Hello my friends. Hello stranger.

Saturday 31 January 2009

Algerienne

ゆっくり起きて、お昼ごはん用のパンを買いに高慢ちきパン屋へ。ここの女主人はとても高圧的で、売り子のマドモアゼルも威圧的。いつも注文を急かされるから、いろいろ試したいパンがあっても数秒の勝負では名前を確認する暇もなく、 「demie baguette (バゲット半分)」と言って、ため息をつかれながらバゲットを切られる日々。なので、できるだけ行列が長い方が、並んでいる間にどんな商品があるか確認出来るのでその方がうれしい。最近はピスターシュのマカロン一つだけ、とか小さいカヌレを一つだけ、とため息まじりの接客をされながらもお菓子も少しずつ買えるようになって来ました。そして今日、普段行かない昼間に行ったら感じが良さそうな売り子の女の子がいたので、並んでる間にボス(女主人)じゃなくてどうにかあのマドモアゼルに当たりますように!と念じながら今日こそは食べたことないパンを買いたい!と棚をチェック。運良く女の子に声をかけられたので、「Pain aux cereales半分って買えますか?」と聞いてみたら「Non!」とあっさり。なので、丸ごと買ったけどそれでもうれしい。昨日の夜ごはんに引き続き、冷蔵庫のお掃除お昼ごはん。買って来たパンは予想外にふわりとやわらかくて、とってもおいしかった。少し歩けば10軒くらいパン屋さんがあるし、その中にはもちろん、もっと感じのいいパン屋さんも近くにあるんだけど、やっぱりおいしくてこの高慢ちきパン屋に来てしまうのです。

午後、ジムでトレーニングとダンスのクラス(激混み)を終えて、夕方から博士とお散歩。
大好きなアルジェリア系のお店が集まる界隈へ行って、意外な成り行きでずっと気になってたアルジェリアのお菓子が並んでるカフェへ。ミントティーとお菓子。










お店の人は好き勝手に歌って踊ってで、みんなそれを眺めながら笑いあって和やかにお茶を飲んでいる店内。








そしてすっかりモロッコ熱が高まった2人は夜ごはんもそんな感じに。
骨付きの鶏肉をそら豆とレモン、オリーブで煮て、クスクスと一緒に。お茶を飲んだお店で買って来たアルジェリアスイーツが今日のデザート。今日は盛りだくさんだけどゆっくりできたたのしい土曜日。あのお店に行けてうれしかった。またミントティー飲みに行きたいな。

Friday 30 January 2009

Canelé


高慢ちきパン屋で買って来たParisで初めて食べるカヌレ。もっちりしてて、ちんまりしてるのにずいぶんと満足感を得られるお菓子でした。これをレモンティーと一緒にいただいてから、夜ごはんの準備。ごはんの後はおなかいっぱいだから、デザートにとっておくよりもこの方がおいしく食べられると思って。 夜ごはんは冷蔵庫のお掃除サラダ&パスタ。マッシュルーム、インゲン、チコリ、葉っぱ、トマトをサラダに、きのこと鮭とタマネギと生クリーム、カンタルチーズをパスタに。ショートパスタって量の加減がまだなぞで、またもやたくさん茹で過ぎた。むー。


洗濯や湯たんぽのセットも終えて、夜に博士近くのカフェへてくてくと。この前KaelenがParisに来た時に3人で見つけたお店ですごく感じが良さそうでずっと気になっていたところ。たくさんの人でにぎやかな店内で、博士はアイリッシュコーヒーというお酒、わたしはVin chaud。日付が変わった頃、気がつけばお客はわたしたちだけで、そろそろ帰ろうかというところでお店の女の子が「2時まで開けてるからいてもいいよ」と言ってくれたのでゆっくりしました。仕事帰りに友達とあってお茶を飲んで帰ったり、そのまま一緒にごはん食べたりも楽しいけど、こうやってそれぞれのお家でそれぞれの計画(今日はあれを作りたい!とかね)の元にごはんを食べた後にゆっくりと会えるのもいいな。そして歩ける範囲内に山ほど気になるカフェがあるのも。今日のお店は本や雑誌がたくさんあって、昼間もとても気持ち良さそう。

