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Friday 5 December 2008

GONZALES ET LE TOGETHER ENSEMBLE


かわいいエリーとぴったりと寄り添って過ごした6日間、ふたりでGONZALESの演奏を聴きに行きました。開場はオランピア。白髪のおじさんやおばさんも多く、年齢層が高めで、わたしたちが一番若手かしら、というくらい。

日本でライヴに行くと、開演前ってなんだかピリピリと、あるいは殺伐としたムードを感じることが多いんだけど、ここではみんな床に座ってピクニックのようにのんびりとおしゃべりに興じてました。開演時間から40分過ぎてもみんなおしゃべりに夢中で文句の一つもないし、アナウンスもなし。やっと場内が暗くなったら、みんな「そうだ、コンサートに来たんだった」と思い出したような様子でのっそりと立ち上がる。

第1部はGONZALESのピアノ演奏。わたしたちからわずか4〜5mの距離で、一見でたらめのような自由な動きで鍵盤の上をいそがしく動き回る指を、どうして観られたかというと、鍵盤のちょうど真上からの映像がスクリーンに映し出されていたから。20分くらいの演奏の後、30分の休憩をはさんで第2部。

今度はGONZALES ET LE TOGETHER ENSEMBLEのみんなで登場。途中のおしゃべりはフランス語でした。「自分はアーティストじゃない。エンターテイナーだ。」の言葉通り、おたのしみ満載のすてきなショーで、終止笑いが絶えないしあわせなライヴ会場。そして、何の前触れもなく突然舞台に飛び出て来たのはPEACHES!! わたしは彼女の大ファンなので、あまりの驚きと喜びに心臓が止まりそうになった。手を伸ばせば届くような距離で歌う彼女の圧倒的な迫力に言葉も出ず、と思ったらGONZALESも彼女も観客席に身体をゆだねて、あっという間にみんなの手で会場中程まで運ばれながら歌い続けるふたり。

PEACHESが去った後、「実はもう1人、カナダからすてきなゲストを呼んでたんだけど、今日カナダは大雪で飛行機が飛ばないから残念ながら来られなくなった。でもテクノロジーのお陰で、そのアーティストとVIDEOトークができるからどうか勘弁してほしい」の言葉にまさか、と思った瞬間、スクリーンにFeistが!その時点で大方予想はついたけど、GONZALESが彼女をいらいらさせて、おこった彼女が実際にステージに現れるという演出で、まさかのまさか、彼女の歌声まで聴けた。2回のアンコールではPEACHESとFeistが一緒にコーラスをして、ステージ上のみんなも会場のみんなも力いっぱい楽しんだ一夜。「merci, paris! 今夜をぜったいにわすれない!」と言ったGONZALES自身も本当に楽しそうに演奏していました。

休憩を含めて3時間に及んだこんなにすてきであたたかいショーのチケットは€33。今のレートで換算すれば¥4,000弱。あんなに近くで、しかも小さなわたしが、ジャンプをせずとも自分の目で確かめられるほど混雑もせずにゆったりと観られて、なんだかとても贅沢な気分でした。

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