l'été

教室にもメトロにもお家にも会社にも、クーラーはないんです。
毎年夏は冷房対策にカーディガンと膝掛けを職場に常備していたというのに、今は忙しさに比例して体感温度もぐんぐん上がる。
まるでスポーツをしているような感じ。
よく聞く「暑いけど湿気はないから」の意味は、San Franciscoに行った時にこれか！って思ったけど、フランスの夏はそれともちょっと違って。毎日、暑い暑いって言いながらみんなうれしそう。 毎日生きてるだけで充分汗をかくから、特別に運動の時間をつくる必要すらない。



後任の方に引き継ぎをしながら通常業務をこなす日々。
普段は無意識だけど、こうやって引き継ぎしてると自分がどんなことをしてたのかって改めて見直す機会になって、発見の連続。わたしの場合はきちんとした引き継ぎがなかった分、悩んだり後悔したり躊躇する暇もなく次々に体当たりして、まさに体で覚えたようなものだから、どう説明したらいいかわからない部分もたくさんあって、きっと分かりづらいだろうなぁと申し訳ない気持ちになる。

基本的に仕事は何でもいいと思ってて、元々働くことにそれほど興味はないです。 今までに就いた職種のどれも「働く」ことに変わりはないし、それぞれにこだわりとかプライドとか持ったこともないんだけど、ここでの仕事はちょっと特別と感じています。新天地で自分の力を全部出し切って、絞り出して、それで得られた結果や信頼の手応えってまるで目に見えるんじゃないかってくらいしっかりしてて。わたし、今までこんなに自分の力を使ったことなかったし、使い方も知らなかったし、使い物になること自体新発見だった。


そしてここで働いている間、数日で会社を去って行く人たちを何人も見送りながら、自分は自分が思っていた以上にタフで図太かったんだ…と複雑な思いだったけど、多くを持たずにどこかに転がりこんでも、何とか生きていけるんじゃないかっていう自信というか度胸というか、そんなのが副産物として得られた気がします。


ナルト。メトロに乗ったり、道を歩いてるときはだいたいナルトのことを考えています。
インターネットであらすじを見たけど、そもそも読めない漢字が多すぎる。わたし漢字得意なのに。
こうしている間にも土曜日が、ナルトが迫ってる。