Hello my friends. Hello stranger.

Sunday 31 August 2008

doughnut

ムギちゃんの指導の元、ノゾミが作ったくれたブレスレット。今日はムギとハタケとノゾミの赤ちゃんを見に行く。頭皮さえふわふわとやわらかい、すやすやとやすらかに眠る赤ちゃん。ホテルのような個室で、大人が4〜5人いても広々。うにも後から来て、みんなでわいわい話してる間も、時々もぞもぞとした動きを見せつつ、赤ちゃんはしーんと気配もなく眠る。身軽になってスタスタと動き回るノゾミ。おなかが出っ張ってない姿はやっぱり久しぶりという感じ。昨日はおそれて赤ちゃんに近寄ろうともしなかったうに、今日は2回くらい触ってた。

今日で閉店するドーナツショップで休憩。病室でおなかがグーグー鳴り続けていたわたしは、3日連続でドーナツを食べる。
前髪を作ってパーマをかけたムギ。1年カットしなかったら、わたしもこれくらいの長さになる予定。上手に結んだりできないし、伸ばしっぱなしでぼさぼさだろうけど楽しみ。

ムギに微笑みかけるハタケとドーナツに夢中のうに。
2人を駅まで見送って、わたしは車で送ってもらって最後のダンスレッスン。久しぶりに日曜のクラスに出たら、後半はスタミナ切れ。レッスンの後、更衣室に戻ろうとしたら、エリーのお母さんが来ていて、お手製のポーチをいただきました。お手紙と一緒に。どうもありがとうございます。今日が最後なので、ロッカーの荷物も全部持ち帰り。

夜、エリーとうにと3人でご飯。食後、店長とアサミちゃんからケーキをもらった。わーい。

あさって出発、実感なし。何か重大な忘れ物をしていそうでそれだけがこわい。それがないと出国or入国できないようなもの…たぶんないと思うんだけど…。visaとパスポートと航空券、それさえあれば。
でも、深夜、あさってのフライトのオンラインチェックインを済ませたら、急に緊張感。勝手にドキドキしてきた。わたしのチケット、さっき見たら書類上は¥472,190!正規料金かな、びっくり。あと2回眠ったら出発って今日またエリーにおどされた。

Friday 29 August 2008

Bienvenue!


おととい。
ダンスのレッスンの後、先生がCDを2枚くれた。レッスンで使っていた曲がたくさん入っているもの。そしてコウジさんからの本も届いた。「
ちいさなちいさな王様」という素敵な本。

そして昨日。
午前中にやっと荷物を送り出して、久しぶりに部屋に空間が出来た。あまりにパワー不足で、自分の身体が重くて仕方なくて、床に寝っ転がって目を閉じたらそのまま30分眠れた。目が覚めても起き上がる力が出ず、そのままでいたら地響きのような雨音。止む頃にようやく起き上がってみるも、出かけるのは絶望的で、せっかく久しぶりに会える予定のリョウタとひろえちゃんとの約束をキャンセルして、また床に寝転んだ。食べないでいると、こんなに顕著に体力が落ちるのかと驚いた。前日はダンスレッスン出られたのに、昨日は起き上がることさえ一苦労だった。



そして今日。
出かけなきゃ行けない用事がいろいろあるので、どうにか起き上がる。役所に行って、転出届を出し、厚生年金から国民年金への切り替え&海外転居中の任意加入の手続きを済ませる。足下も頭もふらふら。そして図書館へ本の返却に向かい、そこで司書をしている友達と会って、別れたところでノゾミから連絡。わたしが渡仏するのと同じ日に出産する予定だったはずが、さっき産んだって!栄養不足の対策に病院に点滴を打ちに行こうかと思っていたのに、一気に身体が軽くなって、その足でノゾミのいる病院へ向かう。なぜか走る。さっきまで立っているだけで精一杯だったのに。着いてみると、ちょうどつーちゃんがエントランスにいたので、病室まで案内してもらうと、いつも通りのノゾミがけろりとした顔でそこにいた。赤ちゃん、まだ産まれて2時間。とてもとても小さい。赤ちゃんとつーちゃんとノゾミでいきなり今日から3人家族。ふしぎ。そして、出発前に赤ちゃんに会えるなんて思っても見なかった。ふしぎ。 急な知らせで驚いたら、身体の不調が一気に吹き飛んで、食欲も出て、帰りにドーナツをひとつ買った。明日からもりもり食べて、出発までに何とか体重を戻すぞ。 赤ちゃんのおかげで、命拾いした気分。

Wednesday 27 August 2008

Qui est-ce?


