Hello my friends. Hello stranger.

Monday 30 June 2008

*


直属の上司に退職の話をした。 3月、visaの申請をする前に一度話をしているので、返って来たのは「やっぱり受かっちゃったか」の一言だった。あの時は「申請が承認されないことを祈ってる」なんて不吉なことを言われたけど、結局受かってしまった。

以前上司に、仕事に対してドライなところが自分と似ていると言われたことがあった。
確かにわたしにはそういうところがあると思う。

上には彼から話してもらうことになり、わたしにいろいろな面倒が降り掛かることはないだろう、と。
思いのほか、切ない気持ちになったけど仕方ない。

Sunday 29 June 2008

mes corps


ダンスの後に、先生の送別会の日。
来週からは新しい先生が来る。

日曜のレッスンは1本目がHip-Hop、2本目がHouseで、
これを2本続けて出ると、もう本当にヘトヘトになる。

20人弱の参加者は25歳〜63歳まで。中には60歳を過ぎてダンスを始めた人もいるし、
娘さん・息子さんはわたしよりも年上のことも珍しくない。お孫さんがいる人もいる。
ということは、自分の両親よりも年輩の方達とレッスンを受けているわけで、
彼らの向上心と集中力と体力には心から驚かされる。
その他の人たちも年齢を聞いてもにわかに信じがたいほどに、みんな若々しい。



そして送別会の場でも、先生は、音の取り方、スタイルの違い、上半身の使い方について
みんなから質問攻めになってた。
先生も楽しそうに真摯に答えるし、みんな熱っぽく語っている。
わたしは勝手に自分が一番くらい楽しんでると思ってたけど、
みんなそれ以上に、本当に好きで楽しくて通ってるんだなぁって実感した。

途中先生の携帯電話によそのスタジオの会員さんからお礼のメールが来た。
その人は定年退職後、65歳から先生のHouseのクラスで ダンスを始めて、それからi-Podを買って、
毎回レッスンで使う曲を先生に聞いてCDを買って、日頃からそれらの曲を聴いているらしい。


なるほど、わたしが通っているスタジオ以外でも同じように、いろいろな人が新しいことに出会って、
挑戦して、楽しんでるんだ。


だって、同世代やそれより若い人でも、何かに興味があっても自分には無理って諦める人や、
最初からやらない人ってたくさんいると思う。

自分よりもぐっと若い世代に混ざって、まったく未知のことに取り組んで、出来なくて落ち込んで、
でもなんとか上達したいって続ける、そんなのすごく力が要ると思う。

すごいなぁ。やっぱり何かを始めるのに遅すぎるってことはないんだって思うな。



渡仏に際して、ダンスのクラスに出られなくなるのは今から淋しいけど、きっとフランスから帰ってきてもみんな踊っているだろうと思う。そして、今よりもずっとずっと上手になってると思う。

いつか、飛んだり跳ねたりできなくなる日が来る。
どんな形にせよ、そういう日が必ず来る。
それまでは、手足を自由に動かせるうちは、わたしはできるだけ体を動かす喜びを享受したい。

Saturday 28 June 2008

visa visa

ついにvisaが手元に届いた。
茶封筒にカバーレターもなく、ポトリとこのvisa付きパスポートだけが入っていて、何とも心細い書留だったけど、これでParis行き確定です。
9月2日に発ちます。
そして、新しいPCを買いに行った。今使っているPowerBookは購入から3年以上経ってるし、渡仏後はWi-Fi接続が必須かと思って、MacBookを新調することに。
PowerBookはお母さんにあげようと思う。



うには新しいTシャツを着ていた。二人でスケートボードの練習に行く。

うにに草をよけてって言ってみた。



うにがあんまり上手にできなかったから、路面がツルっとしていて、わたしも安心して滑れるパークへ移動。
夜になって人が少なくなったのを見計らって、久しぶりにグルグルとパーク内を滑る。
風が吹いて涼しくなるから、こういう時はスカートをはいていた方が気持ちいい。でも今日はガーゼみたいな壊れやすい素材のスカートだったから、転ばないように慎重に、あまりスピードを出さないように注意した。
転ばないとうまくならないってよく言われるけど、うまくならなくてもいい。
ずっと前は一生懸命練習して、いっぱい転んで、痛くて時々泣いたりしてたけど、今はグルグルと気持ちよく滑られればそれでいいよ。だって、もう大人だから、あちこちにアザがあったり、血が出てたりするとちょっと面倒な誤解すら受けかねない。



visaが届いて、ほっとした。
ついでにおなかが空かない病も回復の兆し。

Friday 27 June 2008

l'appareil


昨日、お客さんと打合わせ中に電話が鳴って、合間に履歴を確認したらJean-Philippeからだった。
えーと思って、もしやなにか不測の事態かもと思って、どきどきしながらとりあえず今はちょっと電話出られないけど、何かありましたかとメールを送っておいた。

