきれないほどにそういうのが降り注ぐと思う。だからもったいなくなんかない。わたしにはそれらを取りこぼすほうがずっともったいない。


ひよこ豆。いつも缶詰で買ってたけど、博士に分けてもらった乾燥の固いのを一晩お水に浸して、その後に30分ほど煮たひよこ豆。すっっっごいおいしくて、味付けなしでただ煮ただけなのにほんとうにおいしくてそのままパクパクつまんでしまう。もう缶詰にはもどれない…。

Wednesday 25 February 2009

sweet sweet sweet

夜、Borisのお家へ。話には聞いていたけど、ほんとうにすてきなアパートにため息。最上階で広いテラスからはもちろん、お部屋からサクレ・クールがきれいに見える。左手には同じようにエッフェル塔も。サクレ・クール、こんなに大きかったんだなぁ。しかもこんなにちゃんと丘だったんだ。夜遅くまで明るい夏、このテラスで過ごすのはきっと気持ちいいだろうな。彼の友達のSebastianが到着したところで、夜ごはん。日本から戻ったばかりのミホナちゃんがのりまきを、Borisはブランケットを作ってくれました。お家についた時からいい匂いがしてたその正体が、1時間半煮込んだというこのブランケット。誰かが作ってくれたごはんってほんとうにおいしい。しかもそれが男の子だとよりとくべつな感じがする。

パティシエのBorisになんとなく小さい頃の話を聞いてたら、なんと彼が初めて口にした言葉はパパでもママでもなくて、「gâteau (ケーキ)」だったそう!すごい!そして10歳のころにパティシエになることを決めたんだって。そして今、Parisでそれを仕事にしていて若くしてシェフを務めてるなんて立派だなぁ。わたしが彼の歳のころはまだ学生だったかな…。そしてすごく大きいねこを飼ってるというパン職人のSebastianにそのねこの名前を聞いたら、「croûte (パンの皮)」だって!かわいい…。








BorisとSebastianの仲良しっぷり、そしてミホナちゃんとBorisの交わす視線があまりにしあわせそうで、お部屋にそのあたたかさが充満してて、その空気を吸ってるだけでわたしもじんわりたっぷり満たされました。そしておいしいごはん。おだやかでまあるい夜。わたしはいつまでもこの2人、ミホナちゃんとBorisを眺めていたいなぁと思いました。自分でもおどろくほどに、なんだかほとんど涙ぐむくらいにしあわせな夜だったのです。

Tuesday 24 February 2009

wiping


2日お家を空けると、毎日レベルの掃除もその分空く訳で、Parisのアパートに戻ったらちゃんと2日分汚れが溜まってることになんだか感心してしまった。ということは、週1レベルのを1回さぼると2週間分汚れるってこと…それは気をつけよう。そもそも掃除機かけるの週1回って少なすぎるのか…。今、雑巾を探しています。クロスじゃなくて、もうちょっと分厚い丈夫なのを拭き掃除用に。この間ミホナちゃん、自分で縫って作ってたけど、今のところそれに使えそうな使い古しのタオルもなく。



マルシェで買った赤いパプリカ。横のは普通のたっぷりマグカップ。巨大すぎる。顔の大きさくらいあるよ。
体を冷やすと分かっていても、運動した後はやっぱり野菜を食べたくなるのです。火を通していないのをもりもりと。そして。今日遠く吉祥寺から届いたお茶!カオルが送ってくれた、冷え対策の漢方のお茶。早速眠る前に入れてみたら、赤い実やいろいろな葉っぱから香ばしいいい香りのお茶が出ました。効能どうこうの前に、味が!おいしい!一緒に送られたお手紙を読みながら、おいしくいただきました。どうもありがとう。

伊藤桂司の展示が青山恵比寿で!観たい!
BOSEくんの日記でほんの少し作品が観られたけど、チラ見したら余計に展示を観たくなった。そして湯浅くんも2年ぶりに日本で個展するそうです。アーティストトークもあるから一時帰国するって。わたしはその間、Parisに残る奥さんとお茶でもしようかと思っています。