荷造りの途中に出て来た絵。
誰を描いたのかまったく思い出せない。

もうやり直しはきかないぞ、という気持ちでギュッギュッとダンボールに詰めていく。それでもまだまだ余裕があるので、アクリル絵の具を2kg分入れて、ついでだから紙パレットとスケッチブックも入れた。こっちはだいぶ重いぞ、制限の30hg超えちゃうかもだぞ、と計測してみる。小さな体重計で、ダンボールを乗せると数字が見えないので、わたしが箱を持って乗ることに。おそるおそる数値を見たら、体重プラス15kgだった。いくら力持ちのわたしでも30kgはさすがに持てないか…。もう片方はまだ10kg。関税がかかりませんように、とお祈りしながら輸送契約書や梱包明細書を書き込んで、明日の朝早い時間にダンボールを閉じることにする。

午後、歯医者さんで最後の歯のクリーニング。そして行けるか分からないけど、望みを託して、ポルトガルとモロッコのガイドブックを購入。ダンボールに詰める。

昨日から身体の調子が不良気味で、食事が上手くできず、顔やデコルテがみすぼらしい。体重が超えてはいけないラインを超えつつあり、これじゃ献血もできない。情けない。理想はちょっとくらい、いやなことがあっても、揺るがずキリリとしている心も身体もタフな女性です。 健康保険証が29日までしか使えないから、病院にかかるくらい体調崩すなら早めに崩しちゃいたいところ。

今夜は5年間お世話になったダンスの先生のクラスに出られる最後の日。

Tuesday 26 August 2008

abeille


必要書類などの送付を今日の午前中に指定したので、それを待ちながら、荷物の整理。4件の郵便と宅急便が次々と届く中、
カオルからエプロンが届いた。同封のお手紙で、彼女の結婚式以来久しぶりにカオルの字を見た。
ほっとしてじーんとなって、電話で声を聞いたらぽろぽろと涙が。誰か一人からやさしい言葉をもらうと、同時にその他の周りの人たちのやさしさも強く実感できるという心強さ。一昨日、ヨウヘイからもらったACMEのイームズのボールペンとアサミくんからのノートと一緒にきれいなうちに写真をパチリ。
スーツケースの中身をダイエットして、厳しく再審査。


ノゾミとムギちゃんの家へ行って、夕方から縫い物。
Parisでの防犯グッズをムギちゃんに作ってもらう。
スリが多いし、みなさんプロなので、小さい日本人のわたしはどんなに気をつけてもターゲットになりやすいでしょう、ということで、外出時は常にインナーバッグを使用することにして、それを作ってもらった。

わたしは大きな巾着状の袋、としかイメージしてなかったけど、ムギちゃんの手にかかれば、あっという間に女の子らしい仕上がりに。




ふんわりと気持ちいいガーゼみたいな花柄の布地に白い裏地をつけて二重に、紐はかわいらしいレースみたいなのを2本通しにしてしぼりやすく、てっぺんに残す布の分量はバランスよく、と次々に作業を進めて、それでもわたしが参加したという証を残してくれるために、ただミシンをかけるだけ、というお膳立てをしてもらいました。手縫いと変わらないような速度で、おびえながらミシンを踏んで端2カ所、上のところを1カ所縫っただけで、随分カロリー消費しました。