Thursday 29 January 2009

grève


予告されていたgrève、公共交通機関のストライキのため、今日はお仕事はお休み。降って湧いた休日で、昨日の午後からうきうきしてました。

長らく頭を悩ませていた上階からの騒音問題。水回りや防犯の不安点や、物件見学でどんなに慎重に確認してもこればっかりは住んでみないと分からないし、やっぱり夜眠れないというのは体力的な面よりも精神的に消耗するもの。アパルトマン自体が19世紀に建てられたものらしく相当に古いので、音が響くのは仕方ないんだけど…。とりあえず夜中の数時間だけでも静かにしてもらおうと、上階の住人宛の手紙を書いていたところ、これはまず常駐の管理人さんに言うべきなのかなと疑問に思ってジャムおじさん(大家さん)に聞いてみた。そうしたらその日のうちにお家に来てくれて、直接上の階に話をしに行ってくれました。住人は建築科の学生の女性らしく、作品提出の締め切り間近でその制作の物音だったらしい。後からその本人が来て、部屋に招いてくれたので見学に行ってみると、ちょうどわたしの部屋の真上にあたるところがサロン兼制作スペースとなってて、彼女と友達の男の子2人の3人で大掛かりな模型を制作中。そこに彼女の彼もやって来て、一通り自己紹介。「わざわざ大家をよこさなくても何かあれば直接言ってくれればいいのに!」だそう。いやいや、これからはそうするとしても初回は大家さんで正解だったと思うよ、やっぱり。同じような間取りでも空間の使い方がまったく違ってそれを見られたのはおもしろかった。たぶん今後も騒音は続くだろうけど、どんな人がどんな理由で出してる音なのかわかっただけでも、精神衛生上ずいぶん有効でした。そしてその結果として、昨夜から今朝にかけて久しぶりにぐっすりと眠れて9時間睡眠!起き抜けは眠り過ぎで後頭部が痛かったくらい。

そして、この前修理に出したブーツのもう片方もやっぱり同じ壊れ方をしたので、再び修理屋さんへ。「これはできるかわからないな」とムッシュ。え?この前同じ靴で同じ修理頼んだんですけど?と言ってみても、「やれるだけやってみるけど、できるかはわからない」なんでー?前回はそんなこと一言も言ってなかったのに?ただはがれかけてる靴底を接着するだけなのに?
月曜に引き取りにいきます。どうなってるだろうか…。

Monday 26 January 2009

147.5


まっすぐお家に戻ってジムへ行き、スーパーに寄って帰ってから簡単にニース風サラダとスープで夜ごはんを食べ終わってもまだ20:30!ということで、週末に大量に買ったひよこ豆で夜ごはんのストックとお弁当用の具を作りました。乾燥のお豆じゃなくて、横着して買った缶詰はなんと800g。いつも買う400g(それでも日本のより大容量なのでは…)は棚の手前に陳列されてるのが全部売れちゃって残りは奥の方に。わたしの身長では届かず、仕方なく背伸びでなんとか届くとなりの大きなものに。いつもはこういうとき、通りすがりの人やお店の人に「あれとってください」ってお願いしてるけど、この日行った大きなスーパーでは、店員さんもなかなか見かけず、通りすがりの人がフランス語でも英語でもない言葉を話している人ばかりだったから今回はこういうことに。ちなみにどこのスーパーでもわたしが背伸びでようやく手前にのみ届く段の上にさらにもう一段か二段の棚があるけれど、その辺りはたいてい視界にすら入りません。自分のお家のキッチンでも電子レンジを使う時は脚立を使ってるし、洗面所の鏡には頭のてっぺんしか映りません。シャワーも背伸びしないとフックにかけられない。ジムのマシン以前に毎日の生活でも自分の小ささを実感するポイントはあちこちに。
そして、ひよこ豆。この間作ったサラダが気に入ったのでそれと、数少ないレシピを見ないで作れるトマト煮込みにしたところ、ほんのちょびっとだけ入れたかったお砂糖が予想の5倍くらい入っちゃった…。こういうつもりじゃなかったんだけど、という仕上がり。まずい訳じゃないけど、もっとトマト寄りでよかったのにー。

そして今日届いたニュースレターで見つけたColette Blog Party。こんな感じのラインナップ。
SO ME (ed banger last action hero)

LAUREN FLAX (New York House égérie )
FETISH & ME (Terranova / Gigolo)
HEADMAN ( Gomma gang / Relish et par extension machines war-dance from germany )
やっぱりこんな感じの気になるパーティは水曜に多い気がする。しかもFREE。29日の木曜は公共の交通機関が全面的にストライキを宣言していて、会社でお休み宣言している人も何人かいます。わたしはまだ迷ってるところだけど、
このパーティに行くならストライキも都合がいいなと思っているところ。

うに&DJ XS、last action heroってこれと関係ある?