どうしよう、もしかしてケイコは住めなくなったのかも、と冷や汗。
打合わせを終えて、東京へ戻る間、どきどきが止まらず。

電車に乗ってる間にJean-Philippeから返信が。
わたしの写真が気に入ったから、彼の劇場の次のパンフレットに使いたいという内容だった。それに付随して、著作権だとか、使用料だとかそういうことを聞きたくて電話をした、と。

よかった…。お家に住めなくなるのかと思ったよ…。
もういろいろなことが巡りめぐってたよ…。

という訳で、わたしのフランスでの初収入は、意外にもカメラマンとしてかもしれない。

○Jean-Philippe Toussaint 「テレビジョン」読了

Thursday 26 June 2008

HB





今日はうにのお誕生日。
お誕生日会はまだ先だけど、おめでとうー。

Wednesday 25 June 2008

enfin


今日はお休みをとって、いよいよフランス大使館へvisaの申請に行く。
なんとなく、シックな格好がいいかなと思って、ベージュのシャツに濃紺のショートパンツ、それにゴールドのパンプスとバッグで。
(シャツとパンツはフランス由来のものにしたけど、Bali barretのje t'aime paris Tシャツなんて着ていったら、入り口で警備の方に止められるかしら・・・)
美しい都営広尾5丁目アパートを眺めながら、天現寺の交差点へ向かっててくてくと。





大使館の敷地内の脇に立てられたvisa申請専用のプレハブ的な施設にて、手続き。

書類の不備もなく、スムーズにやり取りは進む。3日後に郵送で送りますので、とのこと。これで9割方、切符は手にした。ということなのだろうか。そうなんだろうな。
シェンゲンヴィザの列は10人弱。なんだかぐっと思い空気が立ちこめた室内。









恵比寿へ移動。

エリーと合流してHEAVEN'Sへ。
午後ノゾミも合流してお昼を食べながらたっぷりと話す。
わたしといえば、先週日曜からのおなかが空かない病続行中で、あまり手をつけられず。
リバウンドがこわい・・・。ので、体重が落ちすぎないようにできるだけ高カロリーなものを食べるよう心がける。昨日はシュークリームを食べられた。

スーパーモデルさっちゃんのブランド、AtomicGreenのサンプルセールへ。
今日は一段と細長いさっちゃん、小さな顔が上の方にちょこんと乗っている・・・。みんなそれぞれお気に入りを見つけてお買い上げ。さっちゃんが担いで移動してくれた切り株に座って一休み。せっかく大人風にして来たけど、その努力の甲斐もなく、わたしは切り株にぴったりと似合っていたみたい。9月にパリコレを控えてるさっちゃんとはParisでの、というかむしろモスケでの再会を約束してお暇。

そして3人は原宿、CHANEL MOBILE ART展へ。
キャンセル待ちの列が遠くからも見える。

係の方はとても誠実で、今並んでも中に入れる可能性はほとんどないと言ってくれた。なので、毎日の行列具合やそれとお天気の関係性なんかについていろいろ聞いてから、後ろ髪をひかれながら会場を後にする。
と、うしろからさっきの係の方が追いかけてきてくれて、今週末に急遽追加公演をすることになったので、その分のチケットを明日販売する旨を話してくれた。
開門時間や、行列のできはじめる時間、おおよその販売枚数とそれを手に入れるためには・・・etc。
毎日毎日、たくさんの人に同じようなことを聞かれて、うんざりしているだろうに、なんて親切な対応なんでしょう。
展示を見ることはできなかったけど、納得してすがすがしい気分でその場を去ることができた。

本屋さんを見て、またお茶を飲んで、あれやこれやと話し続ける。
わたしとエリーは夜ダンスレッスンに向かう電車の中、眠気に押されそうになったけど、結局いつも通りレッスンを2本受ける。
普通なら疲れてパスするところかもしれないけど、疲れているときこそ体を動かしたいというのがわたしたちの性分。
終わってみれば、眠気も飛んで、スッキリといい気分。
盛りだくさんで長い一日だった。

