passionnée

昨日、クミーにいろいろ聞いて、これは急がねばと朝のうちに10区のMARIE（区役所）へ行って、市民講座の申し込み用紙を手に入れた。その場で書き込んで、近くにLA POSTE（郵便局）があったのでそこで封筒と切手を用意してポストへ投函。フランス語と英語の講座を申し込んだけど、競争率が高い上、語学は先着順らしく望み薄。グラフィックやシルクスクリーンなどの版画、写真や料理など幅広くたくさんの講座があって、語学以外も申し込んでみたかったけど、もちろんすべてフランス語での授業だから、学校に全く通っていないわたしはとりあえず言葉からにした。


そして今日は、妹の仲良しミホナちゃんのお家に遊びに行きました。18区でBoulongère（パン職人）をやっている彼女はお料理も上手。18区。今までもあまり縁がなくてほとんど足を踏み入れたこともなく、その中でも昼間でさえ治安の悪さを肌でひしひしと感じるエリア。でも彼女のアパートはとっても明るくて、きれいで、とにかく広い!！普通の一人暮らし用のstudioの２倍以上の広さ。こんなの見ちゃうと、お部屋探しのハードルも上がるなぁ。こんなに住みやすそうなお部屋もあるんだ。


そしてこの子！ミホナちゃんがわたしの来る30分前に拾ったという子猫！Parisに来て犬はそれこそ毎日山のように見てるけど、ねこは初めて。かわいいー!!　今拾われたとは思えないほど人懐っこくて、Parisでねこと暮らすなんて、「猫が行方不明」そのまま。そしてVirginieを思い出さずにはいられない。





ねこ（まだ名前なし）が眠った隙に、ふたりで散歩に。Sacré-Cœur寺院まで。ちょっと歩いただけで、さっきまでの治安の悪さは嘘のようにヨーロピアンな景色が広がる。

モンマルトルと言えば坂道

そして高台からの眺め

そびえたつサクレクール。白くてかわいらしい建物なのになんだか勇ましく映ってる…。

寺院の中に初めて入ったけど、ステンドグラスが他の教会とはだいぶ違う。とてもモダンな色使いと線で、どれもとても素敵だった。また観に来たい。


毎朝4:30に出勤して、バゲットを山ほど焼くミホナちゃん。一日600本が売れるらしい。フランス語がほとんど話せない状態でParisに来て、CV（履歴書）を持って飛び込みで今の職に就いた彼女、一体どこにそんな情熱が!?というくらいとてもおだやかな雰囲気。わたしみたいに、ただ生活をする、というのじゃなくて、彼女みたいに果たすべき目的を持ってここに来る人がたくさんいる。そういう人は強いなぁと感じる。だって、散歩からの帰り道に彼女の勤めるパン屋さんの前を通ったら、お店の人に呼ばれて、何かと思ったら飛び込みでここの調理場を見学させて欲しいという日本人の男性がそこにいた。１ヶ月の予定でParisに来たという彼はまったくフランス語が話せなくて、でもミホナちゃんがいたこともあって、なんといきなり明朝から彼女と一緒にパン作りに参加するそう。すごいな、この展開。やる気と情熱があれば言葉なんて問題なくなるみたい。　何を、って訳じゃないけど、わたしもがんばろうって思った。