Sunday 25 January 2009

MAILLE


友達と職場近くのカフェに行き、そこからずーっと北上して別の友達の家に行き、そこで2人に会ってお茶を飲み、そこからぐっと西へ向かって、また別の友達と帰国売りのテレビを受取り、それを真逆の東へ延々よいしょと運び、それが済んだら日本から来ている友人と待ち合わせて夕食をとる。これがわたしの金曜の "仕事後の" 流れ。まさにParisを縦横無尽に動いてるけど、こんなときに街の小ささを実感します。トーキョーだったらこの内の1つか2つしかこなせないだろうと思いながら。そして縦横十字のこの日の動線は、雰囲気も景色も治安もそこに暮らす人たちの層も極端に違う地区を結んでいるだけに、短時間でこの街の懐の深さをあらためて体感したというか。そして富裕層地区がそのまましあわせに映るかというとそういう訳でもなくて、そうでない地区の人たちの厳しい現実そのものを理解しきれている訳でもなくて、どこまでも中途半端でよそ者だなぁという実感が結局はいちばん色濃かったりして。それにしてもこのサイズの街にほんとうにたくさんの人種と宗教といろいろがぎゅうぎゅう。LondonはParisよりも大きいけど、やっぱりトーキョーよりはずっと小さくて、Kaelenが言うにはNew Yorkもそれほど大きくないらしい。そのうちNYにも行く機会があるかな。たのしみ。

そして土曜日。午後ジムでトレーニング&ダンスのクラスを終えてから、Camilleがことあるごとに口にしてたMAILLEのブティックに初めて行ってみた。MAILLEのマスタード、日本のスーパーでもすぐに手に入るけど、ここにあるのはさまざまな種類のマスタード。目移りしながらわたしが選んだのはCassis、博士は蜂蜜とフルーツのコンフィ。半分ずつ分け合いました。わたしはお弁当に毎日マスタードを使うからさっそく週明けがたのしみ。夜ごはんはクスクス(風のブルグルやいろいろシリアル)とまたまたモンドール。フランスでは合挽きのお肉はないので、博士の思いつきで豚肉と牛肉を買って混ぜたもので肉団子を作ってクスクスに入れました。博士がいればこうやっていろいろと挑戦出来るけど、ひとりだとなかなか…。お肉を冷蔵庫に入れて置くことすらおぼつかず、相変わらずわたしの買い物かごはいつも野菜ばかりです。








※金曜に一緒にお仕事をしていた方が急逝されて、いつ何が起こるか分からないという当たり前の事実がほんとうに当 たり前になったこの日、自分が大切な人たちから遠く離れていることを実感してちょっとこわくなった。ここでの生活を1年で終えるか、その後もここに住み続けるかずっと迷ってるけど、ここに住み続けるということは、もちろんそういったリスクも伴うんだと身が引き締まる思い。 そして赤信号を渡るのに何の抵抗もなくなった今だけど、ふと「ここでは死ねない」とその一歩を踏みとどまることもよくある。

Thursday 22 January 2009

bear & acorn


たとえば爪をきれいに塗るとか、ゆびわをつけるとか、そういう小さいところを装う意識と興味が、年々ごっそりと抜け落ちてる気がする。今はParisに持って来たネックレス2つのうちどちらかをつけるくらい。16歳の時にあけた片耳のピアスも結局何年も放ったらかしだし。ひとりで渋谷に映画を観に行って、その帰りに思いつきであけたのは覚えてるけど、たぶんその日に観た映画にかわいいピアスをつけてる女の子が出てたとかそんな理由だったんだろうな。

