Hello my friends. Hello stranger.

Wednesday 31 December 2008

bye bye 2008


今日で今年も終わり。
いつも通り、朝出かけようと玄関で鍵をつかんだら、ハガキが1枚…。
なにこれ!という第一印象のまま、時間ギリギリなのでとりあえず部屋を出て階段を下りながら、片手に持ったハガキをちらちら見ながら、まだ薄暗い通りに出てようやく内容を飲み込んで脱力&爆笑。1日フライングで届いた、やっちゃん一家からの年賀状!そうだよね、せっかくやるなら、こなすような姿勢じゃなくて、こんな風に1つ1つやりきりたいよね!もうすでに来年の年賀状が楽しみです。



去年の今頃は、いまの自分の状況を想像すらできていなかった。渡仏するなんてまだ考えていなかった。
かわいい赤ちゃんを産んだあの子やあの子やあの子やあの子のおなかもまだそれほど大きくなかったはずだし、いつも通りホテルのスイートルームで仲良しのみんなでパーティをして、年越しはすできな音楽と大好きな人たちに囲まれてにこにこだった。


そんなたくさんの大切な人たちに送り出されてとりあえずここまで来ました。

そしてParisでもたいせつな友達ができて、たくさんたくさんお世話になりました。

明日からの新しい1年が、みんなにとってしあわせいっぱいの日々になりますように。
赤ちゃんたちもみんな元気に過ごせますように。 どうぞよいお年を。

Tuesday 30 December 2008

Tarte Titin / snowy day

Parisでわたしが毎日使う交通手段はMetro。その他に選択肢としてはBusとRER。RERはパリ郊外まで行ける高速鉄道。B線は治安が悪いってガイドブックにも載ってるけど、空港まで最短・最安で行けるから旅行に行く機会にはいつもそれを使うし、ソルボンヌ近くでの週に2回の市民講座の帰りもRERの方が早く帰れるからそれを使ってる。

ところが昨日、B線に乗っていたチハルちゃんの目の前で、女性が男性の3人組に襲われて倒され、バッグを1つ盗まれて手にケガをしたという話を聞いて、
ぞっとした。深夜でもなく、それなりの乗車率の車両ですらそんなことがあるとは。Metroでも道を歩いているときでも、日本にいる時に比べたらずっと警戒はしてるし、気を張ってはいるけど、それでも多少慣れてきて緊張感も薄れてきてるかも、とチハルちゃんの話を聞いて省みました。しかもどんなに気をつけていたって、そんな強盗みたいな被害は避けようと思って避けられるものでもないし…。 油断禁物と肝に命じます。



今日は午後から雪が降るほどの寒い一日。
こんな日はねこに限る。
ミホナちゃんのお家にねことコタツ目当てでおじゃまして、もうすぐご近所になるヨウスケくんと3人で夜ごはんも一緒に。白いごはんと納豆。










そしてデザートはヨウスケくんの持ち帰ったたくさんのケーキ。ビュッシュとタルト・タタンと、ピスターシュとグレープフルーツのタルト。

結局遅い時間になったので、メトロまで送ってもらいました。一歩外に出たら、この地区の夜道はやっぱりまだまだこわくて、1人で大丈夫だよーなんて言わないでよかった…。しかもずっしりと大量のおいしいパンのおみやげつき!何から何までお世話になりっぱなしの夜。道もこおり始めた凍えそうな寒空の下、ほくほくと歩きました。




今年も残すところあと1日。わたしは明日、31日まで仕事です。
ちなみに新年は2日から出勤予定です。
最終日と年明け初日はひたすら後回しにし続けた英訳&和訳業務の予定。本当に苦手だし、正直わたしがバイトを雇いたいくらいだけど、「不得手なものに取組む根気強さ」を養う機会として渋々取りかかる覚悟。とは言え、宿題(主にグラマー)山積みの冬休みといった構えです。明日のレディ・ボーネン会が楽しみすぎる。ワインと鎮痛剤のマリアージュだけは何としても回避。

Monday 29 December 2008

Xavier & Coco


週末は結局、鎮痛剤漬けで療養の日々。
Parisに引越して以来、こんなに眠ったのもおとなしくしてたのも初めて。nmiと息子氏とのskype中、小画面の自分の顔の丸さに愕然。これは鎮痛剤の副作用によるむくみだと信じたい…けどそんな訳ない。現実を見つめます。