Monday 23 February 2009

Food Festival


月曜日。今日も早起き。
なぜこんな季節外れの海へ来たかと言えば、OMNIVORE Food Festivalのため。各国の一流シェフが集まって、朝から晩までデモンストレーションをしたり、フランス中のワインが集まったりのイベント。わたしはもちろんさっぱりだったけど、このプログラムを観ればどれだけの豪華メンバーなのか、美味しいものが好きな人たちには一目瞭然なはず。Passを首から下げて会場へ。大きなホールで、瞬きが見えるくらいの至近距離でシェフたちのお話を聞いたり手さばきをみたりで、講義を受けているような感じ。











AM8:40から12時間近く延々と続くデモンストレーション。わたしは何の前知識もなくこんな貴重な機会に臨ん だけど、お料理の好きな人やそれを仕事にしてる人には本当に夢みたいな時間なんだろうな。きっとヒーローが次々と目の前に表れるような。そして今回は 40€の1dayチケットで入れたけど、日本で同じような機会があったらきっともっと高価なんだろうな。しっかり計画的な博士に 便乗して、わたしはただのお祭り気分で出かけたけど、とてもとても真剣そうな人たちだってもちろんいたし、ほとんどと言っていいくらい西洋人しかいない場だったけど、それでもほんの数人単独で訪れている料理人らしい東洋人も見かけました。たぶんろくにお料理もできないのに、ふらりとここに来たのはわたしだけだったと思う。熱心にメモをとる博士の横で、わたしはビスケットをかじりながら偉そうにふむふむとお話を聞いていました。それでも丸一日、たくさんのシェフたちの声を聞いて、いろいろなお料理も観れて、ほんとうに楽しかったのです!

お料理にもお話されてる内容にもまったく関係なくて、本当に不謹慎で申し訳ないくらいだけど、一日の中でいちばんおもしろかった瞬間。videoを何度観ても笑える。

Sunday 22 February 2009

Trouville/Deauville


早起きして出かける日曜日。
今日はこれからTrouvilleとDeauvilleへ。
メインは月曜のフェスティバルだけど、せっかくなので1泊してゆっくりと海沿いを楽しむ計画。Parisから列車で2時間。これくらいの遠出、まさに遠足気分でずっと楽しみにしてたし、とにかく列車移動にわくわくして、昨日のうちにおやつのリンゴなんかも買い込んでおいたのです。



小さなかわいらしい駅に到着。すでに潮のにおいとカモメの鳴き声。どちらもリゾート地だけど、シーズンOFFの2月。まずはTrouvilleへ。ここはSAVIGNACが晩年を過ごしたところで、あちこちに彼の作品が散りばめられた街。最初に観光局へ行ってサヴィニャックの作品や映像を観たら、そのvideoがとてもよくて、ほとんど人もいなかったから2回続けて観たんだけど、使われていた音楽がまたすてきで最後のクレジットで確認したら、映像にも登場していたMaurice Baquetという人。わたしは初めて知ったけどヴァイオリニストでアルピニストでしかも俳優でもあったらしい。
多彩!














お昼をゆっくり食べて、海岸を散歩。ずーっと遠くまで続くひろーい砂浜。それに沿って雨戸までぴっちりと閉められたお屋敷が延々と立ち並ぶ冬のリゾート地。



















海辺でヴァンショーを飲むなんて思わなかった。

10代の終わり、こんな絵を描いてたなぁって思った風景。CREMONINIが好きだった頃。
高校生にはずいぶん高価だったあのずっしりと重たい画集はどこにしまったんだっけ。
あるいは「船を建てる」みたいな風景。










夕方、Deauvilleのホテルへ。早起きだったし、お昼にシードル、午後にヴァンショーを飲んでたし、上着を脱いでベッドに寝そべったらいつの間にか眠っちゃった。夜になる前に目覚めて、今度はDeauville散策。こちらはTrouvilleよりももっともっとお金持ちの集まる街みたい。

Parisから少し離れたら、フランスにいることがいつもよりずっと実感出来て、なんだか遠くに来ちゃったんだなぁって夜道を歩きながら思ったり。カモメ、本当に大きいなぁ。

Saturday 21 February 2009

you make me happy.

