1週間ほど気持ちがふさぎ込んで、おとなしくしていました。
これは何が原因でもなくて、そういうバイオリズムにはどうしたって抗えないときがある。なんて言い方も意見もちょっと前までは大きらいで、そんな香りのする言葉を聞いただけで吐き気がするわ、って感じだったんだけど、今回ばかりは身体で実感。
小さいころから夏休みや冬休みには、緊張が解けて熱を出す癖があって、そのせいで楽しみにしていたお休みはたいていどこにも遊びに行けないことが多いのです。同じように1ヶ月を越すような長期の旅行の後も、帰国後は熱を出す。
だから、今回も帰国後は一度派手に体調を崩して、それで "リセット" だろうなと思ってたんだけど、今のところまったく異常なし。
だからその代わりとして、ちょっと閉じこもりたい気分だったのかも。
ジョギング中、BBCやFrance Inter etcのラジオを聞いてるんだけど、フランスのラジオやテレビって、一度に3〜4人が話してることも珍しくなくて、しかも誰も引かずに意地でも自分の意見を言い切ろうと必死だから声も大きくなるし、語気も荒くなって、テレビはまだいいけどラジオだと、もうただの雑音ってこともしばしば。その度に笑える。
昨日はBBCの番組で話が逸れて、とつぜん
「フランスでは"internet" はmasculinなのかfémininなのか」と。
1人がたぶんmasculinだと思う、と言ったので、
「なるほど。じゃHe is an internet.と言うんだね」と。
言いたいことは分かるけど、しばらく大真面目にこんな疑問を話し合ってて、笑いたいのを我慢しつつもにやけた顔で走ってたから、変な人と思われないように、ムダな動きでごまかしたけど、それの方がより様子がおかしかったかもしれない。
走っても何ともないけど、ダンスの次の日は筋肉痛。
よく友達や兄弟の赤ちゃんを見ると、自分も欲しくなるって聞くけど、わたしは逆に見れば見るほど欲しいとは思えない…。
かわいいとはもちろん思うけど、それは自分のものではないからようやく持てる感想。
こんなに大変そうなのはとても自分には無理、と自らの忍耐力や母性の無さ、身勝手さを自覚するばかり。
そして人々が自分のこどもに尽くしたり、夢中な姿を見れば見るほど、そんなに?どうしてそこまでそうなれるの?と心から不思議に思う。
明らかにこれはちょっと本格的に欠陥部分。たぶん。
それにこれはほんの一部で、きっと世の女性にしたら、信じられない!と非難されるような感覚が、まだまだわたしにはあると思う。
果たして、大人になった今からでもその部分を何かで補えるのか、あるいは修復できるのかはなぞ。
それはむしろ改宗、なんかに近いような気がする…。
そもそも修復する必要があるのかもなぞだけど、どこかにわたしみたいに思ってる人もいるのだろうか。それとも、やっぱり女の人はもれなく赤ちゃんやこどもというものに対して、優しい気持ちで惜しみなく愛情を注げるのが普通なんだろうか。かわいいって無条件に思えるものなんだろうか。
Parisにいた時は、今の数倍の赤ちゃんやこどもを毎日見てて、妊婦もすごく多くて、試しに1日に何人見かけるかカウントしてみたら、その日家の近くを1時間散歩する間に8人の妊婦とすれ違った。
何にしろ、そういう環境においても、自分としては出産やこどもに対してはこう思う、って躊躇なく言うことができたけど、今はそれと同じことは言えないなって思った時に、なんでだ?って考えると、"一般的な" 意見とは違うだろうし、それを聞いた人が気分を害することもあるかもしれないって思ってるからかも。
じゃ、どうして向こうではこどもを持つ友達にでさえ、そういうことが言えたのかといえば、相手が気を悪くする心配が一切なかったし、その心配をすることすら思いつかなかった。
それぞれの意見が違って当たり前だし、自分の意見や考えを伝えることしか自分を分かってもらう手段はないと思ってたから、自分の思ってることをできる限り伝えてた。
それが今できないっていうのは何だろう。
向こうではそんな風に思わなかったのに、今、自分に対して欠陥部分と感じるのはどうしてだろう。