ムギのおかげでこんなにかわいいインナーバッグができました。かわいすぎて頬ずりしたい。

Monday 25 August 2008

K&N


荷造りのダンボールがなぜかスカスカ。靴は1足はいて、3足手持ち、4足送ることに。コート1着にダウンジャケットも1着と、ボリューミーな衣類も入れたのに、2箱あるダンボールはそれぞれ半分ずつしか埋まってない。これじゃ、輸送中に困るだろうから、何か消耗品を入れていっぱいにしなきゃ。でもこんなにスカスカだと忘れてはいけないものを忘れまくっているような気がする…。

Kaelenとノゾミと会って、ぶどうのお菓子を求めてデパートを歩いていたら、その売り場のおばさんに2人が姉弟(or兄妹)と思われた。試しに並んで写真に映してみたら、確かに兄妹と言うのにちょうどいい率で似てるような気がする、目と鼻のあたり。SFに戻る前にもう1回くらいはKaelenと会いたいし、また電話する!と別れ際に言ったら、「ケイコは準備をして!もうケイコには会いたくない!」と言われた…!ひどーい!と笑ったけど、確かにダンボール詰め以外にも書類関係の準備などなど手つかずのことはあるので、Kaelenの言う通りケイコはそちらに専念するべきです。ちょっとの時間でも3人で遊べて楽しかった。

夜、最後のフランス語のクラスに。今日で夏期講習も終わりなので、みんなで持ち寄ったワインやケーキでプチフェット。先週CamlleとCDを1枚交換して、それが気に入ったから来週もう1回交換しようと約束していたのが今日。数日前、渡仏前に会えるのは今日が最後だから、2枚交換しようと連絡が来て、クラスの後にアイスクリームを食べながらCDを受け取った。わたしはさっき買ったぶどうのお菓子をひとつ、おまけにした。次に会う時はCamilleがParisに帰省する冬になる。

Saturday 23 August 2008

merci!!!!!

午後、うにとBEAUTIFUL LOSERSを観て、Kaelenに電話したら急用で今日は会えないということに。 21時過ぎなら会えるかも、ということでトーマンもそれくらいに渋谷に来ると言っていたので、うにとそれまでRoger YamahaのDJプレイを観に行くことにして、すでに現場にいるマキさんと待ち合わせ。雨の中、おなか空いたねー。寒いしラーメンとか食べたいねーと言いながら、渋谷の線路沿いのビルへ。 扉を開けたら。

クラッカーが一斉に弾けて、え、え、と思って見渡すと、友達の顔が並んでて、Kaelenもしっかりその中に。あ、アユミちゃんだ、あれ、エリーもいる!これってこれって!と思いつつ涙がじわーっと滲んで視界が霞むー。 びっくりした、ひたすらビックリ。サプライズパーティーって幾度か驚かす側では経験があるけど、驚かされる人って本当にこんなにびっくりするんだ。初めて経験する気持ちで、なんとも形容しがたい感じ。みんなが口々にいろいろ言ってたり、グラスを持って乾杯したりしながらもまだびっくりの途中なので、今日の朝からのいろいろを振り返りつつ、いつから?いったいどうやって?が巡り巡って何が何だかさっぱり。


ようやく呼吸も整って、おしゃべりも始まって、すごいなぁ、いろいろな予定や都合がありながら、今ここに来てくれてるって、いてくれるって、目の前の事実がすごいなぁと思う。なんかいろいろ食べたり飲んだりしたけど、味なんて全然分からなかった。おとなしく座ってるときも、脳内は極度の興奮状態で、ひえー!と叫んでる。

そしてわたしはプレゼントまでもらって、ようやく取り戻した落ち着きも吹っ飛んで、もう足が震えました。みんなからぎっしりお花が詰まった大きな花束。DSのお料理ナビ。モトくんからサングラス。ヒラくんからボディバターセット。ユウサクから佃煮とTシャツ。そしてエリーがひとりひとりと会って集めてくれた、たくさんの人のチェキとメッセージを詰め込んだアルバム。チェキなんて持ってたんだ、と言ったら「買ったの…」って!こんなにたくさんの人に会う時間を作るのはきっと大変だっただろうに。このサプライズの首謀者もエリーと知って唖然。まさか、まさかのエリーが!