月曜の今日、母からの小包が、無事会社に届きました。箱を開けたら、bubble wrapがあって、それをどけたらまた箱!まるでマトリョーシカ。その中もまったく余白のない完ペキなパッキングに脱帽。内容はリクエストした足用のカイロがメイン。この前エイミーに1つ分けてもらって外出したら、まったく寒さも傷みも感じずに歩き回れてその快適さに開眼。気温マイナスのParisでは長時間の外出は足先が寒さで痛むのです。という訳でお願いして送ってもらいました。あの時、開封後にぱちんとたたこうとしたら、「今時のカイロはそんなことしないよ!」の声にがっくり。カイロを使うのなんて小学生の時以来だったから…。
そして小包にはカイロのほか、デンタルフロスにまぎれて、母とわたしが愛用していたAveneハンドクリームが2つ。お母さん、実はこれフランス製なのです。むしろわたしがあなたに送ってあげなきゃいけなかったのです…。逆輸入。でもうれしい。Parisに引越して自炊するようになったら、当たり前だけど手も多少荒れるし。

昨日夕ごはんの準備をしながらTVをつけたら、NG&ドッキリ特集みたいな番組にJUSTICEのXavierがチラリ。そして今日はCoco CHANEL伝記ドラマ第一部を観ました。主演のCoco役の女優さんはそれほど魅力的じゃないし、若々しさもないんだけど、お話は楽しめました。第二部が楽しみ。

最近キッチンにTVを置いたので (しかも100近いチャンネル数!)、ごはんを食べ終わってもついつい長居しがちです。惰性で「おやつタイム」に飲み込まれぬよう、細心の注意を払いたいです。


※それ以前におやつの買いおきそのものを全身全霊で阻止したい。

Saturday 27 December 2008

i need some coffee.


今使っている化粧水3種。 
NUXEのローションは最近pharmacieで見つけた新商品。 この3本のうちでダントツの保湿力で、適量で予想以上のうるおい。 フランスには保湿化粧水があまりないので、いろいろ探し続けたけど、冬の間はこのNUXEで乗り切れそうです。 詳しい処方を知りたくて日本でも販売されてるかな、とwebで見てみたら、新商品として紹介されていて、その価格差にびっくり。 日本価格 ¥3,780 サン・ジェルマンの安売り薬局価格 €9.50 ここ最近のレートだと¥1,200弱くらい? 

もちろん不摂生をすれば肌あれはするけど、それでもおおむねこちらでの方が肌の調子はいいです。 日本よりずーっっと乾燥してるし、オフィスにもお家にも加湿器はないし、野菜&果物の摂取量も減ってるし、何より今の方がずっと手抜きのスキンケアなのに。
エアコンにあたることがないからかなぁと思ってるところ。日本だと会社でもお家でも、一日中空調を使ってるし。 あとは日常摂っている乳製品が日本のそれよりもずっと濃厚なこと、牛乳は相変わらず飲めないけど、 チーズやヨーグルトはいろいろな種類を毎日食べていることも関係してるかも。 もちろんそれは体重の増加にも関係してるはずだけど…。 おかげで乾燥と硬水が原因で多くの人が悩む、髪の傷みもいまのところまったくないです。むしろ伸びが早い。 

わたしは骨格的にぜったいムリだけど、フランスのマダムみたいに、しわはたくさんあってもたるみのないエイジングは、キリリと知的でいいなぁと思う。 逆にしわはあまりなくて、たるみやすい骨格だといわゆるやわらかい印象の「かわいいおばあちゃん」みたいな感じになるんだろうけど、 わたしはやっぱりキリリに憧れるなぁ。ないものねだり。

今日は体調を気づかって今のところずっとお家でおとなしくしている土曜日。Parisに来てから、一日中外に出ない、っていうのはまだ未体験。そろそろ暗くなり始めるから、その前にコーヒーでも飲みに出かけようか迷っているところ。

