この前、駅でばったりとヒメちゃんに会った。
というか、ばったりとしか会ったことのないわたし達だけど、いつも先に気づくのはヒメちゃんの方。
ヒメちゃんは透明感の人。初めて姿を見かけたときは目を奪われた。そして、振り返って目で追ったら、後ろ姿からも透明感があふれてた。
この間のばったりの時、あいさつだけして一瞬で別れたけど、
一緒にいたわたしの友達は「きれいな人だねー」と口をそろえて言ってた。ヒメちゃんのことを男の子の友達に話したことはないと思うけど、
話したらみんな会いたがるだろうな。でも会ったらまぶしいよ、透き通るようなヒメちゃんは。
自分の考えを少しずつ誰かに分け与えて、その人をどこかに導こうとする人がたまにいる。あなたはこういう人、と決められて、「だからこうした方がいい」「だからこうしちゃダメ」といろいろとアドバイスをされていたつもりが、気がつくとその人の望む方向に進みつつあって、望むような人になりかかっている。そしてわたしがある時、あ、とそれに気づいて、そーっと離れると、次の人を探し始める。
○Françoise Sagan 「悲しみよ こんにちは」読了
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