言葉を交わすようになってまだ半年も経ってないエリーとわたし。なんだか自分の価値観を押しつけ過ぎかも、おせっかい過ぎるかも、と気になりつつも、もっともっと外へ連れ出したいという気持ちが勝って、この数ヶ月エリーを連れ回していたけど、それってわたしのエゴだな…と思っていた最近。なので、「ここにいる人も、アルバムの中の人も、ケイコと出会ったから知り合えたんだよ」と涙をぽろりとこぼしながら話すエリーを目の前にしたら、わたしもぽろりとなった。あの時、思い切って声をかけてよかったって心から思った。

遅いけどやっと、自分があと1週間で渡仏するんだって実感が湧いてきて、ひとりになるんだなぁって思いました。
未だ興奮覚めやらず、うれしさと驚きを消化しきってないけど、本当にほんとうにありがとうございました。トモミチくん、ヤマさん、リサちゃん、モトくん、うに、マキさん、タカフミ、ナカムラくん、アユミちゃん、ヒラくん、Kaelen、Chealsea、ユウサク、トクちゃん、エリー、そしてメッセージをくれた人たち、愛情たっぷりいただきました!

はぁ…、気持ちが昂って今日はとても眠れません。

Friday 22 August 2008

soup


夏はどこへ。陽射しはありつつも湿気がなくて、涼しい。夕方も過ぎると半袖1枚じゃ寒いくらいだった。

お昼前に郵便局に国際送金について質問に行く。 送金用に今citibankにも口座を開設しているところ。新生銀行との2本立てで、Parisで銀行口座開設までを乗り切る予定。
だけど。今ユーロが下がっているので、ユーロ建てのトラベラーズチェックが有利かも、と銀行にも行ってみて方々に電話で問い合わせ。とりあえず到着初日に家賃と保証金を支払うためには家賃2ヶ月分の現金を用意できてないと。


さて、今日こそスープの練習を。 ピーラーの使い方もあやふやで、立ったままの作業が危ないと自己判断し、イスに座ってテーブルで野菜を切る。できました。…なんでしょう、野菜の味がダイレクト過ぎるような。あまりに層が薄いというか単純過ぎるというか、まずくもおいしくもない、この味。パルメザンチーズを振りかけたら随分と料理らしい味にはなった。とりあえず味見程度に食べて、明日の朝食に。にんじんを切るとあんなに強い香りがするなんて、それが今日一番のびっくり。

そして今日一番のがっかりは携帯電話の故障。受信は問題なし。発信すると80%の確率で完全無音。プルルルも相手の声も何も聞こえないので、今日お店に行って相談したら修理には1〜2週間必要で間に合わないのでそのままに。

人と人との関係って生き物みたいなものだから、ずっと同じってことはそうそうないと思う。少し前と今とではぐっと近づいていたり、いつの間にか遠くなっていたり。誰だって日々少しずつ変わっていくんだから、どうしたってそうなると思う。毎日生きてるんだから、ずっとずっと同じところになんて留まってなんかいられない。

Thursday 21 August 2008

!!!


日通からの梱包資材を待っていた午前中、小包が。
えー!と興奮しつつ開けてみると、やっちゃんと赤ちゃん、そしてケリーが写った写真とプレゼントが!3人3様の表情で目にした瞬間に気が緩む。やわらかくて気持ちいいハンカチが2枚、すいかみたいなのとお誕生日ケーキみたいなの。同封のお便りを読みつつ。いいなぁ、京都行きたいなぁと思っていたら。え!まさか、まさか!?の展開でまだ未開封の包みを開けると…。

なんと。任天堂DS Liteと文学全集がそこに…。
こんなことって。小さい頃に何度も夢見たようなことが今日現実に起こりました。真夏のサンタクロース。女の子度100%のやわらかプレゼントと、まさかの大物が遠く京の都よりやってまいりました。わたし、自分のゲーム機を所有するの生まれて初めて…。もう、びっくりとうれしいのと、恐縮とで混乱。自分の勝手でどこかに行く人がこんなにステキな贈り物をもらってもいいのでしょうか。くぅぅ。染みる。そこで写真のケリーを見ると和む…。このソフト、なんと100冊分の物語が収録されてるそうなのでもう読み放題。飛行機でもお家でも公園でもいつでもどこでも日本文学三昧。