Sunday 22 June 2008

mon logement à Paris


Parisのお部屋について、夜の間ずっとどうしようと考えて、なぜかだんだんと緊張して来て、朝いつものように体重を計ったら一晩で2kg減ってた。そしておなかが空かない病が始まった。
起きてからもどうしようの嵐。


そしてリミットギリギリまで悩んで、お家はおじさんの家に決めた。
入れ違いの家には、お礼とお詫びのメールを送った。
あっちゃんの「一人暮らしだときのこみたいになっちゃうよ」の言葉は決め手だったかもしれない…。
どうしても上手く行かなければ、新たにお部屋を探して引っ越せば良いだけ。

そしておじさんことJean-Philippeは最近は携帯にメールをくれる。
わたしの日曜がほとんど終わりかけた22時、Parisでは午後15時過ぎ。
サンマルタン運河沿いのカフェでノワゼットを飲んでいるという彼から来たメールに依ると、どうやらわたしは「そろそろパリジェンヌになるための準備を始める時期」らしく、フランス語の間違いを直してくれるらしい。そのメールを読み進めると、早速、前回わたしが送ったメールの文法的な間違いやスペルミスの箇所がすべて添削されたテキストがくっついてた。

そういえば、今はReimsにある劇場のDirecteurをしている彼だけど、元フランス語&ラテン語の教師だったという経歴を思い出して、これは・・・かなりハードな同居になるかも・・・。
フランスに住み始めるとすぐに、簡単な英語さえ出てこなくなるって良く聞くし、実際にそういう場面を目にしたこともあるけど、わたしもそうなるかも・・・。たぶんJean-Philippeは英語を話さないと思う。

ということで、滞在中は英語で日記を書くことを自ら奨励しよう。
そしてそれを読んでくれた人たちに、ぜひ添削してほしいです。

わたしがスケートボードの練習をサボっている間に、すっかりマキさんに抜かれちゃった。

Saturday 21 June 2008

trois

朝、歯医者に行ってから図書館へ。
1週間間違えて、返却が遅れていることに気づいたのが昨日。怯えながら返却カウンターへ向かったけど、1mmも怒られなかった!もう二度と遅れないようにしようと気を引き締める。開放感のせいか、借りたい本5冊が2分で見つかってとてもうれしい気持ち。

うにと待ち合わせて青山へ。髪を切る。
うにはあまり変わらない。わたしは久しぶりにおでこと眉毛がちょびっとだけ見えるようになった。
フランスにいる間、髪の毛どうしよう。上手に切ってもらえるだろうか。

ノゾミも合流して、渋谷でお茶。今日のノゾミのおなかはかなり大きい。


Hawaiiのおみやげのサーフィンのシールとスパムおにぎりのハンコ、目玉のシールをもらう。ハンコはうに用だったのに、うにはいらないとノゾミに返した。わたしはこの時点でおなかが猛烈に空いていたけど、3人で帰ってからご飯を食べることにして、そのまま我慢して電車に乗った。
でも、もう本当におなかが空いて、力がでない…。うにはそんなのお構いなしにふざけるので、笑う力ももうないのに笑わせられて大変だった。ようやく、ようやくお店に入って、パスタやピザの夜ご飯。
目玉のシールで遊びながら、ノゾミの赤ちゃんの名前を考えて遊びながら食べる。
うにがふざけて考えた名前はテプコ。


わたしはここでもParisでのお部屋探しについて延々と相談する。
うにはだいぶ飽きて来てるけど、ノゾミは初めてだから、一生懸命聞いてくれた。
でもリミットが迫ってるよ。明日の早い時間には返事しないとだよ。

せっかくありつけたご飯なのに、おなかが空きすぎてたから、食べたらおなかが痛くなった。
マロングラッセの紅茶を飲むのを楽しみにしてたのに、おなかがすぐといっぱいになってオレンジジュースしか飲めなかった。すぐ目の前にあったのに…。