土曜日の午前中だけ、お家のすぐ側のマルシェが立つので、野菜を調達するために週末にしてはいつもより早起きで出かけました。 お目当ては野菜だけど、サモサ屋さんやチーズ屋さんやお花屋さん、延々と続くストールはやっぱり目移りする。2軒の八百屋さんでたっぷりと買い込んだけど、わたしの今日いちばんの目玉はナス。今の季節、スーパーでもとっても高いこのナスで、なぜか「今日のお昼ごはんはグラタンを作る」と決心したから。









オーブンでナスを焼いて、それとソースとを2段ずつ、上にモッツアレラチーズをのせてまたオーブンへ。念願のオーブン料理ソロデビュー。お気に入りのTVを観ながらだったから、おなかが減ってても焼き上がるまでの30分間は難なく過ごせました。おいしくできてとてもしあわせな気分のお昼ごはんになりました。

そして午後はJeu de Paumeへ。Robert Frankの展覧会がそろそろ終わりに近づいてるのでその前に。わたしが着いたときも、観終わって帰るころもずーっと行列。わざわざここに引越して来るくらいParisに惹かれていても、"ビートニク"と聞いたら相変わらず特別な気分になってしまうのはやっぱりミーハーだから…。Douglas Couplandを読んだって、79年生まれのわたしはGeneration Xにもどうにも入りきらないし、そもそも "ジェネレーション" という括りに憧れが強すぎる、きっと。そうして、美術や文学や音楽はもちろんだけど、わたしの場合とりわけ "写真" によってさまざまな世代・時代への憧れが生まれて育っただけに、その現場の空気をまるごと切り取った、というよりは閉じ込めたような画面を目の前にするといつだってなんとも言えない気分に、ほとんど切ない気持ちになる。

そうしてお家へ帰ろうと、メトロを出たらこの騒ぎ。
フランス海外県Antilles諸島支持のデ モ。家の前の通りはすべてパトカーで埋まって、すぐそばの大きな広場は通行止めで、大きな 盾をもった重装備の警察官が山ほど、そして集まった群衆はそれと比べ物にならないほど。こういうデモに出くわす度に何かに対するの反応の早さに驚く。どうせ何も変わらないとか、そんな思考回路が出来る前にまず動く。飲み込む前に吐き 出す。おかしい、と思ったことは素通りせずに反応する。つくづくシンプルで力強いな。





今日は盛りだくさん。夜は1stアルバムをリリースする友達の友達のライヴへ。自由で平和で大きくて、集まった人がみんなにこにこして聴いているそんな音楽。アンコール前の最後の歌、アルバムのタイトル曲はSandrineと彼女の友達とで大合唱で久しぶりに大きな声を出しました。歩いて帰る日付が変わるちょっと前の夜道。寒いとは言っても凍えるような冷え冷えとしたあの感じはもうなくて、春が近いんだなぁ。

明日からParisを離れて、小旅行。早起きしなくちゃ。

Thursday 19 February 2009

tomate

夜、TVでトマトの特集を観た。
トマトのことはいつもどこかで気にかけてる。もう3年近く毎日食べてるから。

画面を眺めながら渡仏前の2年半は朝食以外はほとんど菜食だったことを思い出す。仕事から帰る時間やその頃の生活サイクルから、成り行きで落ち着いた食生活だったけど、その2年半、平日は昼食と夕食に毎日ほぼ同じものを食べ続けていた。当時、たまたま胃腸炎で病院にかかったときに、お医者さんに前日に食べたものを聞かれて答えたら「菜食主義なの?」と言われて初めてそんな感じのものばっかり食べてるんだって意識した。お肉やお魚もだいすきだし、週末はもちろん平日も外食する時は食べてたけど、基本的には野菜やくだものばっかり食べてた生活から一転、今はまったく違う食生活だから、体重増加はもちろんだけど体質にも影響ありそう。肌荒れが定着してるのもそのせいかな。当時食べていたものほとんどがローフード(Raw food)で無自覚にraw foodismを実践していた訳だけど、事実上、毎日自ら進んで体を冷やしていたようなものかしら。

そして今。毎日食べてもとてもとても制覇出来そうにもない、いろいろな種類のチーズはどれもおいしくて魅力的だし、それに合わせるパンももちろん果てしなく種類があって、お店ごとにまったく味も違って、チーズとヨーグルトの間にもほんとうに様々な種類の乳製品があって、そのどれもが簡単に安く手に入るその度にいちいちうれしい。とは言え、体の作りや体質に合った食生活か、と言われるとやっぱり違うんだろうな。