やっちゃんと赤ちゃん、ケリーどうもありがとうございます。涙です。ハンカチ汚したくないです。DSに早くかっこいいシールを貼りたいです。とりあえず、来週ムギちゃんのお家でお手製ケース作りに挑戦します。DSの詳細は身近なゲーマー(母)に教わります。


この興奮状態のまま、荷造り開始。ひどい。もうお部屋は嵐のよう。荒れまくっている。
煮詰まって、夕方に今日こそ簡単スープの練習を!と食材の買い出しに出かけるも、これでもかというほどの暗雲が立ちこめ突然の突風。恐れおののいて何も買わずにくるりとトンボ帰りすると同時に雷雨そして停電。明日こそ。

その明日、SFからあの男が急遽来日するらしい。

Wednesday 20 August 2008

ville d'eaux

昨日、母と妹と箱根へ。お昼前に箱根湯本に着いて、箱根彫刻の森美術館へ向かう。暑さと紫外線が気掛かりだったので、ポーラ美術館にしようと思っていたら、出発前日に以前彫刻の森美術館でバイトをしていたという方から「箱根は夏でも風が涼しくて、木陰などは過ごしやすい」などなどとても親切なアドバイスをもらったので、やっぱりそちらへ行くことに。突然の質問に、本当に丁寧に回答をいただいて助かりました。おかげで念願のいろいろな作品を観ることができました。
陽射しは強いものの、風が吹くとすーっと涼しくて、途中休み休みで、奥の奥のピカソ館までたどり着くことが出来た。絵画館で、ロダンやロッソ、ジャコメッティも観れた。たっぷり3時間かけたけど、全部は観て回れなかった。それでも母と妹も楽しめたようで何より。
わたしの希望でホテルではなく旅館に宿泊。お夕飯の時間が早いので、夜はゆっくり本を読んだり宿題をしたり…と思っていろいろと持って来たけど、荷造りやいろいろな準備の手つかずな感じが心のどこかでずっしり重くて集中できず。お部屋で食事をとった後、わたし以外のふたりは疲れていたようで9時前にコトリと眠ってしまった。
そうして今日は大湧谷へ、電車とケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、そこからもくもくと湯気のたつお山をしばらく登る。山はほとんど日陰もなくて、ズキズキするような陽射しなのに、風が冷たくて鳥肌が立つほどに寒い。寒がってるのはわたしだけだったけど。
この間こっそりと衝動買いしてしまったお買い得だった靴をこの旅行でおろしたので、案の定ちょっと靴擦れしたけど、これでだいぶ履きなれたのでよかった。24時間以上家族と一緒にいるなんて何年振りだろう…。一泊って思っていたよりもずっとずっと長い。

Jean-Philippe Toussaint 「浴室」読了
とてもよかった。すっきりあっさりで。すごく好きな感じ。
○村上春樹 「レキシントンの幽霊」
旅行で読む用に借りたので、移動中に読むのにぴったりだった。

Monday 18 August 2008

les fantômes


人の性質って、先天的なものと後天的なものとが影響し合って形成されるんだろうけど、後天的なもの:育った環境ってやっぱり大きいなと思う最近。

おそらく我が家は一般的な家庭とは違う部分がたまたま多かったんだろうと、しばしば思う。

今日ポストをチェックしたら、あっちゃんから贈り物が!よく見ると、これは「山本」しるしの印伝!山本勘助にちなんだ限定の「勘助柄」というか山本柄。印鑑ケースだけど、ケース自体がすでに名乗っている。金魚のストラップもどうもありがとうございます!