Friday 20 June 2008

les yeux ensommeillés

入れ違いの家のリミットがせまっている。
おじさんの家のおじさんに、昨夜、日曜までに最終のお返事をもらえるかメールでお伺い。

今朝、AM5:00。携帯が鳴って、手を伸ばして電話をとると、なんとおじさんから。
「急いでいるようだから電話にしたよ」と。
お布団の中で、目も閉じたまま、なんとかフランス語で会話を成立させる。
9月からの同居で大丈夫との言葉に、「眠ってたからなんだかこれは夢みたいなんだけど、もしかして夢?」と間抜けな質問をしちゃった…。
初めて声を聞いたけど、きれいな発音でとても聞き取りやすい話し方でよかった、本当に。

そう、これで二択。
日曜までにどちらかに決めなければ。

○村上春樹 「ランゲルハンス島の午後」読了

Tuesday 17 June 2008

une colocation


毎日毎日、Parisのお部屋を探している。 いくつか良さそうなお部屋発見。 今あっちにいたら、実際にお部屋や近所の様子を見てすぐに決められるけど 今わたしはここにいるから、夢見がちなフィルタをかけて選択するより他ない。。。

・おじさんの家
これは新たにフランスの住居探しのサイトに登録しておいたらコンタクトがあったもの。
サンマルタン運河近くのバルコニー付きのアパルトマン。 演劇の仕事をしているおじさんはParisのアパートを留守にしがちだし、一部屋空いてるので、という申し出。おじさんなだけあって(といってもまだ40歳)、すごくしっかりとした丁寧な文面で思いっきり信用できそう。やり取りはフランス語で、自己紹介もかなり細かく、元教師だそうでなんか納得。 送ってもらった写真は、今までに見たどのお部屋よりも美しくステキなインテリアの室内! 女性っぽい色使いでおじさんっぽくない!へーと感心して眺める。条件的にも非の打ち所がない。

・おばさんの家
これはmixiのアノンスで見つけて、持ち主のスイス人マダムに直接フランス語で連絡をとったもの。
一人一室ずつでサロンやキッチンは彼女と共有だけど、マダムは月の半分はいないらしい。なのでその間は一人になる。9月から入りたいと言ったら、8月から入れる人がいいと返ってきたけど、銅版画をやっているマダムはわたしのプロフィールに興味を持ったらしく、7月の終わりに来て、夏のParisを楽しめばいいじゃない!もしそうしたくないなら、他の入居希望者の返事を待つけど、とメールがくれたけど出発時期はずらしたくないので。 馴染みのない地区だけど、住むにはいいところで、ここも条件に不満はなし。 ただお部屋の写真が見られてない。

・女の園

これもmixiのアノンスで発見。5部屋ある大きなアパルトマンで、今女性が3人住んでいて2人募集中。
フランス語で直接連絡を取り合ってるのは、とってもサンパなフランスと韓国のハーフの女の子。 他二人はParis在住歴の長い韓国人。お部屋の写真は確認済み。 アメリカンタイプのひろーいキッチンがあって、シャワーとトイレがそれぞれ2つずつ。 空き部屋はメザニンベッド(二段ベッドみたいなの)と机、本棚がある。ベッドは崩してもいいらしい。 実際の暮らし方は和気藹々かもしれないけど、無人の写真からはうっすら寮っぽい印象。うっすら。 大家さんは今すぐ入れる人を探してるので、もし9月まで空きがあったら、という感じ。

・入れ違いの家
三度mixiのアノンスで発見。mixi大活躍だ。
2部屋あるBastilleのアパルトマン。借り主のフランス人男性がワーキングホリデーで日本へ来るので空き部屋に。わたしと入れ違い。もう一つの部屋に11月まで女性が住んでて、彼女が出た後、12月からは借り主の部屋は閉鎖(!)して、実質1部屋&キッチン&バスルームで一人暮らし。 これは上記3件と違って、光熱費別なので、節約しないといくらでも支払いが上がる! でも光熱費が上がらないテクニックがあるらしく、それを伝授してもらえるらしい。 借り主が7月に一度日本に来るので、そのときに鍵やら書類の受け渡しができるらしく、それはなんだかとっても心強い。見つけたその日にいろいろやりとりができて、ぜひケイコさんに!と言ってもらえてスーパーうれしい。でも、光熱費別がやっぱり心細い・・・。 と伝えたら、なんと家賃を値下げしてくれた!
親身になってくれて本当にうれしい限り。