実際、自分が将来、こどもを持つことがあったら「なにをうだうだ言ってたんだろう」って思うのかもしれないけど、とにかく記録として、少なくとも2009年秋の時点ではこういう考えだったと残しておこうと思って。
もう一つ記録:帰国後になかなか直らない癖
・人にぶつかる度にPardonと口にする
・赤信号を渡る
・エスカレーターで右側に立つ
・お店に入ったときやレジで、とっさに言葉が見つからず「こんにちは」と言う
これ、レジだったら「お願いします」って言えばいいんだ。それか会釈。
10 comments:
はじめから全部ある女の人なんて、きっともっと少ないよ。私なんて心底、子どもなんて!ライバルにしか思えない!と思っていたし、ふくれるおなかなんて、他人事って感じだったし、出産の最中に「赤ちゃん危ないから頑張れ」と言われたものの、「いい!痛いから辞める!」って思ってたもん・・・。
母性があるない、というより、
「やらなきゃしょうがない」ってのが最初だったのは正直な気持ち。やらなきゃ、出来ないんだもん、赤ちゃん。で、そのうちだよ、泣いてる時とか授乳してる時の自分の気持ちに気づいて「これ、母性!?」って気づくの!だけど、それが一般の「母性」なのかは謎・・。というわけで、産んで育てても、母性があるかは謎っという人もいるよー。
あと、私、結構娘と普通に人として触れ合ってるかもしんない。「おー、よしよし。」なんて言った事ないわ。
「え〜、泣きたい気持ちなんだ〜、分かるわー。」とか言いながら頭撫でる程度だよ。
KEIKOと同じような考えの子は私の周りに結構いるよ。
子供の、行動の一つ一つが全力な感じとか、私は好きー。
きゅーっとなる。
あのね、わたし30歳すぎたときから、
突然こども、欲しくなったよ。
前まで、すごくキライだったのに。
女性ホルモンて、よくできてんだよ。
生まれちゃってから、母に成長するもんだと思うし。
ああ!相手がいなあい!!
うえーん。
婚活宣言。
わたしは未だに、ああ、もう!ってときに
putain!!!
っていっちゃう。最初はpardonもあったけど、今はこれだけ。
>それが今できないっていうのは何だろう。
向こうではそんな風に思わなかったのに、今、自分に対して欠陥部分と感じるのはどうしてだろう。
ってのは、環境の違いに自分が適応してるからじゃないかな。
けいこにとったら、けいこの日本のイメージに自分を置いて考えると欠陥だし、フランスにスライドさせれば普通っていうのは、その国ごとに違うって知ってる人なら、だれでもそうなるとおもうし。
健全なことだとおもうよ、だって、違う国で生きてるんだからさ。
わたしも最初は、母性というよりは、自分がやらないとこの子ほっといたら死んじゃうんだ、、、って必死さだったかも。
そして、すごく子供が欲しかった26くらいまでのあの気持ちって、今思えば、papierの為だったのかも、とさえ思う。
子供欲しいなんて言ってる割に、打算的よね。
逆に息子を妊娠したときは、結婚きまってたから、かえって半分デキ婚になっちゃうから、かっこわるいしとりあえずおろそっかな〜、なんて考えたし。
でもあんときそうしてたら、今の息子にあえてないとしたら、それってほんとに、なんつーか恐怖。
ただ、あんときそうしてても、ケロッと生きてる自分もいたはずだとも思う。
いつのまにか息子に夢中になってしまっていたけど、最初は、テキトーだったよ。ほんと、、、。
リアル。それぞれの意見がスーパーリアルでぐっとくるー。
yasucon&nei
やっちゃんなんて1番くらいちゃんとやってるじゃない?子育てと仕事と、奥さんと。
隙間なくすべてを同時にあんなに完ぺきにこなせるなんて、それって神業だと思うのよ。それでそのすべてがいつも楽しそうなのが、もう完全に神なのよ。
そして来週その姿をliveで拝見できるのですね。
foolshow
そうかー、ちょっとほっとする。
そういえば向いてそう、お母さんになるの。
予定は?未定?
kumiko
クミちゃんフランスでママになるかもなぁ。
婚活って! ぜっっったいやらないでしょ!lol
atsuko
あとあと、ah bon?とかは?すぐ直った?
