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Wednesday 20 January 2010

Paris - Tallinn


アユミちゃんの同級生でParisで散々お世話になった絵描きのユウイチロウくん。なんと4〜5年前に南仏NiceでIngridとクラスメイトだったという事実が最近発覚。世界ってせまい。
現在エストニアに帰国しているIngridとはユウイチロウくんの方が近いっていうのがまたちょっと不思議な感覚。

語学って、自転車に乗れるとか泳げるとか、そういうのみたいにできる・できないのはっきりとした境界線はなくて程度問題だよね?
たとえば英語話せます、フランス語話せますって、どこまでが ”話せない” で、どこからが "話せる" なのか。
その人が必要なレベルも違うだろうし、日常生活で不自由なくても何か専門的なことを議論するのは厳しい。とか。

でも自分で「話せる」って自覚したら、それは話せるんだと思う。
わたしが英語を話せるって自覚したのはフランス語の勉強を始めたとき。語彙も文法もまっさらで、言いたいことが何も言えなくて、もどかしくてくやしくて、でもそれを英語で言おうと思えばどうにかなるってことに気づいた時。特別な勉強をしてなくても、中学と高校で覚えた単語や文法でどうにかなるって思ったらすごい開放感で、言いたいことが(体裁を気にしなければ)伝えられる。フランス語はゼロだけど、英語は6年間の蓄積がある。

で、フランス語は27歳の時夏休みをとってParisとBrugesに旅行に行ったときに、英語を一切使わずに道やバス停を聞いたり、タクシーの運転手のムッシュとおしゃべりをしたり、街中で人のおしゃべりを聞き取ったりができたから、そこで話せるってことにした。

で、29歳から30歳までParisで仕事をしたら、その時の語学力でどうにかなった。カンペキには程遠いけど、英語とフランス語を使って仕事として成立させられて、お給料をもらえた。そしてそのお給料で1年間生計を立てられた。

そして今。
相変わらず就職活動をしながら、外国語を一切使わない仕事だと「語学力を使わないでもったいないと思わないんですか?」と言われて、語学力が必要な仕事だと「どこで覚えたんですか?」と言われる。

前者は仕事で使いたくて身につけた訳じゃないから、と言うけどなかなか理解されない。
ゲンズブールが、ゴダールが、Christian Boltanskiが好きだから。フランス人の大好きな友達がいたから。彼女に会いにParisに行ったら一瞬でその街に惹かれたから。音が好きだから。
そういうきっかけで語学を学び始める人なんていくらでもいるのに。

後者には中学と高校の授業、後は自然にと答えでも信じてもらえない。
英語が話せるということを信じてもらえない。

フランス語は日本で働きながら勉強して身につけたといっても、実際に住んでいたのがフランスだからいくらか信憑性があるみたいだけど、英語は留学経験や英語圏での長期の生活の経験がないから。
程度問題で、証明がむずかしいからわざわざTOEICの点数を書いてるのにその意味がない。
留学したって外国語を修得できる訳じゃないっていう事実は明らかなのに、留学しなくてもそれができるっていうのはなかなか認められない。
どうしてだろう。

今日までに2ヶ所だけ、その場で英語の面接に切り替えてくれたエージェントと企業がある。
そうしてくれるとすごくフェアに感じる。
履歴書に ”留学” の文字がないと英語が話せると認めてもらえないなんて、あまりにばかばかしいもの。

さて、わたしはいったいどんな仕事に就くのか。
自分でもまだどうなるかわからないです…。

5 comments:

tori-sugari said...

外国語のレベルと表す時、「話せる」「話せない」の基準というのは確かに主観的なものですね。

私はその各々の主観評価の基準というのは、「その人の持つ母国語(日本語)能力」と「外国語を用いる環境」に依存しているのだと思います。

よくいう外国語の「日常生活に困らないレベル」「中上級レベルの文法」というのは、
子供に置き換えれば4歳前後のレベルのようなものです。
そのレベルで会話ができると思ったひとは、「話せる」人なのでしょう。
外国語を用いる仕事に於いて、そこで用いる会話が複雑なものではなくマニュアル的な単純なやり取りであれば、子供のレベルで可能でしょう。

一方で、成人の会話、
専門知識も豊かな表現やボキャブラリーも必要な30歳程度のもっとも知識が成熟するころの会話レベルを求めるひとであれば、
やはり「話せない」のだろうと思います。

単純にそういう違いなのではないのでしょうか?
「話せる」「話せない」だけでは外国語の詳細なレベルは全く表せないですね。
難しいですね。

はち said...

エストニアの彼と日本人の彼のつながり、うれしいつながりだね!そういう見えない糸みたいな結びつきってたまにあるけど、宝物だよね!

私はまったく英語しゃべれないっす。。主観じゃなくて、ほんとに。それは、ドイツ人の男の子に「8、Study English~もっと〜!」て言われたとき、人に頼まれて初対面のフランス人の女の子二人を表参道から恵比寿まで案内したとき(その時彼女たちが言っていた英語でわかったのはハローキティーってどこがいいの?ってことだけ)、イギリス人の飲み友達とのむときは完全に日本語オンリーだしなにか英語の単語で言う時は最低3回は言わないとわかってもらえないとき。
そんな感じなんで英語の電子辞書をもってあるいてるよ!レベルの低い話でごめん!

わくわくするような楽しい仕事がきまりますように!

keikolop said...

tori-sugari
ふむふむ。そうですよねー。
その人の母国語での言語感覚も、外国語を話すときに大きく影響しますよね。語彙が少なくても表現が豊かな人をみるとはっとします。

はち
ね、おもしろいねー!
はっちこそまさに、オリジナルな言語感覚の持ち主と思いまする。はちの日本語にすらどきっとすることあるもの。

atseco said...

フランス人の大好きな友達がいたのに、ってとこが、きゅんとなってしまった。。。

あいかわらず、良く思い出して色々考えてしまう。

あの頃のぼろぼろな自分も一緒に〜。。。


ところでIngridってニースにいたの?
わたしも知ってるのかなあ、もしかして。

ユウイチロウくんて人も、わたしの友達の友達だったりするのかなあ。。


ニースのときの、音信不通になってしまった友達3人、アキさん、マキさん、むっちゃん、、、。しらないかなあ。。。

私が、連絡先が変わってしまって途絶えてしまって、彼女たちの連絡先がわからない、まったくもって私のせい。

元気で今もニースにいるのかなあ。。。

たくさん助けてもらった人たちなんだけどなあ。。。

keikolop said...

atseco
もしかしたら!知ってるかもよ!!
ユウイチロウくんがおそらくニースにいたのは5年前で1年間。その間に在ニース日本人の知り合いもいただろうし、繋がるかも…!

あの頃、あっちゃんがニースにいた頃はわたしも変化の多い時で、一緒に過ごした約1ヶ月はかけがえのない日々です、つくづく。泣ける…!