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Saturday 1 August 2009

crêpe










午後、来月末に結婚する友達のcontrat de mariage作成の立会人として、法律事務所へ。
弁護士さんと新郎・新婦の打ち合わせに同席して、わたしも立会人としてすべての書類にサインをしてきました。弁護士さんの頭のてっぺんからつま先までの完ぺきな装いに目を奪われた。男の人でも完全に身だしなみを整えようとすると、かな り手間がかかるってことがよく分かる。スーツやシャツやカフスボタンって、上質かそうでないかってわたしにさえ一目瞭然で、何だか残酷なくらい。ひとつひとつ完ぺきなものがこれだけ集まるとこんな風になりますってお手本みたいだった。
その後書類提出のためmarieへ。結婚へ向けての実務的な部分に触れて、人生史上MAXで「結婚」というシステムに迫った日。


夕方、Borisのお家へ。この季節にこのテラスは最高に気持ちいいです。
右手にSacré-Cœur、左手にEiffel塔。










若きchef patissier、Boris自らクレープを焼く。
焼き終わったクレープを重ねてミルクレープに。夜ごはんはミホナちゃんが前日から煮込んだ豚の角煮とおいなりさん、きゅうりの和え物。わたしもクレープ焼きの係をやったけど、やわな指先では熱さに耐えきれず、10枚くらいで限界に。ひっくり返す時に熱くて生地を触れないのです。

フランスと日本の子育てについてあれこれ話した。「大人の生活にこどもを合わせる」とか「カップル(夫婦)の生活を大切にするため、赤ちゃんでも自分の部屋・自分のベッドで眠るべき」というのがこちらではやっぱり普通。赤ちゃんはお母さんと同じ部屋どころか同じベッドで眠る、とか、こどもの生活サイクルに大人が合わせてるって言うと相当怪訝な顔をされた後、大反論される。でもそれぞれの国の習慣や生活スタイルに合ったやり方でやってるだろうしなぁ。そもそも国の体制が全く違うから比べようもないけど、女性が結婚せずにこどもを産みやすいのはいいな。だからこその出生率2.0越えだ。毎日たくさんの妊婦さんとすれ違うもの。ちなみにこちらでは出産前にされる母乳で育てるか否か、という質問はつまり「母乳を出したいか出したくないか」という意味で、出したくない人は出産したらすぐにホルモン剤で止めると聞きました。そういえば、出産前の母親学級でも「わたしの胸はこどものためのものではなく、夫のためのものだから母乳は使いません」って言ってる人もいたって聞いたなぁ。日本だったらかなり風当たり強そうだ。

3 comments:

yasucon&nei said...

へぇー、真逆なんだねフランス!そういう考えの日本人女性はそっちに移った方が全然楽だろうなぁ。
きっとこっちだったら、周りにいっぱい攻められちゃうだろうもん。
でもね、別で寝かせたい、私も!

寝てくれるならね・・・・。

でも面白そうだな〜、そんなママ話してみたい、各国のママと。

atsuko said...

そう!わたしも別で寝かせたかった!

でも、隣で寝る楽さ(夜泣きのときとかの対応)以上に、実はその気持ちよさを知ってしまったら、、、今は無理。。。

でも、ちゃんと自分のへやもたせてあげたいと思うよ、早いうちに。



結局、私はゴウに入ればゴウにしたがえ、だと思ってます。

それは、あきらめではなくて、その方が、習慣的にも、文化的にも、人間的にも、自然なことの気がします。

夏に夏の野菜を食べる方が、体にいいみたいに。
その方が、体になじむから。体が欲しているから。


それでも、生きづらい人はやっぱりいて、その人は、過ごしやすい土地があるはずだと、あこがれて移住していくのかなあ、とも思う。


わたしが留学するとき、丸山氏は、

「結局、海外に行く人は、全員が全員ではないけど、日本が居心地が悪いから、ほかに安息の地をもとめてるというか、、、つまり、変人なんだよ。俺もそうだったし。だから、逆に日本にいる外国人なんて多分、こっちでは普通に見えても、出身国の人から見たら、ちょっと変わってるんだろうし、だから、よく人を見ること!」