Parisに行ったらアパートの鍵につけます。鈴がついてるから、落としても気づくはず。
同封のお手紙もうれしく読みました。
やっぱり手紙ってもらうとうれしい。ぐっと来る。
わたしもParisに行ったら、メールだけじゃなくて手紙を書こう。
いろいろな人へ突然の手紙を不意に送ってみよう。
みんなの住所ってほとんど知らない…。聞き込みをしなければ。

午後、ノゾミとお散歩。
わたしが通っていた小学校をぐるりと。
何もかも小さい。驚くほど狭い。あんなに広大に感じてたのに。
でも、それだけ大きくなったんだなぁなんて感慨深くはない。だって、当時と今では身長はわずか1cmしか変わらないんだから。今と同じ背格好でランドセル背負って通ってたんだから。では当時と比べて、このぎょっとするくらい狭苦しく感じるこの感覚は?気持ちの問題だろうか。
冷やし抹茶ぜんざいをゆるりと食べて、いろいろとおしゃべり。

夜はフランス語のクラスに。
今日は後半、お化けについてみんなで話す。思いのほか盛り上がって、こわい話を聞いて、その中でも特にこわいのが4つあって、身の毛もよだつってこういうこと!と実感。その割にすっかり忘れていたのに、さっきお風呂で髪を洗っている最中に急に思い出してしまって弱った。早く忘れたい。

Sunday 17 August 2008

grosse pluie

お昼に待ち合わせて、ノゾミとうにのお家へ。うにはかぼちゃのからあげに目玉焼きをのせたお昼ご飯を作って食べる。おいしそうだからちょびっともらおうと思ったけど、言う間もなくぺろりと平らげた。

ひとしきり3人で遊んだ後、横になるうに。この後気持ち良さそうに眠ったので、わたしはノゾミから簡単レシピを聞いて書き取る。Parisに持って行けそうな簡単調理器具をふたりでネットで物色。いつの間にかグリが遊びに来ていて、うにの隣で丸くなって眠ろうとしてたけどどうしても抱っこしたくて持ち上げたら、案の定いやがられて逃げられた。こうしてまた嫌われていく…。
夜、わたしとうには最近できたインド・スリランカ料理のお店へ初めて行ってみた。うにはカレーとナンと、サラダとチキンなどなどのセット。パリっとしたタイプの大きなナン。よくあるふわふわもちもちタイプとはちょっと違う。わたしはエッグアッパーとマトンカレー。きいろとみどり。卵2つはちょっと辛かったけどおいしかった。マトンもおいしい。昨日、うにとお昼にタイ料理を食べたけど、ふたりとも好き嫌いはほとんどなくて、一緒においしくごはんを食べられるのはいいなと思った。友達とも食べ物の好みが合うとうれしい。一緒においしく楽しく食べられるから。 嫌いなもの。わたしはレバー。うにはとろろ。ノゾミは桜えびとオランジェット。

Saturday 16 August 2008

miel


うにと髪を切りに行く。
日本人の髪を上手に扱える美容師さんに出会える可能性はかなり低いので、Paris滞在中は美容院に行かない覚悟。なので、放っておいても大丈夫なようにしてもらった。担当のスタイリストとはかれこれ8年目の付き合いで、1話せば10分かってもらえるので、安心してすべておまかせできるけど、これが当たり前となっている今、よく知らない人に髪をさわらせるのって随分と冒険だ。うにも同じ人に切ってもらっているから、随分前にどうしても予約がとれなくて他所で切ってもらった時のあの不満足さ、納得のいかなさは今聞いてもおそろしい。ただ髪を切る、というだけなのに、ここまで違うのかというようなあの仕上がりの差って…。でもいつもの人でさっぱりと切り終わると、まるで魔法でもかかったかのようにすがすがしくて、気持ちいい。職人技だ。

先月1年のParis滞在から戻った大切な知人に会っていろいろと質問攻めにする。例えば同じ質問をしても、似たような価値観の人とそうでない人だとその回答はまるで違う。なので、今日はここぞとばかりに教えてもらう。いろいろと話して、やっぱり水がよくないので、髪や肌が相当傷むことが予想される。フランス女性は洗顔の習慣がなくて、いつも拭き取り。でもわたしたちは毎日きれいに洗顔することが当たり前だし、肌もそういう風にできていると思う。肌が荒れない洗顔を求めて彼女がたどり着いたのがBIOのはちみつの石けん。それを今日プレゼントしてもらった!水玉の袋で手渡されたときから、濃厚なはちみつの香りがこぼれてた。これを再びParisに持ち帰って使うぞ。貴重な石けん、どうもありがとうございます。大切に使います!