Thursday 25 December 2008

Joyeux Noël

Parisに引越して以来、環境の変化や最初の同居がうまくいかなかったことのストレスなんかからホルモンバランスをくずしっぱなしだったけど、今月に入ってからの投薬により、ついに今日調子を取り戻した模様。
ほっと一安心と同時に、6年前に日本で同じ症状を訴えた時には「腰に3日連続注射」という処置だったのに、今回は「10日分の飲み薬」のみ。それでも同じように症状が改善ってことは、どれだけ強い薬を飲んでたんだろう…。ちょっとこわい。

クリスマスの今日、フランスは祝日でおやすみ。
起き抜けは気分も体調もすぐれなかったけど、お昼前にお薬が効いて来たのでパジャマのままキッチンへ。

今日、わたしはキッシュを焼くと決めたのです。
おそるおそる準備を初めて、まずは生地の空焼き。タルトストーンはお米で代用。

空焼き終了。フチのあたり、すでに完成時の焼き加減。

炒めたマッシュルームとシェーブルチーズ、ちょびっとバジル。そこにアパレイユを入れて、オーブンで30分。

ガーン。黒こげ。博士の到着を待たずに1人でやりきった達成感と引き換えにしてはあまりに代償が大きい…。
博士とエイミーの到着を半泣きで待ち、彼女たちのオペにより、偽装&証拠隠滅後のお姿。

つまらない映画ばかりを流すTVをつけっぱなしにして、女子3人で、ゆるゆると準備開始。

ずっとずっと気になってたあのブロッコリー、その名もchou romanesco

茹でたものをクリスマスツリーに見立てて、いろいろとさしてみる。トマトやアボカドやパテを。

こんな出来上がり。
メインは栗とセップ茸の詰め物をされて、さらに栗とアプリコットの炒め物で囲んで焼かれた七面鳥。
博士作の洋梨とロックフォールのサラダ。さらにここにユウイチロウくん作のビーフシチューや、チハルちゃんのお母さまからのたこやきや柿の葉ずしも加わって、きらびやかな食卓に。
みんなでプレゼント交換。それぞれが選んだものがどれもその人らしくて、それが贈られた人たちにもピタリと似合ってて楽しかったです。フランス人の話すフレンチアクセントなしの英語を聞くのは初めてだったと思うし、チハルちゃんの「イギリス英語なまりのフランス語」の真似が、今日はとくに上手で大爆笑でした。男の子3人のうち2人がネクタイをしていたのも新鮮だったし、2人ともとてもよく似合ってました。
8人集まっても食べきれないほどの食事と、飲みきれないほどのワイン。
残った食材は博士の魔法で、また別のおいしいごはんに生まれ変わる予定。それもたのしみ。

毎年12月25日は、お母さんと妹と3人でクリスマス会をしていたけど、今年はどうしてるかな。

Tuesday 23 December 2008

3 years ago


たとえば政治とか、教育のしくみとか、資本主義だとか、そういうのをどう感じてる?どうしたら世界はもっと良くなると思う?というようなことを、昨日食べたビスケットのことや、この前降った雪の話と同じ意識で話し合える相手がいるかどうか。わたしにはそういう人がいてくれてほんとうによかった。


Mark Bothwickの最近の言葉を読んで、そう、やっぱり世界は崩れ落ちようとしている、と再認識すると同時に、それを悲観してばかりの自分がまさに光に包まれるような心持ちになったのは、この時代をすばらしい瞬間と言いきれる彼の勇気のせい。





2005年のお誕生日。わたしは彼の音楽と言葉を聞いていて、こんなこどもと仙人が1人の人のなかに同居しているような人がいるなんて、とあっけにとられてた。早めにギャラリーに向かって、うにと一緒に彼に話しかけて、ふたりで作った作品を手渡した時、「ありがとう」と言ってくしゃくしゃの笑顔でハグとビズをしてくれて、その瞬間にひたすら「憧れの人」だった目の前の男の人が、あたたかい体温を持った「実在の人」になった。


あれから3年半が経って、わたしはどうだろう。あの瞬間、なんだか急にたくさんのことを決意したような気がするけど、果たしていったいどれくらい形にすることができただろう。

「これからは”母性”に依ったより女性的な社会へと変わっていくべき」

たくさんの人がそう思っているはず。でもそう言いきれる男性は少ないような気がする。
そして実は、彼の言葉や作品に息をのむのと同じように、わたしにはうにの何気ない一言にほとんど涙ぐむような瞬間がしばしばあるのです。