残念ながら落選のお家
・Parisじゃない家
「おじさんの家」とは別のサイトに登録していたところに来たコンタクト。
Paris市外だけど電車で12分でParisの便利なとこまで出られるところで、お家は広くてとってもきれい。 大人のカップルが住んでいるアパルトマンで一部屋空いてるよと連絡が。 すごーく安かったら候補だったけど、そうでもなくて、1年きりの滞在だからやっぱりParis市内がいいなぁということで断念。

・魔法の家
これもサイトからコンタクトがあったところ。
パリ政治学院というフランス屈指のエリート校に通う女の子からドイツに1年留学するので、その間お部屋を使っていいという連絡が。 好きな地区で、お部屋も広そう。今は一人で住んでるけど、2部屋あるので、来年からは彼女の友達が1人入居予定。なので、わたしが入った場合、年内は一人暮らしで年明けからその子と二人暮らし。 サイトに登録してすぐの初めてのコンタクトだったし、日本人どころかアジア人もあまり見かけないサイトでなぜわたしを?という疑問とお部屋のあまりの条件の良さにすっかり舞い上がっていたわたし。 フランス人の女子大生との同居もとても楽しみで、メールをやりとりしながら、心はすっかりこのお家に決まっていていろいろ細かいことを聞く。 そして、お部屋の写真を送ってくれるという約束だったので、ひたすらそれを待っていたところ。。。 10日ばかり過ぎた頃、あっさりとしたメールが。(来年入居予定の)友達が一緒に住む子を見つけたって。部屋探しがんばってね。と。
ガーン!そんなー!そんなことがあるなんて・・・と白紙になったことに自分でもビックリするくらい落ち込んだのでした。
ある時空から降ってきて、それに夢中になってたら、泡と消えたまるで魔法のようなお家。


お家探しをしながら思うのは、これはなんだか恋愛のようなものだということ。 上から5件のお家はぜーんぶ、魔法の家が泡と消えたがっかりから復活してから見つけたもの。 もうあなたしかいない!と思ってたのに、失って、もう何もかもダメだわなんて思っても、あきらめずに冷静に、どうしてこうなっちゃったのかしらってよーく考えているうちに、気づいたらステキな人が隣にいた、というような感じ。
今はおじさんの家と入れ違いの家に絞っている。


Saturday 14 June 2008

uni & neoneon


朝早く起きれたから、そのままうにのところに遊びに行く。
こんなに天気がよかったなら、井の頭公園のあの気持ちいいオープンカフェに行ってもよかったかも。

とにかく今わたしの頭の中を支配しているのはParisのお部屋探し。
午後までたっぷり外で遊んでから、うにの部屋に行って、メールチェック&返信。
毎日のようにフランス語でのメールをやりとりしていて、やっとそれにも慣れて来た。
それでもやっぱり、英語や日本語よりもずっと時間がかかるので、わたしが返信を終わらせる間、うには一生懸命お掃除をしてた。クーラーがぴかぴかになってた。


最近のお気に入りneoneonを聞いて、ふたりでおどる。
途中グリが遊びに来たけど、つまらなかったみたいですぐにどこかに行ってしまった。

うにが見つけてきたドーナツを食べながらおどる。
早起きしたから夕方には眠くなった。

○Paul Auster 「ミスター・ヴァーティゴ」読了

Tuesday 10 June 2008

la passion 2


短い間におそろしいほど集中してやったこと その1

○器械体操
小学生の時から得意だったし、と中学生の時の部活動で体操部に入った。
これか文芸部かで最後まで悩んだけど、この2つって全然違う。 まさか運動部に入るなんて、と担任の先生が驚いてたのをよく覚えてる。

こわーい先輩に囲まれながら毎日筋力トレーニングを一生懸命やってた日々。
早くいろんな技が出来るようになりたかったから、家でもトレーニングしてた。 夜、窓に映る自分を鏡代わりに、床や平均台の振りの練習とか。外から見たら、パジャマみたいな格好でじっと外を見つめながら踊る中学生。

寝ても覚めてもって感じに、頭の中は体操でいっぱいで、ついには個人で体操クラブにまで所属してしまった。 夕方部活から帰って、軽く食事をとってからクラブの練習へ向かう。タフだなぁ。 全日本の選手達の練習の見学とかも行ってた。大人の男の人たちの実業団みたいなのの練習も観に行った。 オリンピックとか大きな大会はビデオに録ってあって、暇さえあれば繰り返し見てた。