忘れないように覚書き
・コンバース、Parisでは高い!これは必ず持参。
・水切り用のボウル、はさみ、文房具も高いので持参。
・爪きり忘れずに。
・タイツ・タイツ・タイツ!靴下も高いので持参。
(残念ながらシーズン前に渡仏なので、後々お店にたくさん並んだら送ってもらえるようノゾミにお願いしたけど、その頃、ノゾもそれどころではないはず…。これはうにやムギちゃんにお願いしてみよう)

予想では、靴がかさばりそう…。現状、少なめに見積もっても9足。多いよね、半分くらいにしないとだよね。ぺったんこにできるのはカウントしなくていいことにしようかな…。

今日持ち歩いていたバッグ。帰りに石けんを入れていたから、はちみつの香りが移って甘くていいにおい。

○伊坂幸太郎 「チルドレン」読了
この前読み終わったのよりは気に入ったところもいくつか…という感じ。

Friday 15 August 2008

sangria


昨日母は生まれて初めてPCに触って、立ち上げ方と終了の仕方、それにちょっとしたことを少し教えたら、今朝わたしが起きたらもう自習してた。仕事に行く前にスライドショーを作る練習をしていたみたい。最近は片手にどうぶつの森の攻略本を持って、まだコンプリートできてない魚を一生懸命に集めていた彼女だけど、しばらくはおさがりのPowerBookに夢中になりそう。
午後、逗子のビーチパーティーへ。まるでBruggeのような景色だけど、これも逗子。

海のすぐそばのかわいらしい歯医者さん

午後4時30のビーチ
タカフミとうに
新しい水着ちょっと夕焼け

してやったりのヒラくんと、もう勘弁してのエリー

The Creamiest DreamiestThe Creamiest Dreamiest 2もうちょっと夕焼けマキさんとタカフミとうに

みんなで膝下までつかってみた海の水があったかくて、お風呂みたいだった。久しぶりに飲んだ白いサングリアがとってもおいしかった。風で飛んだ砂がピシピシと体にあたってイテテとなった。一瞬で髪がもしゃもしゃに絡まって、服や体もべたっとして、潮風ってこんなだったっけ。陽が落ちると、風がびゅんびゅんと強くなって一気に涼しくて気持ちよくなった。砂浜にだんだんと人は少なくなって、夏休みのこどもたちがようやく広々と走り回って、月が高くのぼる頃にはさっきとは全然違う海みたい。
陽射しの強い時間は避けてたし、日やけ止めもちゃんとぬったのに、夜帰って来たら唇のまわりにあの忌々しいポツポツができてしまった。くやしいー。

パリはもう涼しくて、みんな秋の装いだという。ここ数日の最低気温は11〜12℃。そんな時にどんな服を着てたかなんてもう思い出せないし、持って行く衣類と送るそれの分別がもうちっともできない。いよいよまずいぞ、もうとにかく進めなきゃ。いつ出発?に9月2日と答えるとすぐだねー!といつも言われて、それ、きっとわたしが一番理解してない。物理的にも気持ち的にも準備がまったくなってない。もっとどっしりと構えていられるつもりだったのにー。

Wednesday 13 August 2008

duck


午前中、病院へ。先月受けた検査の結果にはもちろん問題なく、お薬をもらう。わたしは市販の解熱鎮痛剤にアレルギーがあるため、風邪薬や痛み止めがいっさい服用できない。カゼはめったにひかないし、大病もしないものの、生理痛や胃痛は辛いので、普段は婦人科や内科でお薬を処方してもらっている。渡仏に備えて1年分のお薬を少しずつ貯めているので、今日も1ヶ月にもらえる量ぎりぎりの鎮痛剤をもらってきた。これで1年はもつはず。