日々のジム通いも随分と慣れてきて、自分が場に馴染んできたこともよく分かる。周りの人がわたしに向ける明らかにぎょっとしたような視線がぐっと少なくなってきたし、わたし自身それがほとんど気にならなくなってきたから。ジム内で、日本ではフェイスタオルって言えばだいたい通じるような大きさのタオルを使ってたけど、それだと小さ過ぎると笑われる。じゃ、どれくらいならいいかと言えば、みんなバスタオル。日本で通ってたジムではすべてのマシンに使用後に汗を拭き取るタオルが備えられてたけど、ここではそんなのもちろんなくて、使う時に背もたれなんかにタオルを敷いて使うのがルール。だから、バスタオル。

Let's be humanbeings.をカゼでおとなしくしていた時に久しぶりに聴いてみた。うには「おじいさんがロッキングチェアーに1人で座ってるような音楽」って自分で解説してたけど、冬にお家に閉じこもってる感じかな。ちょうどそんな時に聴いたからぴったりでした。

Wednesday 18 February 2009

les oiseaux

3週間くらい前、歯の詰め物がとれちゃって、騙しだまし暮らしてたんだけど旅行も控えてるし、と今日歯医者さんへ行ってきました。日本では常時歯医者さんに通ってた。人一倍虫歯になりやすい体質なのと、歯のクリーニングがその理由。予約した時間に行ってみると、担当医は同世代のとてもきれいな女性。日本とは違って、彼女の個室に通されて、そこにはキッチンのような設備が2つと診察台、それとPCを置いてあるデスク。まずはデスクをはさんで座って、簡単なカウンセリング。で、早速診療。と思ったら10分もかからずに終了。こんなに簡単ならもっと早く来ればよかったー。日本みたいに顔に何かを掛けたりはせず、先生はマスクもしていませんでした。わたしは顔に布をかけられるのがキライだからそれで十分。

昨日も書いたけど、いろんななまりのあるフランス語や英語、たぶん渡仏当初よりはだいぶ慣れてきてはいるはず。今仕事で取引きのある国は、フランス、イギリス、ベルギー、スイス、日本。ベルギーとスイスは英語とフランス語両方使います。そしてまさかと思ったけど、油断すると自分の英語もフレンチアクセントになることがある。以前読んだイギリス人が書いた本で、Parisに長く住んでるイギリス人やオーストラリア人の母国語がフレンチアクセントになってることがよくあるっていのを目にしたけど、ネイティヴがそうなるならわたしが相手の音につられてなまるくらい当たり前だー。


博士とわたしのお菓子。お気に入りの鳥のPB。2週間前と今週、それぞれがいろいろ開拓しつつトレード。鳥がいるの見えるかな?こんなにキラリとかわいいパッケージデザイン。どのビスキュイもヒモでくくられて、色も鮮やか。カロリーや他の成分表示のアイコンもぐっと来る。これほど愛情詰まったPBは観たことはないです。これだけ手をかけているのに、日本では考えられないほどの価格帯。こんな感じで洗剤からパスタから缶詰から…何から何まで愛らしいデザインがされていてしかも激安な、行き先が霞むほどに巨大なハイパーマーケット。まるで夢の国みたい。

※からまってたネックレス、途中で投げ出しそうになりながら今夜3時間かけてようやくほどけた!
もう2度とポケットにしまったりしない!

Tuesday 17 February 2009

twisted

朝。勤め先の会社が購入する新車の契約にディーラーが来て、経理担当が出社時間に間に合わず一番近くに居合わせたわたしが通訳として捕獲された。ボスはフランス語が話せないのです。車のことは日本語でも分からないし、契約書とかそんな早く読めないしと、あわあわしながら乗り切ったけどこういうスリルがごろごろ転がっているのでうっかり気を抜いていると、ときどき寿命が縮まる思いをします。

午後、印刷についての打ち合わせに出かける。オフィスにこんなステンドグラスがあるなんて。すてき。メールだけでのやり取りだった先方の担当者と初めて会った日。いくつか相見積りをとった中で「担当者が英語が話せる」というのがわたしにはかなり決め手となってこの会社を選んだものの、実際に会ってみるとかなり強いフレンチアクセントで、結局はフランス語で話してもらった方がずっとわかりやすかった。例えばスペイン語なまり、ロシア語なまりなどなど、いろいろなアクセントのあるフランス語はわたしはあまり分からない。フランス人の話すフランス語しか、きちんと理解出来ないです。フランス人にしか習ったことがないからかもしれない。だから日本人の話すフランス語も分からないことが時々ある。打ち合わせの後、担当のデザイナーも紹介してもらって、初めてParisのデザイン会社の中を探検。みんな感じがよくて、ここに決めてよかったーとホッとしました。