驚きなのは、こんなに夢中になっておきながら、それ程上手くはなかったってこと。
体操選手はみんなとっても小柄だし、そういうところで自分に向いてるって思いこんでたところもあるかも。

Monday 9 June 2008

la passion

熱しやすいとこと冷めやすいとこの、ちょっとまとめ。

○今まで長く続けたこと
・公文式(生徒として10年間。その後助手として4年間)

・スポーツクラブ(今6年目)

・フランス語(4年)

・ダンス(始めたのは13年前。途中ブランク5年あり)

あと写真をとるのもずっと好き。


○短い間におそろしいほど集中してやったこと

・器械体操(中学生の時)

・トランペット(小学校5,6年生の時)

・美大受験

○ものすごく短い間しか興味が続かなかったこと

・点字(小学3年生くらいの頃)

・スペイン語(これも小学3年生の時)
・フェルトを縫って何か作ること
・テープレコーダーでの会話の記録


念願のテープレコーダーを買ったその日に、みんなでパスタを食べてるところを録音してたら、スピーカーの穴のところにカルボナーラが詰まっちゃって、爪楊枝でほじろうとしたら、その先っぽが折れて、レコーダーの中に入ったままになっちゃって、すごく残念なレコーディングデビューだった。雪が降ってて、翌日はうにたちの成人式だった。
でもその当時に録音したテープがたくさんあって、時々聞くとみんなの話に吹き出しちゃう。

Sunday 8 June 2008

bébé


仕事で大阪へ。今日こそは!と早めに東京駅に着いて、行列のお店へ。

のつもりが、毎日通勤で乗っている電車なのに反対方向に飛び乗っちゃって、落ち込む。

ちょっと遅れたけど、いつもよりぐっと小さい行列。どんな時も飛び地で行列だからいつもはあきらめてたけど、今日は大丈夫。
計画通り、ここでおみやげを買えてうれしい気持ちで新幹線に乗る。


夕方から自由になったので、道頓堀へご飯を食べに行く。
切符の買い方もよく分からないし、車内の雰囲気も街の音も違うし、なんか外国に来たみたい。
知らないおじさんとかおばさんがすぐと話しかけてくる。同僚とおなかいっぱい食べて、飲んで、また地下鉄でホテルに戻ったのは22時過ぎ。帰りの車内、みんなそれぞれがずっとおしゃべりしてて、すごくにぎやか。週末だし、みんな楽しげで感じが良かった。鰺のぬか漬けを初めて食べた。



深夜、メールチェックをしたらParisのお部屋探しで悲しい顛末が…。
やっぱり日本でそれなりの条件で探して行くのは無理なのかなと落ち込んで、というか渡仏自体に弱気になり、眠れない夜。




日曜、仕事の続きで神戸に行く予定だったのをキャンセルして、京都へ。
三十三間堂を見てから、
新しいやっちゃんと新しい赤ちゃんに会いに行く。
会えると決まって1週間ずっと楽しみにしてた日がついにやってきた。

あんなにまるくて大きなおなかだったのに、すっかりほっそりしたやっちゃん。にっこりわらって、あんなに表情豊かな赤ちゃんは初めて。小さくてふわふわしてて、こんなのがやっちゃんのおなかにいたなんて。うそみたい…。うそじゃないって知ってるけど、どうしてもうそみたいに思える。

やっちゃんの赤ちゃんを思いながら、不思議な気分のまま新幹線で東京へ。
やっちゃんの赤ちゃんがあまりにかわいくて、わたしは生まれて初めて、自分にも赤ちゃんがいてもいいような気がした。

Friday 6 June 2008

la découverte


わたしはダンスが好きで長く続けてるけど、それを趣味として認識してなかった。
でも今は趣味と思ってる。他にも好きなことはいっぱいあるけど、ダンスは1番くらい好き。
でもそれを言うと、へーといいながらへーっていう風じゃない顔をする人が時々いる。 どっちかっていうとえーとかへぇ・・・に近い感じでちょっとひいてる表情。 あまり運動っていうイメージが結びつかないみたいだ。わたしに。しかもHouseとかHip-Hopとか、SoulとかLockとかそういのは特に。多いときは週に5本のレッスンに出てる。もっとこう、パンチの効いたB-GIRLな様子なら誰しも納得だろう。



