l'avance

お昼にパニーニが食べたくて会社の近所に買いに行くと、あたためてくれてるのを待ってる間、ミントティーを出してくれます。誰にでも＆いつでもってわけじゃないんだけど、Bonjour!とにっこり笑顔であいさつするのがポイント。

そう、そういうコツってあるとつくづく思う。

仕事であちこちに電話してる時は、どんなに切羽詰まってても、どんなに緊急時でも、いきなりたたみかけるような余裕のない話し方だとまずうまくいかない。それが難易度の高い無理な交渉事ならなおさら。

とりあえず、Bonjour!とできるだけ明るく率直な感じで切り出して、丁寧に素直に話をすれば、おどろくほどあっさりとOKがもらえたり融通を効かせてくれたりする。何度かやりとりをしてる相手なら、その人の名前をことあるごとに呼びかけるのもポイントかと。そうすると相手もわたしの名前を呼ぶので、しっかり覚えてもらえるし、そうなると交渉は一気に楽になる。

例え思い通りにいかなかったとしても、最後の会話の閉じ方で次に話をする時の調子もまったく違って来る。

で、こういういろいろってやっぱりたくさん失敗したことで自然と身に付けた癖なんだなって、ここ数日で気づきました。新しく来てくれた方にいろいろとお仕事をお願いしてると、いつもと同じ担当者なのにまったく話を聞いてもらえないということがしばしばあって、途中で電話を代わってもらって同じように話をするとスムーズにまとまることも。わたしの方がフランス語は下手だけど、それとは別のところにそういったコツとかポイントってあるんだなぁって思ったのです。

結局わたしはちょくちょく失敗もするけど、取引先のムッシュもマダムも大目に見てくれたり、見積りを特別安く作ってくれたり、無理を聞いてくれたり、贔屓してくれる。与えられた仕事をどこを使ってどう進めるかはまったく自由なので、わたしはこうやって勝手にあちこちあたって、打診して、取引先を見つけて…ってやってるけど、働き始めて約９ヶ月、いろいろな人と仕事ができて、どれも満足行く成果が残せてとてもうれしいです。段々と信用してもらえるその過程が、なによりも自信に繋がります。もちろん、次から次に仕事をまるごと任せてくれる同僚や上司からの信頼も。なんだか疲れてすっかりくたびれてた時期もあるけど、今は毎日働きに出かけることが本当にほんとうに楽しいです。