夜、博士とグラタン作り。といっても、ソースも何もかも博士作。週末に余ったムール貝のだしでマカロニを茹でるという贅沢さ。パンは帰り道に買ったカイザー。オーブンってほんとうに便利なんだなぁ。ひとりでも使ってみよう。

絡まったネックレスをほどくのはほんとうに苦手。深夜まで時間をかけて格闘したけど結局だめ。あぁ、いつになったらこの熊をまた首につけられるのかなぁ。

Monday 16 February 2009

YSL

この前Saint Germain des PrèsでもらったYves Saint-Laurentの広告。この他にもまだページがあって、それはそれは贅沢な作り。これを街でばらまくなんてさすが。メインビジュアルのポスターなんて、わたしの身長半分以上の大きさ。パジャマで掲げてすみません、って感じにThe ハイ・ファッション。サイトでこのシューティングの模様が見られるけど、それ以外の動画もあっていろいろたのしめます。

今日買って来たchèvreのチーズ。ヤギです。
ヤギでもブルーでも白でもフレッシュでもチーズはだいすきです。


これはDoux、やわらかくてクリームのよう。ニンジンの横の白いのがそれ。
今日の夜ごはんは軽めにサラダのみ。と言いつつ、Mâcheとトマト、チコリと赤いパプリカにラディッシュとニンジンとこれだけ大容量なら軽めとは言えず。








フランスのテレビを見ていて気になるのはBGMのまとまりのなさ。観ている局が偏ってるから何とも言えないけど、かなり細かいスパンで曲が変わって、1本の番組で相当数の楽曲が使われてるはず。CSSFlevansなんかは毎日のように使われてる気がする。

Sunday 15 February 2009

remedy

博士のお家の目の前のカフェ。感じがよくていつも人がいっぱいで、わたしも気に入ってるけど、カフェの名前をこの日あらためて見てその野暮ったさに吹き出したら、博士に「笑ったらいけないんだよ」と言われて、びっくりして「どうして?」って聞いたら「おしゃれだと思ってやってるんだから」と真顔で言われて、それにまた吹き出した。

Parisに引越してから初めて唇にヘルペスができた。その原因の疲労・ストレス・睡眠不足・紫外線のどれも身に覚えがないなぁと思ってたら、その日のうちにカゼをひいて、なるほどと納得していたら、あっという間に具合がわるくなってあっさり仕事も休んでおとなしくしていた今週後半。わたしはアレルギーでカゼ薬も解熱剤も鎮痛剤も飲めないけど、その分丈夫な体だから、1年に1度あるかないかのこのカゼをひいてる状態は、体の節々の傷みを一瞬年齢のせいなのかと勘違いしたくらい結構なつかしい。週末42時間ぶりに外に出てみると、ちょっと動かなかっただけでこんなに体力が落ちるのかってくらいに、少し歩いただけでぐったりしてびっくり。早く歩きたくても体が動いてくれなくてもどかしい。

そんなここ数日の日々。


あこがれのKUSMI TEAのブティックでお茶を飲みました。
ParisでのKUSMI TEAの値段はトーキョーの2分の1くらい。
この日ここまでリハビリがてら出かけたものの、相当消耗して、まだ早かったか…と半ば眠りかけていたところ
お茶を飲んだら急に回復。帰りがけはもうすっかり声の張りも取り戻してた。

そして帰りにこれを買いました。サイドと底はピンクできらきらと光ってる。博士が作ってくれたソーメンチャンプルー。かぜっぴきには最適なメニューでした。
博士とエイミーとで処理&調理してくれた6kg弱もあった大量の大きなムール貝。動くフジツボなんて初めて観た。
カゼの治りかけに大量の貝を食すという、攻めの姿勢。
小さく切ったパイ。博士が5分で作ったソースをかけて。

同居人がいてくれたり、歩いて数分のところに頼れる友達がいたり、こんな環境ならカゼなんてちっともこわくないです。薬を持って行こうかと電話をくれたユウイチロウくんありがとう。素麺作ってくれた博士ありがとう。やさしい人たちに囲まれてしあわせものだなぁ。