Monday 22 December 2008

Camille


仕事量が自分の許容量をオーバーした時に、これは無理です、と差し戻すときの悔しさ。それがあるからなかなかNOと言えないって人もたくさんいるだろうな。

お昼過ぎに電話があって、トーキョーからParisに帰省中の友達と会うことに。そわそわしながら夕方を待って、待ち合わせ場所の本屋さんへ急ぐ。美術書の専門店だけど、ここで待ち合わせできるのがうれしい。寒くないし、どちらかが遅れても待つのが苦じゃないし、しかも同時にクリスマスプレゼントも選べる。トーキョーで出会ったからフランスにいる彼女を見るのは初めてで、なんだかリラックスした様子の今まで見たことのない表情が見えて、とてもきれいだった。こうありたいという希望とそうも上手くいかない現実とが、やっぱりそれぞれの場所ではちょっとずつ違ってて、わたしがフランスに来たから初めて分かってあげられることもたくさんあって、そういうことだったんだね、って今やっと消化できる。

本当にささやかなきれいなもの、日常の思わずはっとするような1mmくらいの隙間を見逃さずにきちんと感動する相変わらずの彼女の感性に久しぶりに触れて、こういうところが大好きなんだよなぁとあらためて思ったし、いつもいつも会うたびに元気になれる。充実したしあわせな気分で、周りの景色もきらきらとして見えて、いろいろやってみようという気持ちになる。自分も誰かにとってそういう存在になれるように、っていう気持ちに。ほんの数時間だったけど、ぜったいにどうしても必要な数時間だった。帰り道、今は遠く離れてるあの子やあの子にも会いたくなったのは欲ばりかな。

おなかをすかせて博士の元へ行き、遅い夜ごはんを食べさせてもらう。ノエルの会のいろいろを話し合って、結局今日もわたしは延々としゃべりつづけて、日付が変わるまでにはお家に帰ろうとコートを羽織りながらもまだしゃべる。何だってこんなに言葉が次から次へとこぼれるかな。博士の部屋で流れてた「罪の味」がずーっと頭の中でまわってる。

うにとタカフミが作ってるTシャツの最新版が届いた。どこで着よう…。

Saturday 20 December 2008

His name is mint.

夕方から18区の布地の問屋街へ。絨毯の上に敷けるようなものと、クリッククラックのカバー用の布を探しに。大量の布を見て回るって相当に体力を消耗するものだと、久しぶりに思い出した。判断力も鈍って来るし…。結局、いくつかよさそうなものと価格をインプットして、お部屋に合うものを再考して出直すことに。わたしのお部屋には大きくてデコラティヴなみどり色の暖炉と大きな絵画があること、床にはほんのり中華風なみどり色の絨毯が敷かれているのを忘れずに布を選ばないと。

18区に来たらミホナちゃんのお店に立ち寄ります。むしろ、そこでキラキラとしたショーケースからおやつを選ぶのがこのカルティエに来るモチベーション。今日選んだのはこのグリオットのミニケーキ。彼女の終業を待って、預かり中のねこを観に行かせてもらうことに。思いがけず今日ねこにさわれる!

おいしいチーズやキッシュやバゲットやシードルがテーブルに繰り広げられているそのすぐそばに…。
ねこ。こう見ると分かりづらいけど、今まで見た中でいっっちばん大きいねこ!ボリューミーで貫禄たっぷり。表面積もたっっぷり。ジャンプの度にドシッと立派な音がする。
思う存分ねこにさわりました。ひざに乗ってもテーブルのものには手を出さないいいこ。飼い主の元に戻るまでにまた会いに行こうっと。

Friday 19 December 2008

tgif


今日の午前中、会社にnmiからSAL便が届いた。
実は3日前にお家に不在表が届いてて、それはあっちゃんからのもので、追跡番号をネットで検索したら、不在表が届く2週間前にまたまた日本に送り返されていて、今はすでにあっちゃんの元へ舞い戻っているという衝撃の事実を前にまたまたガーンと落ち込んでいたところ。フランスのクロノポスト、どうしてちゃんと働いてくれないのー。と。