そっか、そうなのか。
じゃ今適応中で、良い兆候なのか、きっと。
その欠陥と感じる状態プラス、こどもが欲しくない訳じゃない(と思う)けど、"欲しい" と思わないことも"健全" って思っていいのかも不安だったり。
そこになぜか生じる罪悪感みたいなのが、重苦しくて、なんだこれ?って。自分で勝手に罪悪感感じてるくせに…。
Ah bon は全くでなかったけど、母にやめてー!!!っていう状況があったとき、
non! no~n!!
っていったりはした。
今は、子供がほしくない。
でも全然いいんじゃない?
出産直後なんてだれでもそう思うよ〜。(ちょっとちがう?)
でも、状況次第だよ。
罪悪感て、たぶん、自分はいいと思ってんだけど、近くにいる人の期待とかを感じちゃってるんじゃない?
で、そういうのにたいして、悪いなあ、と思うとか。
私も、母に「日本人とは結婚しません!」
みたいなこと言ってた気がするけど、罪悪感あったもんね。でも、フランスで、「日本人と結婚しない」っつってても、平気じゃない?だれも嫌な気持ちにならなくてあたりまえだし。
その言葉の重さとか、周りの人にたいしての深刻さって、場所場所で違うからさ。
私はとにかく、どっか違う場所にいけば普通の事がいっぱいあるし、だから変人と思われても地球的にみたら多分大丈夫、って思えばいいような気がする。。。
むかし、水族館の仕事でさ〜、
「モクセイのストラップつくろうか、いや、カワもいいかな。」
って話になった時、
「は?なんで水族館で木星なの?ジュピターって水のイメージ?でもそれなら水星はなんだっけ?」
「水族館には川の魚もいるから、川のストラップなのかな、、、。川って、、、どうやって表現しよう、、」
とか本気で考えた事あるさ〜、私。
もちろん、木製と、皮、で素材の話だったんだけど。
でも自分的には、人によっていろんな考え方があるし、否定せずまず受け入れてみよう、という気持ちが先にたっていた。。。
っつーか早とちりか。。。
「いや、、、どんなことでもあり得ると思ってるんで、、、」
ってボスに言ったら腰から崩れ落ちてたけど〜。。。
でも、まあ、そんな感じ?
atsuko
女の人に生まれたのにっていう目に見えない世間みたいなものへの罪悪感…。日常で耳に入る会話とか、何気ない物言いの端々にいちいち反応してたらキリがないか。
そうね、狭い!って窮屈に感じたら、今度からは地球的に見るわ。あっちゃんのやり方で練習してみる。
そのモクセイの話、よく覚えてるわぁ。
主語がなく始まる会話だと、状況把握がうまくできないことがあるってその時言ってたよね。それも強く共感。
遅ればせながら。。
日本はほんとにまだまだ子供を産んで当たり前、一人前っていう風潮が強いんだよね。
だから知らずに欠陥のように思わされるけれど、それは違うんだよね。
みんなそれぞれ違う道を持って産まれてくるんだから、欠陥なわけはないと思う。
いろんな人生があって当たり前。
子供がいらないと思う人もいれば、子供がほしくてもできなかった人もいる。
他人の子供を引き取って育てる人、自分の天職を全うしたらそんな暇なかった人。
子供ができたから何もできなかったとすべてを子供のせいにする人もいるし。。
私は周りが母親になっていって友達の分身のような二世をみて単純にすごく面白かったし、自分の祖先や親の話を聞いていくうちに、子供に逢いたくなった。
一人の人間として出逢って、生きて行くことにとても興味があって、ものすごく楽しみなんだよね。
こんなに欲しているけど、実際産まれてきたら猫っかわいがりにはならないだろうし、意外とクールだと思う。
ああ、こうやって人間になるんだなー。
こんな道に進んで行くんだー
面白い!!
ってな感じで暮らして行くんだと思う。
人それぞれだよね。
kaoru
そうだよねー。
「どうせあなたは子供いないでしょ」的なオーラ出されると、もう何も言えないしね…。
あれ、時にかなり鋭利な刃物だよね。こわい。
今週、やっちゃんやはしもの赤ちゃんと対面です。
それはもちろんたのしみ!!!
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