レッスンにはみんな趣味で来てるけど、先生がちゃんと厳しくしてくれるからどんどん上手になる。 楽しければいいよね、みたいな感じじゃなくて、首の動かし方とか音のとり方とか細かーく求めてくるからいい。先週なんて、使う曲が打ち込みか生音かで、踊り方を変えたほうがいい、なんて言ってた。もっと土くさい感じで!とか。そう言われても、はて?という感じの人もいるけど、もっともっとと上を目指すみんなはすごい集中力だ。こんなに長く続けてるのに、レッスンに出る度にまだまだ上達する余地があって、世界は広い!といつも驚く。


というわけで、わたしは熱しやすく冷めやすいと自分のことを分析してたけど、
熱しやすく冷めにくい部分も結構あるなっていう最近の発見。

Wednesday 4 June 2008

let's play girl.


今日はしおりちゃんと会う日。
初めて会った時、ヤズブキーメイクをした彼女は18歳の高校生で、 何て言うか、力の抜けた芯の強さみたいなのがどうしようもなく魅力的で、 堂々とした佇まいや視線に、一気に引き込まれた。

21歳になったというしおりちゃんに、Parisでの生活についていろいろ聞きたかったから、久しぶりに連絡をとった。彼女が指定した喫茶店が、現代とは思えないような異空間で、なるほど、さすがマドモワゼルしおり。
会う度にたくましさを増す彼女は、もう格好いいとしかいいようがない。 healthyでsexyで、動じない。真っ直ぐ伸びやかで、強くて透明で、 こんな素敵な女の子をわたしは他に知らない。

本当は彼女が20歳の時の、メキシコ&キューバ1ヶ月間の一人旅のいろいろをもっともっと聞きたかったのに、結局わたしがしゃべり過ぎた。彼女が最近Jane Birkinに会ったって聞いて、いいなー!と声を上げたと同時に、その女性2人にはなにか通じるものがあるなぁって思った。 自分の手でぐんぐん道を切り開いていく彼女を見ると、勇気が湧いてくる。 わたしが21歳の頃・・・。今のしおりちゃんに備わっている要素なんて何もなかった気がする。

帰り際、しおりちゃんに「なんかすごくいい人生だね。にじゅうまるって感じ」と言われたわたしは、 今までそんな風に思ったことなかった。でもそうかもしれない。彼女の言うとおりかもしれない。

Tuesday 3 June 2008

en fait...



ノゾミと会う日。 韓国料理を食べながら、Hawaiiで頼んだおつかいものを受け取る。 会う度に大きくふくらんでいくおなか、これは他の何よりも日々時間が過ぎてるんだなぁって感じさせる。時間の経過を形にしたまるいおなか。

その大きなおなかでビキニを着て、Hawaiiのビーチでにっこりのノゾミの写真、なんてまあ爽やかですがすがしい! 彼女の撮るHawaiiは、やわらかくて、静かな驚きが散らばってて、普段雑誌なんかで見かけるそれとは随分と雰囲気が違って。
いつかノゾミと赤ちゃんと、わたしとみんなで一緒に行けたらいいと思う。

うにのお誕生日会のことを話して、プレゼントの相談もする。
去年はどんぐりのネックレスをあげて、ノゾミとつーちゃんと4人でニューヨークグリルでかっこいいランチを食べて、ワタリウムBarry McGeeの展示を観に行った。雨が降ってたけど、楽しかった。

コーヒーを飲みながら、渡仏を発表。 どきどきしてたけど、よかった、やっと言えた。
本当はもっと早くに、もっと元気に自信を持って発表したかったんだ、本当は。

Monday 2 June 2008

Ce n'est rien.


今日電車から降りるときに、前の男の人が抱えていた鞄の角と肘が左目にゴチンとぶつかった。
痛かったので、そこをぎゅっと押さえながら降りた。
すごく痛いとき、そうでもない時、目じゃなくて鼻に当たってしまう時、いろいろあるけどどれもそんなに珍しくない。
時々あること。
でもわたしみたいに小さくない人はあんまりそういうことはないのもしれない、と乗り換えの道を歩きながらふと思った。
普段ゴチンとならない人が、ある日突然ゴチンとやられたら、イヤなことがあった日と思うかも。
でもわたしはしょうがない。小さいから。
大抵の人は自分の後ろに、小さい人がいることには気づかないから。
それはしょうがないこと。

○江國香織 「号泣する準備はできていた」読了