やっちゃんもあっちゃんもnmiもみんな赤ちゃんがいるし、そんな世界一手がかかる第三者が常に寄り添ってる状態で、こんなに遠くにいる第三者のことまで思いやってもらって、届いた贈り物以上にやっぱりその心づかいや愛情のあたたかさはかけがえがないです。胸がきゅうっとなる。だからこそ、そんな贈り物が彼女たちのもとに送り返されちゃうなんて悲しいことはもうまっぴら。そんなことで、彼女たちの一生懸命な日々にがっかりの影を落としたくない。1mmだって消耗させたくない。
ひとまずnmiのが無事に届いてよかった。封筒はビリビリに破かれてそれをLA POSTEのテープでつぎはぎされた無惨な姿だったけど、見たところ、中身をくすねられてはいない模様
それにしてもなんていうセレクト!TV.Brosを読み始めてはや13年。隔週だから、7冊ぶりのご対面。しかもnmiが選んだのはロシアのヒーロー、プーチン特集。彼女の読み古しってところが泣ける。自分の部屋に転がってた歴代のBrosそのままのクタクタ感!さすがにメトロで読むのは危険かな、ぜったい声上げて爆笑しちゃう。日本ではいつもお湯につかりながら、笑い声を思う存分こだまさせながら読んでたけど、Parisでは一体どんなシチュエーションで読んだらいいだろう。あぁ、たのしみ。


はぁ、nmiの赤ちゃんかわいいなぁ。名前ぴったりの飄々とした感じのお姿で、まるですでにいろいろを悟っておられるようだ。うーん。赤ちゃんとの日々も楽しそう。ちょっと自分の赤ちゃん欲しいかも。って、そんなシールやリップクリームみたいに、えーそれいいなーわたしも欲しー、みたいな感覚じゃやっぱりダメか…。




今夜は楽しみにしていた博士宅での第2回ラクレットの会。 週末だし、近所だし、朝からこの集まりを思い出してはにんまりしていた今日。昨日の首の後ろの憂鬱(と言う名のクリスマス会)が、思いがけず気分よくスッキリと晴れて、夕方仕事も急にスムーズに動き出して、もう後は今夜のお楽しみと週末に向けてのわくわくとした気分でいっぱい。久しぶりにほんとうに気分が良くて呼吸するだけでしあわせという感じ。

※ 写真の白いのはモッツアレラチーズではなく巨大なマッシュルーム



ついつい喋り過ぎちゃうのはわるい癖で、なんでも話せばいいってものじゃないってことをうっかり忘れちゃう。あれもこれも人に聞いてもらわずとも、自分ひとりで判断したり決着をつけたりすることをもうちょっと覚えないと。もうおとななんだから。


勉強について。
昨日、わたしが英語を話すのを初めて聞いた人も多かったみたいで、今日はそれにまつわるいろいろな質問をされた。どれくらい勉強したのとか、どこで覚えたのとか、留学先はとか、英語を話す彼氏がいたのか、とか。留学しなくても、英会話スクールに通わなくても、自分が欲しい情報を得たり、友達と連絡を取り合ったりするには、つまりわたしが必要とするレベルでは、公立の中学校と高校で習った知識でこと足りたってだけなんだけど。わたしが中高生の時と今とでは英語教育も違うのかなぁ。改善点はもちろんいくらでもあっただろうけど、当時のいわゆる文法重視の授業でさえ、今思えばわたしにはとても役に立つものだったってことなんだと思うんだけどなー。何よりお金をかけずに覚えられたんだから。 微分積分にしてもオームの法則にしても、当時はこんなの覚えて将来何の役に立つのよーなんて思いながらも、わからないままは悔しいのでイヤイヤながら机に向かってたけど、それが結局身になってないのは、わたしが必要としなかったただけのこと。まぁ、やってムダなことはない。どんなことも。

Thursday 18 December 2008

petit Noël


クリスマス会はつつがなく終了。
予想外のあたたかい雰囲気で、和やかな集まりになりました。

途中50問のクイズコーナー。終始日本語&英語の二カ国語での進行で、わたしは外国人スタッフへの同時通訳のため、回答できず。全問景品付きだから、みんな思いのほか真剣で、通訳がちょっと遅れるとブーイング。でもそれだけみんなが楽しんでる様子を見るのはなかなかほほえましかった。