ケネスのどんぐり、うにのはほんもののどんぐりみたいな色だけど、わたしは黒にしてやっぱりよかったと思う。わたしがあの色だと、何だかほんとうにどんぐりを首から下げてるみたいだもの。

今日、市民講座の後にまたジムに行ってダンスのクラスに出てみた。そのままAmerican Apparelの広告になりそうな装いの女の子もいたりして、DJ XSやTKFMがいたら喜ぶだろうなぁ。わたしはどのジャンルでもたいてい先生のスタイルに倣って踊るけど、周りを見渡すとみんな好き勝手なスタイルで踊ってて、観てるだけでもおもしろい。同じ振り付けでまったく印象が違う。細かい手足の動きとかはどうでもいいらしく、先生の指導も「もっとエモーショナルに!」とかそんなの。エンターテイメントショーという感じで1時間はあっという間に過ぎました。





※今日は妹とミホナちゃんのお誕生日。おめでとー!

Wednesday 21 January 2009

waverer


エコ活動の一環として、会社で回収しているペットボトルのキャップ。
日本人学校から持ち帰った5,000個をうっかりぶちまけてしまった今日の午後。


今日はたのしみしていたミホナちゃんのお家でのfêteの日。
ミホナちゃんの用意した
もテーブルに乗り切らないほどごちそうの数々、このあとも続々登場して20人では食べきれないほど!

Parisで初めて会ったミホナちゃんは元々妹の親友。フランスに来る前から名前はよく聞いてたけど、今なら妹と母が彼女を大好きな理由がわたしにもよく分かります。あったかくて、やさしくて、おだやかで、会うたびにほっとするし、またすぐに会いたくなるような女の子。と同時に情熱的で優秀なパン職人。彼女の周りにいつも人が(ねこも)集まるのはきっとその包容力にひきつけられて、なんだろうなぁ。できることならわたしも身につけたい。けどたぶん無理!

















それぞれがそれぞれの理由でフランスを、Parisを選んで暮らしているんだろうけど、なぜここに来たのかってい うのは新しく会った人には必ず聞かれるし、もちろんわたしも聞く。その人がどんな人なのか、っていうのを知るためにここに来る前はどこでどんなことをして いたのか、っていうのはもちろん情報として有効だけど、それを背景として、結局はここで何をどう見て、どう考えて、どう消化しているのか、っていうことが わたしにはいちばん重要で興味があるところ。ここに来ること自体は難しくも何ともないっていうのは、実際に来てみてよくわかった。そしてたとえどこにいたって、そこでの生活ぶりって自分の性質次第なのでしょう。とは言え、ここでしか持てない視点や、得られない価値観なんかももちろんある訳で、自分の資質 の内に甘んじているのはもったいないなぁとしみじみと思う。多少嫌な思いをしたって、揺さぶられるだけ揺さぶられたらいいと思う。その後に残ったものをた いせつにすればいいと思う。わざわざ望んでここに来たからには、見たくないものや知りたくなかったこともひっくるめて、一滴残らず飲み干して、血となり肉 となるように。

BOSEくんのblogにまだまだ夢中。わたしがいちばん気に入ってるのは「出た、寝言!」。

Tuesday 20 January 2009

hangover


今日はショコラで二日酔い。引き続き頭痛と吐き気の火曜日。
すごい、ここまでのショコラって!さすがに"ショコラの食べ過ぎ"で欠勤する訳にも行かず…。なんだかネガティヴに聞こえても仕方ない言い方だけど、本当のほんとうにとってもおいしいショコラだったのです。ただわたしの許容量がまだまだだった、というだけで、ショコラには何の罪もないんです。


午前中、うにからの小包。Lucky Parisステッカーで留められた包装紙には「19世紀後半、オスマン男爵はパリの大部分を取り壊し、その時代でもっともモダンな首都を作った」となぞのテキスト。これはpoint d'ironieだね?箱を開けると中にはかわいらしい黄色のお守り。ありがとー!


