会社の近くのカフェがここしばらく閉まってる。閉店したのかなと思ってたら、入り口に張り紙が。「冬のヴァカンス中」とのこと。毎日お使いに行く郵便局の窓口には、いつものムッシュ、ことJean-marieに代わってこの2週間くらい別の人が。今日久しぶりにいつもの席に戻ったJean-marieを見つけてあいさつに行くと、「ヴァカンスに出かけてたんだよ」と。フランスの学校の冬休みも今週末で終わり。
毎日仕事の現場で、フランス人の働き方については、本当に度肝を抜くような出来事の連続です。予想の範囲を遥かに飛び越えた、まったく考えもつかないようなことが次から次へと起こります。何ていうか、いつだって本能で生きてる感じ。どうしてこんなんで社会が機能出来てるんだろう、と不思議でなりません。
そしてもっと不思議なのが、しっかり働く人が大半の日本の方が、実はある側面ではここよりずっとひどい問題を抱えてるんじゃ、というところ。日本では一見何でもスムーズでうまく流れているようで、目にしたくない、明るみにしたくない問題は見て見ぬ振りと言う感じにひた隠しにしてるだけで、ここみたいに何でもかんでもさらけ出してみたら、もうこわくて目を開けられないくらいに立ち行かない状況なんだろうな。そしてそれをよく分かってるから、みんなで暗黙の了解という薄い連帯感を持ちながら、片目をつぶって生きているような感じかな。
日本では毎日のたのしいひとときに夢中になっている間は、実社会の方が非現実的なほどに遠く感じられて、身近なはずの政治も社会問題も別の世界のことみたいに思えたし、それで逃げられたりしたけど、ここでは日常とそれらがいつでもぴったりと一緒になっていて。生きていると言う実感はずいぶんザラッとしてる。 どちらがいいかってことじゃなくて、まったく違うっていう実感。
「もっとあちこち旅行しなさいよ!」とか「ずっとParisにいてもったいない」とか、よく言われるんだけど、Parisで起きて眠って、働いてごはんを食べての繰り返しの日々の中ですら、充分すぎるほど、消化しきれないほどの発見も刺激もあって、きっとこれからも享受しきれないほどにそういうのが降り注ぐと思う。だからもったいなくなんかない。わたしにはそれらを取りこぼすほうがずっともったいない。
ひよこ豆。いつも缶詰で買ってたけど、博士に分けてもらった乾燥の固いのを一晩お水に浸して、その後に30分ほど煮たひよこ豆。すっっっごいおいしくて、味付けなしでただ煮ただけなのにほんとうにおいしくてそのままパクパクつまんでしまう。もう缶詰にはもどれない…。
Hello my friends. Hello stranger.
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