しかもわたしはクイズ回答権がなかったのに、今夜の同時通訳の報酬として、玉錦というお米5kg、体がやわらかいという特技への報酬としてLindorとおもち、幹事の報酬としてBIOのダージリンティーともうひとつおもちを獲得。

芸は身を助けるってこういうこと? なんかそれがすべて食料と物々交換って、自給自足っぽい。景品は食べ物以外にもいろいろあったのに…。でも食料がいちばん嬉しいです。持って帰るの超重かったけど。
年越し&年明けはおもちが食べられるなぁ。ご近所の家族のようなお友達と山分けしよう。
日本米5kgをいただいた時は真っ先に同居人チハルちゃんの顔が浮かびました。やったわよ!という感じに。
チハルちゃん、しばらくお米は買わなくていいみたい!ちょっとかさばるけどお米の設置場所考えましょー!


Wednesday 17 December 2008

chou chinois


仕事でOPERA付近へ行って、あ!と思いついて帰りに韓国系スーパーへ立寄り、白菜を買って来た。あったかい白菜が食べたかったんだー。

サラダはこの前マルシェで買ったアンチーブとラディッシュとちびトマトにパプリカも。

お醤油とだしだけで鶏肉と煮たけど、白菜おいしかったなぁ。あと半分あるから、別の味でまたあったかくしてみよう。何ができるかな。

明日はずっと憂鬱が首の後ろに乗っかっていたようなイベントが。職場のクリスマス会。楽しみにしている人もいるんだろうか。わたしはできれば逃げ出したいよ。でも一方的に幹事を任命されたからそれもできず、ひとり地道にお店探したり、名札作ったりしたけど、仕事そのものなんかよりずっと辛い。当日30人の出席者のどこかからお店や料理や席次の不満が聞こえて来たら泣けるかも。もちろん仲良しの人とのパーティは張り切るけど、こういうのは本当に苦手だしできるだけ避けて通りたいのです。始まったら端っこでおとなしくしてたいけど、そうもいかないんだろうな、幹事って。本当は当日までの準備だけで許してほしい…。

明日は今年最後の市民講座のクラスの日だったのにこれを理由に欠席するのが心残り。
義務教育以降の学校や習い事やそういうのって、自分の意志で通う訳だから、たとえどんなエクスキューズがあったとしても、「欠席」ってすごくだらしないと思ってるし、だらしない人はきらい。休みたくない。


Monday 15 December 2008

snowflakes

あちこちでモミの木が売られて、近所のスーパーもお店の前に大小たくさん取り揃えて小さな森のよう。こんなにぎゅっと濃いモミの香りは初めて。みんな毎年本物のモミの木を買ってるみたい。

夕方からユウイチロウくんのところでノエル用ステンシルの仕上げ。
の前に、夕ごはん。

生ハムのサラダ。salakisってサラダ用のヤギのチーズと、緑のオリーブ、黒のオリーブ、トマトがハムの下に潜んでいます。
ひき肉の肉じゃが
わたしは見てるだけだったから、作り方を忘れないうちに復習しようっと。
やっちゃんが送ってくれたお醤油の出番かもしれない。


デッサン用紙とカッターとはさみで作ったいろいろな型。これは先週のうちに用意しておいたもの。黙々と切り続けたけど、わたしの作る型はこどもっぽいとか、幹が太すぎるとか、まったく良いところがなかったので、途中から指示通りに切る役に徹しました。確かに図工の成績はいつだってあまり良くなかった。美大を卒業したからって図工が得意になる訳じゃないってことか。むー。 それを今日はスプレーで窓に吹き付ける仕上げをする日。

こんな風な仕上がりに。
かわいらしい


わたしの部屋には大きな窓があるけど、枠が多かったり作りがとてもとても古かったりで、デコレーションには向かないのが残念。それにおそろしく寒いので、ここ何日もカーテンは開けられてない。