昨夜ほぼゼロ睡眠なだけあって、仕事の後の市民講座では抗いがたい眠気が。ただ板書したいだけなのに、1文字書くごとに眠気におそわれて、自分の書いた文字がさっぱり読めない→消して書き直し→また眠気→読めない、のあの繰り返しのどうしようもなさって、何年振りだろう。大学生の頃はこうなったらあきらめてすやすやと眠っていた気がする。西洋美術史概説とか…。

その眠気も10分ほどで通り過ぎたので、こうなったらいっそのこと詰め込んでみようと、仕事→市民講座→ジムでフルコースに初挑戦。ジムに着いたら閉店前で空いてたし、いつもより短めに1時間でトレーニングを済ませたら眠気もむくみもすっきり!わたしは(エリーも)疲れていたり眠かったりする時ほど体を動かした方が調子が良くなる、という性分なので来てみて正解でした。汗をかいたらショコラ酔いもようやく覚めた。そしてたいてい体を動かした後は猛烈に野菜が食べたくなる。時間も遅かったけど、おなかが減ったので、作り置きしてあったひよこ豆のサラダにさらにトマト、ニンジン、レタスを加えて、それとかぼちゃのスープで夜ごはん。首尾良く洗濯も済ませてこれで今日は眠れる!と思ったら上階の物音が気になって結局朝方まで眠れず。耳栓買わなきゃ。

Monday 19 January 2009

chocoholic

今日はお仕事の後、Art MarketやCultural Events Production and Managementのコースを持つIESAという私立の大学の講座を飛び入りで受講しに行きました。その名もUniversité du chocolat。Université du théやUniversité du caféを受講している博士からchocolatもあるよと聞いてあわてて申込み。しかも今日はいつもの教室での講義ではなく、Jacques Geninと いうショコラティエが3区にオープンしたばかりのchocoraterieで、彼のお話を聞くというもの。もちろんdégustation(試食)つき。 わくわくしつつお店に着いてみれば、チョコレート屋さんとは思えないクリーンで広々とした店内。2階のぴかぴかの厨房で大理石の調理台を囲んで早速試食を しながら、お話を聞きます。一つ食べては、何が入っているのかをみんなが口々に推測。貴重なその素材をシェフが惜しげもなく披露。マダガスカル産の€298/kgのバニラはもう、本当に鼻が曲がるほどの香りで、わたしは顔をしかめっぱなし。企業秘密は、秘密のレシピはないのですか?というほどにシェフがすべてを見せてくれて、みんなも矢継ぎ早に質問攻め。次々とまわってくるチョコもみんなスイ スイと平らげる。わたし、アマチュアですらないただのチョコ好きで、シェフのお話も30%くらいしか理解出来てないけど、この状況がどれほど贅沢なものか ということはしっかり実感できました。

これは材料としてのチョコレート。64%、66%、70%と3つ食べ比べたけど、どれもまっっったく違う!

キャラメルも。
これはお花の風味の。


これはショコラじゃなくて、ゼリーみたなの。ショコラまみれで、これですらさっぱりしてると感じるのです。
これ、プーアール茶と烏龍茶だったかしら…

これはたしかFramboiseの。



中央の白衣のムッシュがJacques Genin
最後にヌガー。ピスターシュ!

ただのショコラじゃなくて、こんなに選りすぐりの素材で作られた濃厚なものだと、食いしんぼうのわたしでもさすがに限界が…。鼻血が出るどころじゃなくて、なんと食べている間に頭痛がするほど!まわりのみなさんはおかわりしていたくらいだけど、所詮チョコ好きの日本人とフランス人とでは生まれ持ったショコラ許容量がこれほどまでに違うなんて。おそれいりました。

終わってみれば、すでに22時前。身分不相応な質と量を摂取したため、お家に帰り着いてからも目眩と吐き気がおさまらず。(わたしの場合、もともと血糖値のコントロールがうまく働かない体質なこともあって)


夜中、ショコラの食べ過ぎで気分が悪いのと、その覚醒効果で朝までまったく眠れず。ショコラに酔うってこういうこと?何にしろ貴重な体験であることはたしか。英語版だと"Amateurs and professionals alike are invited to come and learn, taste, dream and relax on the benches of the University of Chocolate"なんてあったけど、dreamなんてほど遠い!むしろnightmareだわ。何事も度を越すとろくなことがないってこと、よくわかりました…。

Sunday 18 January 2009

cumin


日曜の夜ごはんはひよこ豆のサラダ。
博士のお家にあった本に載っていたレシピを書き留めて、それを作りました。レシピで使うフランス語って何年も前に習ったけど、お料理をまったくしない自分には何にも残ってなかったみたい。