と忠告されたけど、それ、いまならしっくりと理解できるような。。。


で、日本に戻ってきた私が最終的に今このど田舎でくらしていることに何の違和感もないのは、フランスに残るかどうしようか迷っていたときにある人がくれた言葉。


「あなたなら、どこへいっても大丈夫よ」


これにつきます。


そう、わたしはどこへいっても大丈夫。
これが私の自信。


そんで、そうするためには、無理なくゴウに従える図太さと鈍感さが大切のような気がする。


最初、フランスに行って一年目に帰国した時とかは、たとえば、バスが混んでる時、「奥に詰めて下さい!」ってさけんでもみんな無視してる事に愕然として、フランスならみんな、「運転手さん、ドアあけてやって〜」っていってくれんのに。。。

って嘆いたり。


でも、最近は、みんなに呼びかけるんじゃなくて、どいてくれればすむ人に、一人ずつ、どいてって頼んで進めばいいんだ。みたいな気分になってきた。


わたしは、みんなに、フランスのすばらしさを押し付けていたのかもなあ、と思う。


でも、どこにもすばらしさもあれば、醜さもあるしね、それは、もう平等に。


日本は、自然と共存しようとして生きていく文化。四季がはっきりしているから。

でも、欧米は、自然に立ち向かう文化。


それぞれの部屋をもつことも、大人を優先することも、母乳の事も、なにもかも、この根本事項にたどり着いていくような気がするよ。



それにしても、フランスで子供を産むと、外国人はそりゃあもうすんごい楽になります。

不法滞在してたって、フランスで子供さえ生んでしまえば(フランス国籍の両親でなくても)滞在許可証は自動的に親にもおりるし、子供はフランス人になれるからパスポートもとれるし、親も働けるようになるし。


日本では、こないだフィリピンに親だけ帰った親子がいたよね。
無理なんだよね。


それでこその、フランスの高出生率って部分も、少なからずあるのではなかろうか。

「この子のおかげでフランスに住める」

っていう人を結構みたな。

そしてそこに、結婚は必要ない。



あと、話はとんで、ゴウにしたがわないけど、強烈なパワーでチャイナタウンを世界中につくってしまう中国人は、それはそれで、もう脱帽だよね。

アラブの人々も、イスラム教の強さなんだろうなあ、やっぱり、アラブ街つくっちゃうしね。



で、こういう話ができるっていうのが、いろんな世界をみる醍醐味のような気がする〜。


長文になってしまった。

keikolop said...

yasucon&nei
おもしろい程に真逆だよね!
そう、各国のママたちがいろいろ話し合ったらおもしろいだろうなぁってよく思うよ。よりよい子育て環境のためにうんたらかんたら…とかじゃなくて、単純にびっくりしたり、つっこみどころ満載で楽しいだろうなぁって。
日本人の書いたフランスの出産本、結構あるらしい!帰ったら読んでみようと思って。


atsuko
うわーん、そう!
わたしね、いつもいつも思い出すんだよ、バスの話。それもあっちゃんがそれを話してくれた時に鼻息の荒さとともに鮮明に!

そしてあっちゃんが今の境地に達するには、やっぱりフランスでの「3年」って期間は必要だったと思うし、帰ってからのすべての経験も必要不可欠だったんだよね、きっと。わたしもここでのすべてを上手く使って、自分が心地いい暮らし方・考え方を日本に帰ってから見つけられることを切に祈ってるー。一歩間違えればただの批判的な人になっちゃうかもってのがこわい。


そう、papierのためにこどもを産む人はいて、フランス人はあっちゃんと同じく「彼らによるこの出生率だよ」って言ってる。プラス街中の妊婦さんの堂々としたところやみんなが気づかえるところは恰好いいなぁと思う。
この前ラッシュ時のメトロに乗ってたら、妊婦さんが乗り込んだみたいで、それに気づいたある人が「妊婦の人がいるから誰か席を変わって!」ってどこかから声を上げたら、座ってる人がみんな立ち上がった。


そして丸山氏の言葉はその通りとうなづける。日本で会う外国人を、その国の縮図として観ちゃうこともあるように、わたしたちもこちらで日本人代表的扱いをされてることもあるだろうけど、少なからず日本にいない時点でtypicalじゃないよね。そこ要注意だよね。

そしてそして、わたしも「どこにいっても大丈夫」って自信を持ちたくて、わざわざここに来ることにしたんだと、ひさしぶりに思い出したー!
ありがとー!