窓には無理だけど、黒い紙にステンシルしたのをお部屋に飾ろうかなぁ。
そして冬と言えばこれ!本物の切り絵も楽しかったけど、こちらもやっぱりやり始めるととまらない。

Sunday 14 December 2008

Marché d’Aligre

金曜の夜、ベッドに入るも1時間おきに目が覚めるという謎の現象。アパルトマンのあまりの冷え込みに、凍えてじっとうずくまるしかないというような土曜日を最高レベルでの肌荒れでやり過ごし、就寝後3時間でパチリと目覚めて迎えた日曜日。相変わらず顔の左側、ほほから首にかけてずきずきと痛む吹きでものが増えることはあっても治まることがなくて、身体のむくみもひどくおもーい気分で目覚める。例えば頭が痛い、とかおなかが痛い、とかいうわかりやすくて直接的な身体の不調とは違ってなんだかどんよりとした、灰色の雲が多いかぶさっているようなモヤモヤ。
そんな沈んだ気分は早く脱ぎ捨てたもの勝ち。なので、冷たい雨の中ビスキュイ博士とエミちゃんとMarché d’Aligre、アリーグルの市場へ買出しに。活気溢れる市場、凍えながら食材を物色。

魚屋さんでりっぱな鯛を一尾と
エビを500gお買い上げ。おじさんが50gもおまけしてくれた。
ビスキュイ博士はその場で今からカフェに行こうと誘われてたけど、笑顔でかわしておまけだけゲット。


お家へ戻り、鯛とフヌイユをオーブンに入れ、博士とエミちゃんがエビの頭&殻むき。小さなじゃがいもと一緒にカレーパウダーで炒めます。モロッコ産のいんげん豆は茹でた後にバターと塩で炒めます。フヌイユ、初めて観たときは大笑いした。あまりに形がヘンテコで…。




肉厚の鯛はホワイトソースをかけていただく予定だったけど、あまりにふっくらおいしかったので、そのままで食べることに。タイムを散らしてオイルをかけて、後はオーブンに入れただけでこ本当においしいごちそうに。エビもいんげんもおいしくて、3人でもりもりと食べました。市場に行く途中にParisでパン・オ・ショコラが1位に輝いたお店を通ったので、そこでパンも調達して、デザートはこちらもマルシェで買って来た大きなマンゴー。贅沢なブランチ。


ごはんを食べると体温があがる、とか、そういう基本的なことをしみじみ感じるくらい寒さが厳しいParisです。


Thursday 11 December 2008

kyoto


ついに!!!
一度は京都へ舞い戻った贈り物が、ようやく手元に!!!
日本とフランスを1.5往復もしたかと思うと、本当に長い長い道のり。手にした時の安堵感といったら。涙がにじみました。

夜、お家に帰って開けてみたら、それはそれはめくるめく京の世界。日本にいたってこんなの、そう簡単に口にできるものじゃないはず。そんな品々がこんなに離れたところで、こんなに揃いました。
○緑寿庵清水の金平糖 黒豆紫蘇と生姜
○澤井醤油本店のお醤油
○村山造酢の米酢
○本田味噌本店の柚みそとだし入調整味噌
○小花麩
○抹茶ミルクの素

思わずためいきが出るほどのラインナップ。もちろんすべて初体験。生姜の金平糖は、実は日本で通販試した時も売り切れで、ずっと食べてみたかったんだ。しばらくは飾って眺めることになります。

やっちゃん!本当にほんとうにありがとー!赤ちゃんを連れてのお買い物はさぞかし大変だったでしょうに。しかも一度は送り返されちゃうという困難もありながら。瓶のものもあって、送料もすっっごく高いはずで、もう何とお礼を言ったらいいか。とにかくたいせつに食べます。ごはんは自分を作るもの!しっかり食べて大きくなります!


Wednesday 10 December 2008

paris illumine paris

Parisの街はあちこちにイリュミネーションがいっぱい。とても全部は見きれないくらい。ここに載ってるだけでもこんなにたくさん。

これは今日発見したもの。ノエルまでにあといくつ観られるかな
Pont des ArtsでのAMNESTYによる世界人権宣言60周年記念のイベントに仕事の帰りに寄ってみた
夜はビスキュイ博士と夜ごはん。この材料が、
こうなりました。
おいしいboulgour。わたしは材料を切って混ぜる役をやりました。
シェーブルチーズとソーセージとラディッシュとトマトといんげん豆。
わたしの住むアパルトマンのエントランスにも昨日からノエルの飾り付けが。
家庭的なツリーとキラキラで、お家っぽくて、ただいまって気分になります。