このサラダに使うため、こちらに引っ越してからはじめてゆで卵を作りました。2つ作って、1つは明日のお弁当用にマヨネーズと和える。でもお鍋にポトンと入れたら割れちゃったみたいで、白いのがひゅるひゅると出て来ておばけみたいだった。ゆで卵失敗ってさすがに落ち込むなぁと思いながら見つめてたけど、できあがりはちゃんとゆで卵でした。

それから昨日エシャロットを初めて買いました。タマネギもたくさん仕入れたけど、しばらくは違いを理解するためにエシャロットを使う予定。

本当はcuminを入れるはずが、スーパーでEntierってまるごとのが売り切れで、semouleって粉状のしかなかったので割愛。代わりにthymeを入れたけど、代わりにはなってないんだろうな…。クミン、フランス語だとキュマンだって。へんなの。

※日本のエシャレットとエシャロットとが別物だなんて知らなかった!

bird watching












午前中、日本から来た母の友達と一緒にオランジュリー美術館へ。モネの睡蓮のための美術館。ここへ来たのははじめて。
空いていたので静かにゆっくり観れました。その後チュイルリー公園へ。
噴水が凍っていて、鳥がたくさん集まっていました。普段の噴水なら、こんな風に水面にいられないはずだろうに、今日は凍ってる!ってみんなで申し合わせてやってきたんだろうか。公園内のカフェでお昼をごちそうになりました。

そして湯たんぽを受け取りました。大きい! 毛布を買わなきゃと思ってたんだけど、これで今夜からあたたかくして眠れます。

掃除をするために一度お家に戻って、夕方から博士とお買い物。電車に乗って、巨大スーパーへ。
この巨大スーパー、とりをメインキャラクターにしたPBのパッケージのデザインがこの上なくかわいらしくて、とにかく博士もわたしもエイミーも夢中なのです。想像を遥かに超えた品揃えと、そのデザインがたまらなく好きで、こうしてわざわざ電車を乗り継いでまで食料品を買いに来てしまうのです。このスーパーへ買い出しに行くことをわたしたちはbird watchingと称しています。来る度にこんな色も!こんなフォントも!と発見の連続で、興奮しっぱなし。しかもそのどれもが普段行くスーパーよりもずっとずっと安くて、カゴの中はあっという間に鳥でいっぱいに。(ちなみにタマネギ2kgで€1.92!)

そして大好きなチーズもとってもお買い得。これもチーズです。対面販売のチーズコーナーにて。
コルシカのチーズ。ラベルがすてき。
ブリーチーズ。€1.11と安い!カンタル。€1をきってる!安い!期間限定のモンドールも買いました。
330g切り分けてもらって€5くらい。日本でも食べられるかなと検索してみたら…価格にびっくり!!!!!

レジでお会計をすませると、到着から3時間が経過していました。冷凍食品や魚介類など、一切足を踏み入れていないスペースがまだまだあるというのに…。とにかくわたしたちにとってはディズニーランドよりもたのしいテーマパークみたいなもの。限界ぎりぎりの重さを肩に担いで、またメトロを乗り継いで帰ります。そして今日買った食材を使って博士のお家で夕食。

子牛のお肉。ソースはエシャロットとパプリカ入り。クリームだけど、隠し味にやっちゃんが送ってくれた澤井醤油が。
付け合わせはほうれん草とトマトのトリコロールパスタ。
Hoegaardenという博士の好きなベルギービールのレモン味と一緒においしくいただきました。


夜遅く、23時頃から食べ始めてデザートはチーズ屋さんで買ったリンゴ入りのチーズケーキ。左の食べかけはモンドール。たっぷり食べてたっぷりしゃべったらもう真夜中をとっくに過ぎていたので、この日は博士のお家に泊まって行きました。自分のお家まで歩いて5分くらいだけど…。自分でごはんを作る時は、ほとんどお肉を使わないので今日はジュージューとお肉の焼ける音をひさしぶりに聞きました。今日のごはんを参考に、わたしもお肉使ってみようっと。午前中に美術館に行ったのが遠い過去のよう…と思いながら気持ちよく眠りについた、一日中鳥づくしのたのしい土曜日。