その足で隣町の図書館へ。返却後、読みためようと思って、今回は日本の本に絞って借りることにして、計7冊。郵便局へ行って、softbankショップに行って来月からの料金プランを変更して、一通り終了。100円ショップで洗濯ネット、タッパー、菜箸、レンジ用のフタなんかを購入。洗濯物を干す紐がピンクしかなくて、そのピンクが好きじゃなくて、違う色を見つけようと思ってやめた。   荷造り…。ちょっとお洋服をブロックごとに分けてみた。送る山、スーツケースで運ぶ山、など。でも、ただ部屋が散らかっただけ。いったいどうやったら…。でも荷物を送る方法は決めました。まったくノーマークだった日通の船便に。ドアtoドアでの配達で約50日で届くらしい。ダンボールは日通から送られてくるものに詰めるので、昨日もらって来た3つは後で返しに行こう…。

夜、トシから電話があってコーヒーを飲みに。FRF出張に出していたポンチョとバッグを返してくれたのとお土産にタオルをもらった。苗場プリンスのスイートに泊まって至極快適だったというトシ。わたしも一度はそんなluxeなFRFを体験したい。そしてもう2年近く使っているわたしの携帯電話が実は初期不良だという驚愕の事実。ガーン。どおりで不便だったはず。

伊坂幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」読了
人気の作家だし、文学新人賞受賞作だしって期待して読んだけど、1mmもおもしろくなかった。なぜ。最初から最後までまったく魅力を感じず。なぜー。

Tuesday 12 August 2008

BEAUTIFUL LOSERS

今日はお昼過ぎをねらって、ダンボールをもらいに行って、その時点で一番大きいというのを3つもらってきた。平らにつぶしたものでも、3つとなるとかなり厚みがあって、なかなか手の大きさが足りない。ふぅと部屋まで持ってきて、箱状にしてみるとなんだか随分と小さい…。うーん。



BEAUTIFUL LOSERS展 エントランス

午後、映画BEAUTIFUL LOSERSと合わせて始まった展示を見に原宿へ。わたしとうにがずっと大好きな人たちの映画と、その人たちの作品が見られる展示。うには展示には行けないのが残念。


Ed Templeton

「The Golden Age Of Neglect」、「Situation Comedy」からの写真がたくさん。彼の絵も好きだけど、写真はもっと好きだから、今回は写真が見られてうれしい。


Barry Macgee

去年ワタリウムで見た小さなパズル状のものが一つに合わさったような画面。右奥に見えるのはThomas Campbellの作品。


Jo Jackson


Chris Johanson

何年も前に、彼の作品をギャラリーで見つけて、うにとふたりで力を合わせれば何とか買えるくらいの価格がついたそれを結局あきらめたことを時々思い出すけど、今日また彼の絵を見たらやっぱり後悔した。


Margaret Kilgallen

わたしはこの展覧会に出品しているアーティストの中でも、彼女が1番くらい好きなので、もっともっとたくさん彼女の絵を見たかったし、いつか本人にも会ってみたかった。それももう叶わないけど、残された作品をできるだけたくさん見たいなと思う。


Mike MillsやShepard Faireyの作品もあって、どれも頭で考えるよりも、気持ちや手が本能によって突き動かされているようなところがわたしには一番の魅力で、スケートボードやサーフィンの延長にあった表現手段であるアートという枠の中を誰よりも自由に飛び回って楽しんでいるような感覚を体験できる。コンセプチュアルな現代美術も好きだし、それを見るときもいつもわくわくするけど、彼らの作品はまたちがったところに響くもので、それに触れる度に、いつもどこかに持っている「もっと自由になりたい」という思いを一層強くする。シンプルで力強い。


夜、元同僚とその知人の方達と食事に。初めて会う方が3人と、ほぼ初対面の方が1人。居心地も良く、楽しいお話もたくさん聞けて、いい時間を過ごせた夜でした。振り返ると、また自分が喋りすぎていなかったかちょっと気になるけど。