夜中に発見。今日ParisにはSPANK ROCKが来てるらしい。しかも無料。
こんな平日ど真ん中に…。でも電車で15分もかからない距離だし、自転車で帰ってくればメトロの終電も気にせずに楽しめることは確か。

このフライヤー、うにがひかれるフリーメイソン風。しばらく忘れてたけど、また気になって来た。

そういえば、夕方、修理に出していた靴を取りに行ったら、ごちゃっとしてる靴の山の中に自分のをチラリと発見。これは…ぜったいにまだ手をつけてないな…と思いつつ作業中のムッシュに「ボンソワ」と言ったら、おもむろに山の中からそれを引っ張りだして、靴底を見せられた。きれいに直ってるし、補強もしてあるし、何より靴とわたしを覚えてたのにびっくり。そしてお会計が前回よそにお願いした修理の約3分の1でまたびっくり。今度からはぜんぶここにお願いしよう。

Monday 8 December 2008

une demie baguette


週末、歩きすぎて靴がこわれた。
確かにちょっと無茶な距離だったかも。この間Londonで買って来たヴィンテージのブーツ、今わたしの持ってる靴の中ではダントツあたたかいので、一日も早く復帰してもらいたい。

ということで、このQuartierの先輩ユウイチロウくんに聞いて、お家の近くのCORDONNERIE(修理屋さん)へ行ってみました。素朴なおじさんがひとりで靴に囲まれていて、つま先から半分くらい靴底がはがれた片方を見せながら修理をお願いしたら、仕上がりは水曜でいいか、と。早い。
この前新しい靴の底張りをお願いに行った修理屋さんでは10日以上かかるって言われたのに。(日本ではいつもその日中に仕上げてもらってたけど。) お金を払おうとしたら、片方だけじゃはけないだろうから出来上がった時でいいよ、と言われて、結局引換券はおろか、名前も電話番号も聞かれずにただ靴を置いてお店を後に。左が直ったと思ったら右も故障、なんてことにならないといいけど。

そして最寄りにして最高においしい高慢ちきなパン屋さんのマドモワゼルも、さすがにわたしの顔と注文を覚えてくれたみたいで、今日は彼女からわたしがいつも注文するパンの名前を言って来てくれたけど、残念ながら今日欲しかったのはそれじゃなくて。

あとは毎日お使いに行く郵便局のカウンターにいるムッシュもわたしのことを覚えてくれて、いつも笑顔で声をかけてくれる。おかげで寒い中の毎日のお使いもそれほど面倒じゃない。

毎日の普通の生活がだんだんと馴染んで来て、とはいえまだまだ日々は新鮮で。
それでも気づけばすっかり冬の景色でノエルも近くて。
あっという間にParisに引っ越してから3ヶ月が過ぎていました。

Saturday 6 December 2008

potiron

日中、残った仕事やいろいろな用事を片付けて、ビスキュイ博士に食材のおすそわけをいただいて一緒に遅い夕食の準備。

スーパーではじめてカボチャを買ってみました。大きいー
クネル?をオーブンで焼いたもの。おさかなのすり身のグラタンみたいな感じ。ふわふわ
カボチャはスープとシチューの中間みたいなのに。繊維質たっぷりであまり味のない瓜みたいなカボチャ
はじめて買ったKUSUMI TEAとミホナちゃんのお店で買って来たおやつ。
見た目は軽そうなのに、中はチョコレートクリームがぎっっしり。食べごたえ充分
ピスターシュとグリオットのケーキ。こちらもぎゅっとした食感。

もう毎日寒くてさむくて、でも外にいると、意外と昼間よりも夜の方が寒さが和らぐことも。お家の中は相変わらずかなり冷え込むので、そろそろ暖房を稼働させる時期かも。この先の寒さを考えると、ぎりぎりまで温存しておきたいけど… 。

エリーがロンドンに経ってからぽっかりと淋しい。一日中「寒いねー」と言い合ってた相手がいないので、ひとりじっと寒がっている日々です。それでも今日はおいしい夜ごはんと、クミーとのおしゃべりとおいしいデザートでじんわりあったかい、ゆったりとした土曜の夜。なんとなく気持ちがしんとするような週末の一日。